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「火垂るの墓」でもお馴染みのサクマ式ドロップス製造会社が廃業

あの「火垂るの墓」でもお馴染みの「サクマ式ドロップス」を製造する佐久間製菓が、2023年1月20日に廃業となりました。

調べてみると、その歴史には興味深いものがありました。

遡ること1908年、佐久間惣次郎が佐久間惣次郎商店で「サクマ式ドロップス」の製造を開始し、1913年に販売を開始。

1920年に株式会社化し、佐久間製菓株式会社を設立。

ですが、1944年に企業整備令により、廃業することとなります。

驚いたのですが、1948年に再興されるのですが、「佐久間製菓株式会社」「サクマ製菓株式会社」の2社が、前身企業の幹部らにより作られています。

それぞれの会社でドロップスを製造しているため、2色のドロップスが存在しています💡

今回廃業となったのは、前者の「佐久間製菓株式会社」となります。

赤の缶が佐久間製菓株式会社が販売する「サクマ式ドロップス」

緑の缶がサクマ製菓株式会社が販売する「サクマドロップス」

今後は赤の缶、「サクマ式ドロップス」が買えなくなるということになります。

佐久間製菓株式会社コロナ禍の影響ウクライナ情勢による原材料高の影響を受けての廃業となります。

借金の返済や従業員の給料が返済できなくなる前に、廃業を決断したことについては、評論家などに勇気ある決断だと評価されていました。

企業の新陳代謝が遅いと言われる日本において、コロナ化においても政府からの資金繰り支援があったことにより、2021年倒産件数は57年ぶりの低さとなり、新しいビジネスへの人の移動を阻んでいるとの指摘もあります。

日本でスタートアップ企業の倒産が増えている。帝国データバンクによると、業歴10年未満の倒産件数は2022年に前年比20%増の1875件となり、3年ぶりに増えた。倒産全体に占める割合は約3割と27年ぶりの高水準になった。日本でも起業が増えるなか、新型コロナウイルス下で競争が激しくなり淘汰の動きが出たようだ。

最新の情報によると、2022年の業歴10年未満のスタートアップ企業倒産件数は、前年比20%増の1875件と3年ぶりに増えたようです。
倒産が増えたのは起業の動きが活発化した影響もあるようです。

人口の増えない日本にとって、新しいビジネスの活発化は既存のビジネスから人の流動が不可欠で、またチャレンジする起業家を制度でサポートする必要があるのかも知れませんね。

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