「信じられるのは自分だけ」と思っているあなたへ


人が信じられないのは何故?


「信じられるのは自分だけ」

サラッとこういうことを話す人がわりと多いことに驚く。
でもつい最近まで私もそうだったので、驚くけど、その気持ちがよくわかる。「がんばりすぎてしまう心理」(PHP文庫/加藤諦三著)に、アダルトチルドレンであれば「ああ、やっぱり」と納得してしまうことが書いてあった。
本書では「がんばり屋で競争的」な人をタイプAとしている。

タイプAはがんばり屋で競争的。困難に遭遇しても自分のチカラで何とかやり抜こうとしている人たちである。
ということは小さい頃から「頼れるのは自分だけ」という過去なのである。人に助けてもらったという体験がない。

私の場合、人に助けてもらったことは多々あるので、社会に出てからの体験よりも幼い頃に耳にした言葉が強く影響していると思う。

「本当の友だちなんていやしない」
「女友だちなんて嫉妬心のかたまりだ」
「男なんてだますために寄ってきている」

こんなことを方々から聞かされ続ければ、そりゃ人間不信になる。

同書の中に

親の利己主義を見た子どもは、自分の力以外に誰も信用しない。他人に利益を与えることによってしか、誰も自分を守ってくれないと体験しているからである。

とあるが、まさに言い得て妙である。

私もそうだったが、「信じられるのは自分だけ」と思っている以上、人とのコミュニケーションがうまくいかない。
表面を繕っても、どこかでバレてしまう。

ではどうやって軌道修正をしていったらいいのか?

それは「信じられるのは自分だけ」と思うようになった原因を探ることである。
私のように生い立ちに原因があるかもしれないし、社会に出てからの苦い経験でそうなった場合もあるだろう。
その原因を突き止めた後、そのことに対し、自分がどういう感情を持っているかをじっくり考えてみて欲しい。
大概はそこに「怒り」が隠れているはずだ。

その「怒り」を認めることができると、肩の力が少し抜けてくる。
(オットに言わせると、この怒りに気づく前の私は、まるでクルミのようにかたい殻で自分を守っていたような感じだったらしい)

「信じられるのは自分だけ」と思わせた張本人に対する怒りや、不信感を抱くのは問題ない。
間違っているのは、すべての人に同じ感情を向けることだ。
何もわざわざイヤな思いを違う相手で再体験することもない。

注意することに越したことはないが、人を信じ、頼ったほうがラクになる。
生きづらさも解消される。
利益を与えなくても自分を好いてくれる人はいるし、背伸びせずとも、そのままの自分を認めてくれる人はたくさんいる。

「信じられるのは自分だけ」と思っているのなら、もっと自分を認め、信じてあげればいい。
気負わなくても、そのままの自分でいいのだと。
そしてそういう自分を信じてくれる人を同じように信じればいい。

※自戒も込めて。

★こちらもよかったら。
↓↓↓

★キャリアコンサルタント監修&ベストセラー作家による直接指導の発信力&文章力レッスン&オンラインサロン
「アカデミア・ミネルヴァ」
https://www.academiaminerva.biz/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?