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体育のバスケで鹿島った話

皆さんは「鹿島る」というJリーグ用語をご存知だろうか?
これは名前にもある通り「鹿島アントラーズ」の戦術である。
その内容は…

鹿島アントラーズ
青森山田高校


コーナーフラッグ付近でボールを

キープして時間を稼ぐ

というもの
サッカーもバスケも試合に制限時間があるので、
相手より多く点を取っている状態で試合終了する事が勝利条件なのだ!
だから試合終了間際に鹿島をはじめとする選手たちは相手にボールを奪われないために時間稼ぎをする。
俺はこれがやりたい

この旨をチームメイトの友人に話し、
「先に4点差つけて鹿島る」という作戦で挑むことにした。
今回の授業では2試合あったが、最初の試合はガチガチに守られて0-2で負けたので書かずに2試合目の模様をお伝えする。

対戦メンバー

白チーム (チーム5)

灰根 卓球部
自称A(エースストライカー)サッカー部
委員長 吹奏楽部
メガネくん(仮称) バド部
センバくん(仮称)サッカー部

黒チーム (チーム1)

長身バスケ部
元バスケ部
他3名(あまり覚えてなかったため省略)

試合開始 試合時間5分

0:00 ジャンプボール

俺が身長176cmあるので俺がジャンプボールをした、相手は長身バスケ部
指をしっかり伸ばして相手と同時にタップ、こぼれた球を味方が回収してゲームスタート。立ち上がりは確か右サイドから味方が上がってシュートを外した

0:40くらい 敵チーム 0−0→0−2

相手の元バスケ部にドリブルで攻め上がられ早くも失点。
自称エース「しょうがない!切り替え 切り替え」
素早く自称Aからパスを受け取り再開した

1分過ぎ 自チーム 0−2→2−2

ゴール下右側から自称Aがフェイントからのシュートを放ちGOAL!!

※実際はハイタッチはしてません

自称A「よっしゃ!」
灰根「ナイス!」
このチームは確実にこの得点から流れが良くなった。

2分が経過したところ
追加点が欲しい俺達は、全員で相手陣内に侵入し5人中3人くらいが3pラインの中にいた。この硬直状態の中で俺達は事前に考えてきた作戦を実行した。

作戦のイメージ 赤:自称A  黄:委員長

自称Aが相手ゴールエリアのスペースに入り込み後ろからのボールを受ける
サッカーでいうポストプレーだ。俺達は体力面では他のチームに劣る、
だから頭脳で勝負を挑んだのだ

しかし自称Aがボールを受けた時点で周りを囲まれていた、パスを受ける地点も
想定よりも低いところだった
そこで俺は横に走り、空きスペースを作り出してパスを受けた
この場面でターゲットを俺にすぐ変更できたのが大きかった
あとは反転してシュートを撃つだけ

2:30 自チーム 2−2→4−2

ボールはバックボードに当たって入った


灰根「チョレイ!!!」
両腕を広げ、走りながら自陣に戻った。ちなみにチョレイは卓球ではあまり言わない

3:30 自チーム 4−2→6−2

敵チームのパスを委員長がカット、こぼれ球を俺がキャッチしカウンターを仕掛ける
ゴール前まで縦にドリブルし手薄の守備陣をかわしてシュート
一回リングに当たって落ちたが、自分でリバウンドを取りもう一度シュート
決まった

灰根「チョレーーーイ!!!!」
さっきの1.5倍ほどの声量が出た

相手ボールから試合再開
両者ともに疲れてきたため、攻撃テンポはゆっくりになってきた
だがこちらがリードしてるため、敵は必死の攻撃を仕掛けてくる
だがこちらも負けていられない
左サイドでパサーのメガネくんがボールを奪取してくれた(俺もメガネだが)
いつもはここでパスを受けたら攻撃のスイッチがONになるのだが、
今回は違う

現在の得点差は4点差でリードしている状態である!!

灰根(…もうそろそろ良いよな)
パサーメガネから横パスを受けた俺は自チームコート左隅にゆっくりドリブルし、
両足を広げ 左手で後ろを警戒しながら
右手は地面に近いところでボールをバウンドさせた

右手は地面に寄せ 左手と脚で相手を抑える

刮目せよ!これが俺の「鹿島る」だ!!!

ダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダ無駄!!

地面に近い位置でボールをバウンドさせ続ける
脚は肩幅の2倍ほど開き、左手がしっかり相手を抑えている
灰根(絶対に渡さねぇからな!)
この一連の流れを見ていたクラスメイト達は結構盛り上がっていた
そして歓声と拍手も起こった
普通は嫌われるプレーだが理解ある人達でよかった

こうして俺は20秒間の間 コートの隅で鹿島り続けた

流石に痺れを切らした相手が厳しくプレスをかけてきたので
メガネくんにパスを出した
そこからビルドアップをし、味方が何度かシュートに挑戦した
一方俺はさっきの鹿島作戦でバテ切っていた

4:20 敵チーム 6-4

かがみ込みながらドリブルし、人数をかけ猛攻撃を仕掛けてきた相手に押し込まれ2点を与えてしまった。

ここで俺の心理は守り切れば勝ちという風に偏っていたのだが
自称Aと委員長は依然として攻撃の姿勢を見せていた

その結果、前の2人と後ろの3人の間に大きなバイタルエリアが生まれてしまった
そこを突かれて強烈なカウンターを受けたがなんとか防ぎ切り
委員長が一人でドリブルを仕掛けたが、味方がバテ切ってて追いつけずボールを奪われてしまった
それでもなんとか取り返し、自称Aにパスした
3ポイントエリア手前でシュートモーションに入る自称A
灰根(そこからかよ…無理だろ)
桜木花道さながらの下手投げの3ポイントを狙ったシュートは
リングに当たって地面に落ちた
灰根(リバウンド行ってたら取れたな)
だが今すべきは攻撃ではない 守備だ
力を振り絞り俺は自陣ゴール下を陣取った
いつでもリバウンドを取って鹿島るつもりだった
俺達は“中は“ガチガチに固めていた
だが、“外”と相手の“バスケ部“への注意を怠っていた

現バスケ部の相手選手が綺麗なフォームで3ポイントシュートを放った
灰根(入るなぁぁぁぁぁ!!)

出典:スクワッドのワンシーン

中を固めても3ポイントは防げない
流石バスケ部というゴールだった

試合終了 6-7 敗北

次の体育で他の競技で試合があれば今度こそ勝ってみせる
球技大会がサッカーか卓球にならないかなぁ

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