視聴者投稿実話怪談『人形箱』

これは、私の怪談を扱う配信に、視聴者の方より投稿されたお話です。

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私が中学生くらいの時の話です。
当時は実家で暮らしており、私の部屋には扉付きの戸棚がありました。
その戸棚は高い位置にあり、私は使うどころか開けたこともありませんでした。
ある日その押し入れの中から何かが動くようなラップ音がしました。

最初は1週間に1回程度で田舎だったこともありネズミか何かだと思っていました。

しかしだんだん頻度が増えていき気づけば毎日音がしていました。
ネズミにしてはやけに活発だと思いある日戸棚を開けるとそこには見ず知らずの大きめの段ボール箱がありました。

気になり母に尋ねると私の亡くなった祖父が姉に買った雛人形をしまっていた気がすると言われました。
なんでも、ラップ音は姉がその部屋を使っている時から(10離れた姉がおり姉が家を出たと同時に部屋をもらった)していたとのことで母曰く祖父が見守ってくれてるんやろとのことでした。
それを聞いて以来特になにも気にしなくなっていました。

それから2ヶ月ほど経った頃、私はなにを思ったか急に箱の中身を見たくなりました。

そして戸棚を開け、段ボールを開けると木箱が入っており、
木箱を開けると、

なにも入っていなかったのです。

雛人形はおろかゴミひとつ入っていない箱でした。
そしてその日からラップ音は部屋中から聞こえるようになったのです。

私は怖くなり早々にお祓いをしてもらい、それ以降ラップ音はしていません。

一体あれはなんだったのでしょうか？

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ペンネーム：ITKdog
2021/6/26配信　https://youtu.be/l4MIsB68OBU
怖いお話募集フォーム　https://forms.gle/ybMkLAd37RsCguKr8
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