排気口の佐藤佐吉演劇祭2024に出ますの巻。

 排気口noteを書くのも久しぶりな晩冬の夕暮れ。とかく排気口新作公演の台本作業である。今日から数年振りの台本籠り。そのぐらい遅れに遅れている次第に顔面真っ青だ。

 今回の排気口新作公演『living on 10 million in a week(仮)』は佐藤佐吉演劇祭2024参加作品だ。佐藤佐吉演劇祭2024とは今週2月21日から来月31日まで王子小劇場・王子スタジオ1・北とぴあペガサスホール/カナリアホールで全13団体が演劇作品を公演するという爆上げな祭りなのだ。

 ハッキリ言って佐藤佐吉演劇祭2024は春を待つ恋人たちの観劇デートにぴったしだし、誰かをデートに誘う口実に使うにはお釣りが来るほどにうってつけだ。何故なら佐藤佐吉演劇祭と書いて「恋」と読んで、2024と書いて「愛」と読もう。と、野田洋次郎が歌っていた。

佐藤佐吉演劇祭実行委員会から頂いた演劇祭資料にも大きく恋と炙り文字で書いてあった。私たちはライターの火で浮かび上がったその恋の文字を見て、この演劇祭は本気なんだって思った。

 前回の公演が終わってから排気口4人で話し合った。でも話し合っている内にみんなの想いがバラバラな事に気が付いた。みんながみんなが違う方向を向いていた。少し前まで一緒に公演をやった4人だとは思えなかった。これじゃあ佐藤佐吉演劇祭も辞退するしかないなって思った。でもその時、本当に奇跡みたいな事なんだけど、隣の席のおじさんがこう言った。

 「王子小劇場が恋なら、排気口はポプラキミノベルなんじゃねえの」たしかに。そのとおりだ。そうなんだよ。私たちはなんだかとっても複雑に考えすぎていた。私たちはみんなの為を想っているようで自分のことばかり考えていた。でもその隣のおじさんが教えてくれた。排気口はポプラキミノベルなんだ。きっと佐藤佐吉演劇祭実行委員会も排気口の事をポプラキミノベルだと思って演劇祭へのオファーをしたんだと思う。

 私は家に帰って先輩の院生と『12星座男子(1)わたしの占いが、みんなを救う!?』で対局をして『初恋タイムリミット 今日からふたりはパートナー!?』でも対局をして『ないしょの未来日記 #1 恋愛ギライな私とフキゲンな王子様』で対局した。そうだよ。そのどれもに探してた佐藤佐吉演劇祭があった。ここにいたんだ。佐吉。自分のしてきた恋が、佐吉の恋と重なって、私はつぶやく。「いた・・・どこをさがしてもいなかった佐吉が・・・こんな所にいた」こうして排気口の4人は同じ想い。つまりは、「王子中の家系ラーメンを食べつくそう」

 そう恋とは家系ラーメン。佐藤佐吉家系演劇祭。排気口と言う名前をやめてラーメン大好きという名前でこれから活動します。せーの!!ラーメン大好き。

 ラーメンだーいすき!!だーいすきラーメン!!アイ・ラブ・ラーメン!!ウィーアーラーメン!!オールラーメン!!キル・オール・ザ・ラーメン!!

 ラーメンに今回の作品は見て貰いたいんだ。ラーメン来てくれるかな?またきっとめんどくさそうに言うんだ「俺、あんま演劇とか興味ねえから」
でも、今回、私たくさん台詞あるんだ。その中に今の私の気持ちと似てるような台詞があって。「いつかまた麺固め、油多め、味濃いめが食べれる様な胃腸になりますように。気持ち悪くなったりしませんように」

 という訳で排気口新作公演『living on 10 million in a week(仮)』宜しくお願いします。

 皆さんの穏やかさを祈って。春の光に溶けてしまう出会いと別れの前に手を固く握り直せるのは今日の様な晩冬の夕暮れです。

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