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作品集 - 手織り

昔から物づくりが大好きです。
いろいろと手作りしている作品を作品集としてまとめていこうと思います。こちらでは手織り(さをり織り)の作品をアップしています。

自由で気ままに自分だけの世界を表現できるのが“手織り”の魅力だと思います。
同じものを量産するよりも、世界にひとつしかない作品を作っていきたいです。それこそ手作りの醍醐味じゃないでしょうか。

まだ他にもありますが、順次載せていきたいと思います。

夏、午後9時。 Summer - 9:00 p.m.

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ニュージーランドの夏はサマータイム(Daylight saving time)があり、夜9時ごろまで明るかったりします。そんな夏の日没前の空をイメージして織り上げました。

織った布を余すところなく使い、ワンピースに仕立てました。後ろ前どちら向きでも着ることができます。


冬、午前5時。 Winter - 5:00 a.m.

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ある夜なぜか全然寝付けず、部屋の窓を開けて夜が明けるまで外を眺めていたことがありました。月のない夜、暗闇の世界。時間が経つにつれ次第に空が深い青色に染まっていって、とても美しかったのを覚えています。

後ろ前どちら向きでも着られるベストです。



彼岸花 Red spider lily 

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子供の頃、田舎町に住んでいました。秋になると田んぼの畦道にたくさん彼岸花が咲いていました。燃える炎のような赤い花は少しおどろおどろしくもあり美しくもありました。

粗目で緩く織り上げた、とても柔らかな手触りのボレロです。上下向きを変えると違った丈感で着ることができます。


無邪気 Innocent 

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頭を空っぽにして無我夢中で織り上げた作品です。色とりどりのくず糸(残糸)をたくさん織り込みました。何も考えず、計算せず、猛スピードで織ったからこそ出来上がった唯一無二のマフラーです。経糸にも緯糸にもウールをふんだんに使っていてとても暖かいです。


小雨 Drizzle 

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雨が降ると鬱々としたりもしますが、サラサラと降る雨を部屋の中から眺めるのが好きだったりもします。庭の木々や草花が露に濡れ、より一層色が濃く感じられたり。それもまた綺麗だなと思います。

シンプルな生成り色の綿糸を経に、緩くポンポンモールやラメの緯糸を入れた柔らかで軽いマフラーです。


コスモス Cosmos

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小学校の近くにコスモス畑がありました。図工の時間に写生しに行った思い出があります。薄いピンクや濃いピンク、白いコスモスの花々が秋の風に揺れる風景がとても好きでした。

経糸を分割して織ったり、緯糸を強めに引いたりして織り幅に変化つけたラリエットです。


夜明け Dawn

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静かな夜が明け始め、まだ辺りは薄暗い中人々が少しずつ活動を始める時間帯。ポツポツと灯り始める家々やお店の明かり、道路を行き交う車の音。朝が来る、一日がまた始まる気配がなんとも言えず好きです。

ふんわり暖かな短めのマフラーです。


パレード Parade

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カラフルで華やかな糸たちのパレード。緯糸に入れたフワフワやヒラヒラがアクセントになって可愛いらしく、明るい色の並びが元気をくれます。

裏地がモコモコ暖かいネックウォーマーです。


遊歩道 Walkways 

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車が通らない遊歩道や細道を見つけると「どこに通じてるんだろう?」となんだかワクワクします。歩いてみると思いもかけない所に出たり、可愛いらしい野花が咲いているのを発見したり。

短めの布だったのでTシャツの襟元にフリルにして取り付けました。


堰堤 Dam

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小学生の頃はいつも学校から帰ると、家に荷物を置いてすぐ近くの山へ遊びに出かけていました。山奥に小さい砂防ダムがあり、そこは誰も来ないので秘密の遊び場になっていました。

こちらの布は一度ショートパンツに仕立てたのですがデザインが気に入らず、解いてバッグにしてみました。


火山 Volcano 

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ウール糸の縮みによって不規則な形になった布がまるで火山のように見えたので、その形を利用してバッグにしました。
こちらも『堰堤 Dam』と同じ布から切り出した作品です。


帰り途 On the way home

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小学校から家まで徒歩1時間、よく横道に外れてあっちへこっちへ寄り道をして遊びながら帰っていました。田んぼの畦道、川の堤防、草むら、けもの道、グミの木、牛蛙、野ウサギ、いろんな形の小石。なんでも楽しかったあの頃を思い出させてくれるタペストリーです。

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