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俳句「ヤングケアラーの方たちへ」

ケアラーを卒業できぬ子もあるべし

 令和2年の調査によると、中学生の17人に1人、高校生の24人に1人が、家族のケアをしているという。だが、子どもの貧困率が7人に1人だということを考え合わせると、経済的理由や時間的理由で手の回らない親に代わって、家族のケアを担っている子どもはもっと多いのではなかろうか。
 学校に通いながら家族のケアをしている子どもたち……。この春、卒業を迎えた方たちには、ひとまず「おめでとう」と「お疲れ様でした」のことばを贈りたい。
 でも、卒業しても、まだまだケアの続く方たちも少なからずいることでしょう。その方たちには、辻征夫の詩『桃の節句に次女に訓示』より、「とにかくよるは ねむりなさい」 


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