俳句「へそ」
人間にみな臍があり寒卵
一日に少なくとも二回は母の臍を見る。おむつを替える時、インスリン注射をする時、清拭の時にも見ることがある。母の臍を世の中で一番多くてみいるのはおそらく私だ。自分の臍はまず見ない。裸になった時、鏡で自分の臍も見ているはずだが・・・。と、書いてから思い出した。小学生の頃は見ていた。「でべそ」を気にしていたからだ。「へそのごま」なる物も自分でよく取っていた記憶がある。そのでべそもいつの間にか凹んでいた。それはいつだったか、もう思い出せない
母の臍を見るようになって、自分の臍と母がつながっていたのだということを感慨深く思うようになった。母の臍もまた祖母とつながっていたのだと思うと、さらに感慨深い。
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