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家事を趣味と捉えると、お金をかけずに楽しむのがうまくなる

「無職もある程度やると暇すぎて病むよね」

…とよく聞くが、私にはそれが全くわからない。無職の時が一番メンタルの調子がいい。鬱で寝込んでる時は確かに暇すぎて辛かったけど、ただ無職なだけで鬱じゃなかったら、やりたいことがありすぎて全く暇じゃない。

中でも家事は、多くの人にとっては「やらなきゃいけないこと」だろうが、私にとっては「やりたいこと」の筆頭である。仕事があってもなくても、暮らしが人生のメインイベント。いかに楽に、すてきに、お金を使わず、環境負荷低く、生活できるか考え、工夫を重ねていくのが面白い。細かく見れば以下のように色々あるけれど、それぞれを趣味と思っている。

料理、買い出し

冷蔵庫の中身と向き合い、在庫を頭に入れ、適切な量を買い、古いものから使っていく。うまい具合に冷蔵庫が空になると気持ちいい!
最近は外食で好きなものを自分で作ってみるチャレンジをしていて、試行錯誤が楽しい。食いしん坊として、自分の食欲を自分で満たせることは誇らしく、自信になる。

皿洗い、洗濯物しまう

そんなに好きじゃないけど、YouTubeやpodcastでまとまった話を聞くチャンス。

洗濯

コインランドリー制のマンションに住んでいるので、手洗いでどうにか節約できないか工夫している。シャワー浴びる時にその日の服を洗い、浴室内に干したり。バスタブでシーツをオキシ漬けしてみたり。汚れが目に見えると楽しい。旅行先での手洗いも余裕になった。

掃除

部屋がきれいになると当然気分がいい!インド式の横向きのほうきで床を一気に掃くことの楽しさ。重曹でなんでも綺麗にできることの誇らしさ。正直後回ししがちなので、もっと頻繁にできる仕組みを考えたいところ。

ゴミ捨て

ゴミ捨て自体というより、なるべくゴミを出さないように色々工夫すること。なるべく買わないこと、最後には捨てるゴミでもなるべく使い切ること。ゼロウェイスト系のブログを見てやれることを探すのも楽しい。ゴミ捨ては、結果発表。反省タイム。

整理整頓

ものを減らし、あるものを愛し、もっと愛せるように配置を調整するということ。そして、新しいものの必要性を吟味し、色々調べて、入手すること。最高に安らげる家を目指して日々向き合ってるから、真剣。

家庭菜園

というほど大したことはしていないけど、買った野菜の切れ端からリボベジを試みたり、種や苗から育てたり。適当なので結構枯らしまくっているけど、育っていくのを毎日見ていると楽しい。かわいい。うれしい。ちゃんと節約になるレベルまで上達したいな。
忙しいと難しい趣味なので、無職にはピッタリ。


家事と呼べるのはこのくらいかな。他にも普通の趣味らしい趣味もいくつかあるので、やりたいことは尽きない。できることなら仕事なんてしないで、ずっとこうして楽しんでいたい…。

私も元々家事が好きだったわけではない。コロナ禍で家に居ざるを得なくなった時に、今まで仕方なくやってきた家事に真剣に取り組んでみたところ、面白く見えてきたのだ。

「家事に時間をかけるより、仕事とか生産的なことをしたい」と誰でも思うはず。でも、どんなに効率化を進めても、機械に頼っても、お手伝いさんを雇ったりしない限り家事の時間はゼロにはならない。人間が生活している限り、モノは汚れる。ゴミが出る。散らかる。そんな当たり前で避けられないことを嫌がっていたら、ずっと苦しいままだ。

それよりも、繰り返すことを楽しみたい。イヤイヤやっていたら少しのことでも苦痛だけど、趣味と思えば良い時間だ。避けられないことだからこそ、楽しみは尽きることがない。毎日のことだから、どんどんうまくなる。

そうなると、お金を使って外に刺激を求めなくても、家にいるだけでずっと楽しい節約体質になる。心と身体をすり減らしてお金を稼がなくても満足な生活スタイルが成立する。

生きづらい資本主義社会の中で幸せに生きるには、この方向性が一番簡単だと私は思っている。

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