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東大の英語の授業の苦すぎる思い出
受験生時代、英語は一番の得意科目だった。
東大の二次試験は120点中96点。
…何年経っても点数を覚えてるの東大生あるあるで気持ち悪いけど、ちょうど8割だったから記憶に残ってるのだ。うろ覚えだけど、合格者平均は6.5割くらいだったかな。
入学すると、英語の必修授業は入試の点数で3つのクラスに分けて行われた。
私はもちろん一番上のクラスになった。
どんなレベルの高い授業なのかな♪楽しみだな♪
…とワクワクしながら教室に入ると、狭めの部屋で、学生は10-15人ほど。少人数授業なのだ。
授業が始まるまで、近くの席の子に声をかけてお話ししてみた。新入生だもの、友達作りは積極的に。
そこに先生が入ってくる。白人の中年男性である。ドキドキ。
先生が口を開く。
👱🏼♂️△$♪×¥●&%!
…え?
👱🏼♂️○×△☆♯♭●♯♭●□▲★
ドッと笑いが起きる。
えぇ…!?
👱🏼♂️ ▲☆=¥!>♂×&◎♯£
👩🏻 ※ ○×△☆♯♭●□▲★※
↑さっきまで話してた隣の子
👱🏼♂️□▲★※○×△☆(ウインク)
👩🏻👦🏻🧑🏻👧🏻 hahahaha!!!!!!(大爆笑)
…完全に置いてけぼりだった。
そのあと何となくわかったことには、過半数の学生は帰国子女。どこに住んでいたかをそれぞれ話して、ジョークを言って打ち解けていた。
一方で、私のようにあっけに取られている非帰国生も何人かいた。
グループワークになっても、何を指示されたのかわからない。もちろん帰国生に聞いたら教えてくれるけど、結局はすぐに喋り出せる帰国生だけが喋って、帰国生同士で盛り上がって、帰国生がその意見を発表する。
あっけに取られたまま、授業が終わった。
ざわめきの中、どこかから「スコティッシュアクセントすごかったね〜」と言う声が聞こえた。
いや………
そりゃ無理だろ!!!!!
「私は英語が得意」という自信がズタズタになった。
その後何回目になっても、帰国生と先生だけで超楽しそうにジョークを言って盛り上がり、非帰国生は蚊帳の外、という状況が続き、苦痛だった。
帰国生たちも、子供の頃にいきなりインターに入れられて、授業が何一つわからないところからスタートしたんだとは思う。日本にいながらにして留学生気分を味わえる貴重な経験だったとも思う。当時から思ってはいた。
でもこれは大学の、週一(たしか)の英語の授業。それだけで帰国生と同じようになるわけがない。
「これまで頑張ってきた英語をもっと磨くぞ!」という張り切った思いはあっという間に萎んでしまった。
今思うと、大学受験の英語レベルなんて本当に基礎でしかなく、もっともっと勉強しないと使いものにならないのは当たり前なのだが、当時の私には、それまでの努力がゴミのように思えてかなりショックだった。結局、大学時代を通して英語と向き合うのが怖くて、ろくに勉強しなかった。
なお、大学を卒業してからもっと高レベルの単語帳をやり込み、TOEICを受けてみると、880点だった。それからフィリピンの語学学校に2ヶ月通ったら、TOEICの点数は変わらなかったのだが、苦手だったスピーキングがどうにかできるようになった。自分で言うのもなんだけど、基礎はちゃんとできていたんだと思う。
それを振り返ると、改めて思う。
東大のあの授業クソだったな…。
すでにペラペラの帰国生だけが楽しくて、基礎はしっかりできているはずの非帰国生がまるで参加できず挫折感を味わうだけの授業、クソでしょ。
今はどうなってるのか知らないけど、改善されていることを祈ります。
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