エフェクト

人はほぼ全員何かしらの影響を受けている。

その中でも個人的に一番重要だと思うのが「環境」。

いかに良い環境に身を置くかというのはとても重要で、

それは人によってどういう条件なのかは異なるのだが、

自分にとって最良の環境とは何かを考えるのは、

割と早い段階で気付いておいた方が良い事柄かもしれない。

俺の場合は人間関係にストレスがない事というのは凄く重要で、

疑いの余地が無い関係というのは最も支えになる。

音楽をやる環境にも勿論それは直結しているから、

どういう音楽を作るかと同じぐらい、どういう環境を作るか/身を置くか

というのは大事なこと。

例えば、機材が最新のめちゃくちゃ良いスタジオと、

最低限の機材の揃った宅録クオリティーのスタジオ、

どちらも無期限で好きに使っていいとしよう。

字面だけ見れば明らかに最新のスタジオの方が

良いものが出来ると思うかもしれない。

しかし、入るメンツによるというのはそれ以上に明らかな事でもある。

どんなに最新のスタジオでエンジニアも実力的に優れた人だとしても、

一緒に過ごす人たちとの関係が、

良い関係でないと、思ったような効果は発揮できず、

結果ワンルームで仲間と「ここはこうだ」「いや、これはこうだ」

なんて言いながら作った作品の方が良かったりする。

なんてこともある。

でも大体一流のスタジオには一流の人が揃って入るから、

こともある。っていう話だが。

でも、だからこそ「環境」と一言でまとめるにはあまりにも多くの重要な要素がそこには含まれる。

しかし、そこを突き詰めていくというのは、技術を突き詰めるのと同等に

意味も価値もあることだと思う。

献身的であることも重要だ。

サッカーで俺が最も好きなタイプのプレイヤーは献身的なプレイをする選手だ。

グリーズマンはアトレティコでも、代表でも特にそうだろう。

だから好きだ。

また、まさに献身的なプレーが栄光を手繰り寄せるという良い例がある。

2022W杯決勝の延長後半、ムバッペが左サイドからエリアに侵入した際に

出場時間が短いにも関わらず集中を切らさずに危険を察知して戻って来て

クリアしたディバラのあのプレーは、

アルゼンチンの優勝に相当大きく貢献したと思う。

途中出場のFWが自陣エリア内にいる。とてつもないファインプレーだった。

俺はフランスが好きだが今大会はアルゼンチンに勝ってほしいと思ってしまった。

結果的にメッシの大会にはなったが、俺はアルゼンチンチームの

「メッシのために」

という意思に物凄く感動したし、王様はメッシだが、ヒーローは沢山いたと思う。

人に求める前にまず自分が動く。示す。

それが見た者に呼応していく。

そんな流れがあるチームは強いし、その環境は何よりも宝。

サッカーの話になってしまったが、

これは何にでも通じる話で、

暑い日にクーラーで過ごしやすい温度に部屋を保つというのでさえ環境だ。

「快適」とか「リラックス」とか、脱力系なイメージがある言葉だが、

実はめちゃくちゃモチベーションにもつながる言葉だな、と。

終わり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?