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読書録 5冊目

「海の底」
有川浩     角川文庫

海上自衛隊基地と米軍の基地が一緒にある横須賀に、巨大な赤い甲殻類が海から上がってきた。
そいつらはなんと、人間を食べている!!
なんとも現実離れしているように聞こえるこの設定でも、有川浩の手にかかれば、現実味を帯びてしまうのだから恐ろしい。

赤い甲殻類の正体は?
人間はこの生物に勝つことができるのか?
ハラハラドキドキするなかに、人間の感情が丁寧に描かれているこの作品。

個人的には潜水艦の中で繰り広げられる人間模様が、登場人物たちの言葉が心に突き刺さる。
人間てどうして…と思いつつ、そんな完璧じゃない人間だから愛おしい。そんな感じだろうか。

さぁみなさんも、この極上のエンターテイメントをぜひ!