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都市の温度とDP2 Quattroの親和性

すこし前noteで、都会に対して田舎者が感じる孤独感を述べ、写真をつらつらと載せた。それは幸いにも色んな人の目に届いたようだけれど、私の目の前に広がる都市の光景は、DP2 Quattroで切り取るのがぴったりなんじゃないかなぁと、ずっと思っていた。

案の定、その思いはそれなりにあたってくれていて、撮って出しでこれほど正確に出したい色が文句なくデジタルで出てくれるカメラは、現状他には思いつかない。今回もすべて写真にレタッチは行っていない。

都市の中を淀むことなく流れる、少しよそよそしい風の感覚。そこにたまに見られる、ほのかな人の温かみ。そうしたものが、色と配置の表現として、シャッターを一度切るだけで即座に立ち現れてくれるのは、良くも悪くも危険なほどに快適だ。

シルエットに人々を還元し、その輪郭だけを浮き上がらせるような夜のモノクロ写真も非常に得意で、人々同士の絶妙な距離感がとてもおもしろく見えてくる。

色彩を奪うことは、現実の世界からの抽象度を上げることにほかならないけれど、そこにも確かに私の写真には必要なリアリティは、ディティールであったり、想像力を生み出す被写体であったりするわけだ。紫陽花の花を白黒で描写するとき、時としてより雨と梅雨の存在を感じさせてくれる。

沈む夕日、暮れゆく一日、私と太陽との絶望的な距離を埋め尽くす都市。見たいものはその雲の向こう。明日はどんな一日になるだろうか。

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写真作家兼、 写真雑貨屋オーナー兼、 写真研究者見習いです。 スナップやポートレートを撮る傍ら、写真文化の裾野の広げ方や、誰でもが素敵に撮影できるポートレートの方法論を模索しています。

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