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私は美味しいものを食べるためにお金持ちになりたいと思った。

こんにちは。Haiです。
今回は、私の超個人的な話になります。
美味しいものを食べたい!!!
子供の頃から抱いていたこの気持ちを、全力で表現します笑
その当時「言語化しなかった気持ち」を、今初めて言語化して書いていくので、上手く表現できないかもしれません。
よろしくお願いします。
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小学校6年生の春
クラス替え

「自己紹介カードを書きましょう」

名前__________
誕生日__________
好きなこと__________

当たり障りのない、どこにでもあるような自己紹介カードを当たり障りなく埋めていく。

ふと、手が止まった。

好きな食べ物__________

私は、好き嫌いのない子供だった。
それは嫌いもなければ、好きもなかった。
嫌いなものといえば

わさび・辛子・マスタード(・_・;)

好きなものは…

なんでも好きなんだよな。
好きな食べ物かあ。。。うーん。今食べたいのは、、

からあげ!


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私は、小食だった。

中学校の1年生になっても、小学生以下と書いてある「お子様セット」をこっそり注文していた。運動もロクにしなかった私は、正直お子様セットで足りていた。(ごめんなさい)

ある日、母が美味しいケーキを買ってきてくれたのだが、そこで初めて、美味しいケーキは高いのだと知った。

「毎日スーパーのおやつを食べるより、月1回ものすごく美味しいケーキを食べたい!」と私は思った。

そうか。美味しいものは高いのか。


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中学校3年生

フランス直輸入のカマンベールチーズに運命を感じる。(まじで)

私が人生で初めてちゃんと食べたカマンベールチーズは、これだった。一口食べて、大好きになった。
冷蔵庫から取り出し常温で30分ほど置いて、中のチーズがトロっとするのを待つ。
ほんと最高

そのあとで日本の企業が売っているカマンベールチーズを食べたけど、フランス直輸入にそれには敵わないと思った。なにが違うんだろう。牛乳?食塩?製法???
まあいいや。本当、そのくらい大好き。

でもやっぱり高かった。美味しいものは高いのか。そうだよな。


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高校生

さすがに「お子様セット」はすでに卒業していた。

朝ご飯の目玉焼きが美味しくない。
「卵が違うからね~。前のは美味しい卵だから。」母は言った。

そうだよな。材料にも美味しい・不味いがあるよな。

そしてこの頃、ようやく外食の美味しさに気づいたのだが、中でもふわふわパンケーキは私の大好きな食べ物となった。

明日頑張れる気がしないなら、今日どうしようもなくやる気がないなら、
いつだってふわふわパンケーキを食べたいと思った。
とにかくやわらかくて、甘くて、美味しくて。
カロリーとか気にしないで、おなか一杯までパンケーキを食べる。
幸せでしかない。明日も頑張れる。

ふわふわパンケーキだいすき。


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NHK朝ドラ「まれ」の、あるシーンはおそらく私の食への理想像に影響を与えている。

ケーキ屋さんのシェフが鶏卵にこだわるシーン。農家さんが手塩に掛けて育てた鶏の卵を、シェフは農場に出向いて買っていた。

ああ。こだわりの卵でこだわりのケーキを作るのか。

いいなぁ。私も美味しいケーキ食べたい。

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マーク・ベコフさんの著書「動物の命は人間より軽いのか」を読んだ。

ため息が出る。私の描いていた「動物が幸せそうな」農場は幻想だったのか、と思った。それはそうだよな。私はスーパーで卵や牛乳や肉を買うとき、動物がどんな風に飼われてるかなんて知ることができない。私の思っていたより、現実は残酷そうに見えた。

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きっと畜産において「動物が幸せではない」というのは事実ではないし、「動物が幸せである」というのも事実ではないのだと思う。そもそも、「幸せ」とはなんだ。なにを目指すべきで、私はどんな飼い方でどんな味の食材を手にしたいのか。

畜産農家さんは動物が好きだろうし、丁寧に扱ってくれてるとも思う。だけど、そうじゃない農家さんが…いるのか、いないのか私は知らない。

知らないことばかりだ。

それでも、畜産農家さんが動物を丁寧に扱える世の中を目指したいと思った。

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私は、すごく単純に

「動物を丁寧に育てたら、美味しい食材が作れて、美味しい食材を使って超料理うまい人が料理すると、美味しいものが出来上がる。なるほど。だから美味しい食べ物は値段が高いのか。」

と思う。


美味しいふわふわパンケーキ

美味しい目玉焼き

美味しいカマンベールチーズ

美味しいからあげ


たくさんじゃなくていい。毎日じゃなくていい。質が高くて、美味しい食べ物が食べたい。

私は、美味しいものが大好きだ。

でも…

美味しいものには、お金がかかる。

なら、稼ぐしかない。お金持ちになって、美味しいものを食べたい!!

美味しいものを食べるためにお金持ちになりたいと思った私の話。

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私の欲の塊みたいな文章でしたね。動物性の食べ物ばかり登場しましたが、植物性の食べ物についてもやはり美味しいものを食べたいと思っています。

ずっと、お金持ちになって美味しいものを食べたいと思っていた私でしたが「お金持ちになったら、あなたは具体的にどんな食材を食べたいの?」という自問の答えをある日、本を読んでいたら見つけました。それがアニマルウェルフェアだったのです。

ところが、これは私がお金持ちになっても簡単には手に入らないかもしれないということが発覚しました(イギリスだとウェルフェアを謳った商品がコンビニに売っていることもあるのに!!)

私は、心から「美味しい!!!幸せ!!!!」と思える食べ物を食べたいのですが、ひとりの消費者としては、朝ドラのシェフみたいに農家さんと直接やり取りしたいとは思っていません。そもそも食材は鶏卵だけではないですし。できることなら自分が心から食べたいと思える食材をスーパーで買えたらいいなと思ったのです。

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できることなら?

今(大学生の夏)

まあ、そういうわけで私はアニマルウェルフェアが購買基準の一つになれば良いなと思っているが、畜産に関して突き詰めてみれば「美味しいものを食べたい」という自分の欲でしかないと思う。素晴らしい志でもなんでもない。

いや、もちろん動物のためのウェルフェアなのだが、元をたどればそれは自分のためなのだ。根源は自分。牛を搾取したくないという私のエゴであり、牛が何と言おうと私はウェルフェアを目指すし、美味しい牛乳をいただく。(そもそも牛が何と言っているのか分からないが)


社会に出たら、お金にならないことに使える時間は一気に減る。なんとなくそんな気がする。

朝起きて、仕事行って、帰ってきて寝て…の繰り返し(偏見)

Youtube見たり音楽聞いたりはできても、「アニマルウェルフェア食品を誰もがスーパーで買える社会を創る!」なんてことできる気がしない。そういったベンチャーで働いているならまだしも、獣医として多忙な毎日を送り始めた後でゼロから何か始めるのは、本当に難しいだろう。

大学卒業は、24歳

ああ、20代も半ばだそうだ。

学生のうちに、自分のためにできることは本当に何もないのか。
学生のうちに、自分がしたいことは本当に何もないのか。

学生のうちに頑張って、その結果何にもならなくても、それでいいじゃないか、と思う。無理だったら諦めて、普通に就活しても良いのだ。(普通に就活すれば就職できるとは言っていない)

私はもう大学生であり、まだ社会人ではないんだ。

ありがたいことに学費は親が払ってくれている。挑戦してみたとしても損することは何もない。

大人になったら失敗を恐れず何でも挑戦できるというのは嘘で、本当は、子供こそ失敗を恐れないんじゃないのか。社会人になってからでは、なにもできないのではないのか。私は挑戦したい。

しがらみのない、今だからこそ。

Hai


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