ラブコメ観るなら・・・映画「もしも君に恋したら。」

初めまして。
今回初めてnoteに投稿させて頂きます。

私は恋愛映画好きの29歳です。
どんなアクション物よりもどんな重厚なストーリーの物よりもどんな名作よりも恋愛映画を率先して観てしまいます。
そんな私が今回から恋愛映画のレビューとその作品の仮想プロデュースをしてみようと思いnoteにて投稿させて頂きました。どうぞ宜しくお願い致します。

【もしも君に恋したら。】

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原題は「What if」
今作品は主演がハリーポッターでもお馴染みのダニエル・ラドクリフ。
ヒロインはルビー・スパークス出演のゾーイ・カザン。
他のキャストとしてはスターウォーズシリーズや今年度アカデミー候補にもなったマリッジストーリー出演のアダム・ドライバー。
最近話題作に多数出演しているマッケンジー・デイヴィス。
まずこのキャスト布陣。豪華すぎるでしょ。カテゴリ分けするとラブコメに分類される今作でこのキャスト陣はラブコメ好き以外でも興味をそそられるでしょう。
ラブコメ映画初心者にはうってつけの作品。オススメ。


【ストーリー】

恋にトラウマを抱える元医大生ウォレス(ダニエル・ラドクリフ)。彼が出会ったキュートな女の子シャントリー(ゾーイ・カザン)。しかし、シャントリーには同棲している恋人がいて…。君を好きになったら、僕を嫌いになるのだろうか。だけど、やっぱり、僕は君に恋をする。

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うーん、ストーリーだけ読むと王道ラブコメディそのもの。至って王道で話が進んで、途中で彼氏にバレて一悶着があってなんだかんだ上手くいくんでしょ?わかるよそんなの。物語から推測出来ちゃうぐらい簡単だよねラブコメって。でもラブコメの面白い所ってそこじゃない。起承転結の起承の部分。そしてキャスト陣の演技、演出。そしてセリフと掛け合い。ラブコメを楽しめるポイントってそこだと思ってます。今作はこの面白いポイントを全部ついてる。大好きだぜゾーイ・カザン。キュートだぜゾーイ・カザン。


【登場キャラクター紹介】

ウォレス役:ダニエル・ラドクリフ

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パーティーでいじけてる所にある女性に一目惚れをしてしまうトラウマ抱え込み系元医大生男子。そのトラウマは両親のW不倫と医大生の元カノの浮気現場の目撃。恋愛に対して卑屈な主人公。「浮気で始まった恋は、浮気で破綻する」とまで言うぐらい浮気に対して徹底的に悪だと自負している彼。そんな彼が一目惚れしてしまったのがまさかの彼氏持ちの女の子。その一目惚れした女の子は親友のいとこ。友達だと思いたいけど時間が進むにつれて彼女に惹かれてしまう。
そんなピュアな主人公を演じたダニエル・ラドクリフ。ハリーポッターという大作を子供の時からこなしてきた彼の恋愛映画は新鮮だった。闇を抱えたキャラが似合うこと。表情は笑ってたり楽しそうにしてるけど目の奥が死んでる。ただ彼女と話している時だけ目の奥が輝いてる。王道ラブコメに極上のスパイスを加えた最大の功労者。この映画に魔法をかけた。

シャントリー役:ゾーイ・カザン

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ハイスペックな恋人がいて、アニメイターの仕事をしている彼女。恋を優先するか仕事を優先するかで一人悩む彼女。そんな彼女に出来た初めて気軽に接することが出来る男友達。あくまで友達として接する彼女だが、その思わせぶりな態度や行動や会話はどんな男性も好きになるだろう。というかこんなの自分も好きになるわ。こんな女の子と出会ったら地の果てまで追いかけるぞ。っていうぐらいに魅力的でキュートなシャントリー。彼女は恋愛、その先の結婚もしたいけれど、それと同じぐらいに仕事が大事。この選択が彼女を大いに悩ませるしこの映画の一つのターニングポイント。
そんなシャントリーを演じるゾーイ・カザン。私個人がゾーイ・カザンの事が好きすぎるからこそ、この映画が好きって言うのもある。ただラブコメ映画におけるゾーイ・カザンのハマりっぷりは凄い。
劇中のウォレスがシャントリーのドレスの着替えを手伝うシーン。あれは卑怯。あそこで抑えるウォレスに「お前は本当に真面目か!?」と突っ込みたくなるぐらい可愛いゾーイ・カザン。それとゾーイ・カザンの悲しげな表情は本当にたまらなく愛おしい。男の好きを体現させたら右に出るものはいないよ、ゾーイ・カザン先生。


アラン役:アダム・ドライバー

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アランはウォレスの親友。シャントリーのいとこ。一言でこのキャラを言うと
「いかれセッ○スマシーン」
どんな所でもやってる。言動もぶっとんでる。
「やり終えてナチョスを食う。人生最高の瞬間だ。」
説明不要の最高キャラ。ラブコメにおける主人公の良き理解者。
この役で初めてアダム・ドライバーを認識した。この作品を見てアダム・ドライバーがアカデミー候補に選ばれるとは到底想像もつかなかった。役の幅が凄い。この作品におけるアランという立ち位置は馬鹿正直者。誰に対しても取り繕わない。全部直球。主人公とヒロインの対極的存在。
思うのはアランとウォレスは何で親友なんだろうって作品を観ながらずっと疑問だった。
シリアスアダム・ドライバーよりもコミカルアダム・ドライバーの方が好き。


ニコール役:マッケンジー・デイヴィス

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ニコールはアランの恋人。このキャラもぶっ飛んでる。アランと付き合うぐらいだからかな。タバコ5本吸ったり、子供の空手大会にビール持ってきたり。ましてやアランとの出会いの時には彼氏がいたにも関わらず関係を持ったり。「愛は汚いの、不潔そのものよ」という名言を残した。でもこの言葉凄く良い。今作品に1番響く。愛に幻想を抱く主人公と、愛を見失っているヒロインに対してのアンチテーゼ。登場シーンは少ないけど魅力あるキャラクターの一人。


【今作の山場】

ー映画にも、音楽にも、本にも、全てにおいて「山場」は存在するー
ということで今作品の山場はこちら

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前述にもあげたように試着室でのシーン。2人が一線を越えようとするシーンが今作品の1番の山場。
このモヤモヤ感がラブコメファンをくすぐる。


以下ネタバレ及び感想










【まとめ(ネタバレ含む)】

結果的にウォレスとシャントリーはめでたくゴールイン。
シャントリーはキャリアを投げ出さずに台湾行きを決める。
ウォレスもトラウマを克服し医大に戻る決意をする。
晴れて2人はハッピーエンド。
上述した通りのラブコメ王道ストーリーだった。
だがこれ上手くいくきっかけが劇中の表現でかなり薄い…。ウォレスは一筋で貫いたけどもシャントリーの移り変わりが非常にわかりづらい…。これじゃあシャントリーの恋人のベンがただただ不遇じゃないかと思わんばかり。実際にベンは自分のキャリアを優先し女性の幸せは結婚する事と決め付け、キャリアを優先するシャントリーを無下にしたシーンもあるが、これがベンとの別れるポイント?なのかと思ったら物凄く弱い。これでウォレスに心が動くの?とも思える。
ただ何回も見返すとシャントリーがウォレスに惹かれるシーンが何回かある。ひとつひとつのきっかけが、終盤のシャントリーと妹のダリアとの会話シーンにも出てくるようにベンよりもウォレスが大切という台詞に繋がる。
シャントリーにとってのウォレスは居心地が良い存在だった。ベンの事も愛していたけどもそれよりもウォレスを愛してしまった。ウォレスも自分の中でのタブー(浮気)を犯してでもシャントリーを愛してしまった。
やはり愛は汚い、そして不潔だ。



次回にこの映画を日本版でやるとしたら…

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