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一人暮らし

一人住まい

我が部屋のあるビルの前で、バスを降りる。

直ぐ目の前に、中華料理店。4ヶ月の間に、 利用した回数は、まだ今日が2回目だ。

優しそうな、中国系女性と、白人男性が経営している、猫の額ほどの、ごく小さな店だ。

何となく、店の雰囲気が好きだが、夜は出来るだけ、軽い食事をしようと考え、自宅の冷蔵庫に残っている食料で、済ませてしまう夜が多い。

でも、たまには誘惑に負けるのもご愛嬌。

お客様が少ない分、話しかけてくれるのが一番嬉しい。

独り住いの人間には、人と少しでも話ができるのは、大のご馳走なのだ。

客数も少なく、店主は大金持ちとは、ほど遠いに違いない。

観光客と大金持ちを除けば、ホノルルの住民の多くは、ぎりぎりの生活をしている人が、多いように見受ける。

太平洋の優しい海風、暖かい気候、美しい景色、やさしい島民の人情などは、金銭で買えない上、貧富の差を無視して、平等に振る舞われている。

米国東海岸に、長年生活している間に、知らぬ間に、東海岸の対人関係が、身にしみて仕舞っているようだ。

ホノルルには、 観光客、語学研修などで、日本人の滞在者も多い。

20代の後半まで、日本でのみ生活していたので、 日本人的特色は、人並みに保持している 。

なにせ、 40年以上、米国の本土で生活したので、 アメリカ的価値観も、身体の隅々まで染み付いていても、当たり前だ。

ホノルルという、多民族文化が、花開いているところでの生活は、 新鮮で学ぶことが多い。

まだ、ホノルルに引っ越して来て四か月、自分の日常生活を、どのように、描こうかと思案中ある。

失敗も重ねながら、徐々に、自分に相応しい、日常生活を構築して行きたい。

一つはっきりしている事は、日射病、 熱中症予防の為にも、 一番太陽光線が強い朝11時から、午後5時頃までは、直射日光を、余り浴び過ぎ無いように、工夫する必要がある。

日陰を探しつつ歩くとか、 木陰で読書と決め込む。

用事がない限り、 太陽が強い間は、室内で過ごす。

例えば、 ピアノの練習には、最適の時間帯だ。

午後5時過ぎから、散策を楽しむ。西日を背中から浴びるよう、東に向かって歩く。


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