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土地勘

土地勘

ホノルルに住み始めて、 早3年弱が過ぎてしまった。  

最近は、外部からの侵入者と言う気分より、「ホノルルの住民」と言う、気分になり始めている。

毎日、「歩け歩け」と、自分に号令をかけ、 土地勘を自分の中に取り入れる努力中だ。  

ハワイ語の道路名や地名は覚えづらくて、四苦八苦中である。

でも、その日の気分や食欲などで、 今日は何処で食事をしようと考えただけで、 頭の中に数軒のレストランが、浮かんでくれるようになった。 

「その選択に悩む。」という、うれしい悲鳴をあげているくらいだ。

と言っても、毎日三食、外食しているわけではない。  

ドンキホーテスーパーが目と鼻の先にある、アパート住まいなので、 買い物を頻繁にしている。  

特に果物類と野菜は多種類買っておく。 

朗読を聞きながら、野菜は下ごしらえしておいたり、すぐ食べられるように、作り置きして置く。 

一食だけ、 気分転換にもなるので、毎日違ったレストランを訪れる。 

「消費する事で、地元の経済に微力ながら、貢献したい気持ちもある。」と言う、立派な言い訳まで、心に秘めている。

ホノルルでの、お一人様も悪くない。 思ったより痛快なのだ。  

起きる時間も自由。 散歩の道筋の選択も、完全に私次第だ。

米国生活が長かった分、 「年齢が違っても、 住む国が違っても、根本的な所で、 人間は沢山の共通項を、保持しているような気がする。」と思うようになった。

ホノルルの夜7時、8時頃は、特にわたしの好きな時間帯だ。 

昼間の暑さも、日没後はすっかり緩み、 海風が優しく皮膚を撫でてゆく。 

ホノルル生まれの地元民が、10人、20人寄り合って、のんびり夜の海辺で憩っている。 

小さな子供達も走り回っているので、 新独身者の私も、安心して歩き回れるのが有難い。


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