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【talk】満月を見て思い出す言葉と「幸せ」について私が思うこと


私は満月を見ると、ある小説のセリフを思い出します。

「あんな風に、どこも欠けてない幸せがあれば良いのに」
「心星ひとつ みをつくし料理帖」髙田郁 ハルキ文庫


私は髙田郁さんの時代小説が好きでよく読むのですが、「みをつくし料理帖」という小説の中で「ふき」という名の少女が満月を見てその形を指でなぞりながらこのように言うんですね。


これ自体は、幼少期から辛い経験を重ねてきたふきの切ない言葉のシーンなのですが、私はこのセリフがずっと心に残っています。


「満月のようにどこも欠けていない幸せ」
そんな理想のものがあるのでしょうか。


問題をひとつも抱えていないという人は、きっとこの世にいないのではないでしょうか。

問題が起きたときに、それを解決する方法を考えて迅速に行動に移すのはとても大切なことだと思います。
ですが、それ以上に頭に留めていると心を痛め、「悩み」に繋がっていきます。


悩みは一度抱いてしまうと、不安と共に心の中を大きく占めることになります。



私は今まで悩みの多い人生を送ってきました。
ですが、悩んだことで問題が解決したことはひとつもありませんでした。
生きていく上で悩むこと自体が必要ないのかもしれないと今は思います。

抱えている問題を「悩み」にせず、今手の中にあるものをしっかり抱き締めることが出来る人は、どんな状況でも幸せに生きていけるのではないでしょうか。


今日はまだ満月ではないのですが(明日が満月みたいですね)、ふきちゃんのセリフをなんとなく思い出したので今回はこんな思いを綴ってみました。

「満月のようにどこも欠けていない幸せ」
そのようなものが世の中になかったとしても、限りなくそれに近いものを自分自身で生み出すことは出来るように思います。


「幸せ」というものは、どんな状況にあるか、ではなく、結局は自分の心次第なのだと私は思います。








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