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【talk】人から聞いた話に勝手に意見を述べてみる。(ご近所トラブル)


以前に知り合いから聞いたお話なのですが、大変興味深い内容でしたので、勝手にこちらで私の意見を述べていこうと思います。

保育士をされている、ある方から聞いたお話だそうです。
(念のために職業は変えています。)

集合住宅でのゴミ問題

その保育士さんはシングルマザーで、とあるマンションに小学生のお子さんと一緒に住んでいたそうなんですね。
保育士としてフルで働き、家に帰ってからは家事をして、お子さんの面倒も見て、とても忙しい毎日を送っていたそうです。

住んでいるマンションでは、その保育士さんを含め住民の方々がゴミ置き場の管理をしており、一か月の当番制でみんなで順番に担っていたそうなんですね。
ゴミ置き場の仕組みがどのようになっているのかはわかりませんが、カラスに度々ゴミを荒らされることに住民の方々はとても悩まされていたそうです。

常にお家にいる方が当番に当たっているときは、カラスにゴミを荒らされてもすぐに掃除して対応できますが、その保育士さんはフルで働いているため当番でもすぐにゴミの対応はできません。

他の住民の方が代わりに掃除されていたそうなのですが、ある日マンションに住む主婦の方々が5人程で怒って保育士さんのお家に訪ねてこられて、下記のことを言われたそうです。

「ゴミ当番をちゃんと守ってくれないと困る。カラスにゴミが荒らされたらちゃんと対応してほしい」
その保育士さんが自分はシングルマザーでフルで働いているからそれはできないと伝えたところ、なんと「仕事を抜けてきてゴミを掃除してほしい」と言われたそうなのです。

「どう思います!?ありえないですよね」と、その保育士さんは私の知り合いに向かって愚痴を言いながら怒っていた、というお話でした。


私がこのお話を聞いて思ったこと

もし、ゴミ置き場の管理を管理会社や管理人の方がしてくれるような住まいに今すぐ引越しすることが可能であれば、それが一番良いと思います。
保育士さんや住民の方々の負担が一番少なくて済むと思うからです。
以下の私の考えは、それが難しい場合のものになります。

カラスが荒らしたゴミを片付けるためにお仕事を抜け出して帰るというのは、普通に考えて不可能だと思います。
ゴミの予定に合わせられるお仕事に転職するというのも現実的ではありません。

朝から夜まで働いて、家事も育児もして、とても忙しい毎日を送るなかでそんなことを言われてしまい怒る保育士さんの気持ちはもっともだと思います。

ですがマンションの住民の方々からすれば、働いているとはいえ、ゴミの対応をしない人がいると、誰かが代わりにしなくてはなりません。
他人が出したゴミを掃除することは、ほとんどの人が、できればしたくないのではないでしょうか。

一度や二度、保育士さんの家庭の事情を思って手助けしたとしても、毎回となると快くやってくれる方は少ないかもしれません。
さらに、もし相手が感謝の気持ちや申し訳ない気持ちを抱いているように見えなければ、住民の方々が怒る気持ちもわからなくない気がします。

これは想像なのですが、この件でその保育士さんが知り合いに愚痴をこぼすほど怒っているところを見ると、普段から住民の方々へゴミの対応を代わってもらっていることに対してきちんと謝ったりお礼を伝えたり出来ていなかったのかもしれません。

ゴミの対応ができないのは仕方ないことなのに、働いて家事育児をした上で、さらに住民に感謝したり申し訳なさそうにしないといけないのか!というお話ですが、残念ながら私はそうだと思うのです。

忙しい毎日を送っているのはあくまで保育士さんの都合であって、住民の方々には関係ないことです。
迷惑をかけていたりお世話になっていることがあるのであれば、その人のところに行って頭を下げる。これは、正しい正しくないではなく、人間社会の中で出来るだけ摩擦なく生きていくための処世術だと思います。

とはいえ私も心の中では、住民の方々が保育士さんの毎日の大変さに寄り添い、ゴミの対応を代わって行うことがベストだと思います。
でもそれは、あくまで住民の方々が決めた上で行うことであり、周りや保育士さんが強く求めることではないと思うのです。

保育士さん側の対応としては、例えば、どうしてもゴミの対応が出来ないのであれば、そこを代わってもらうかわりに、他のところで何か負担するということを住民の方々に提案できるかもしれません。
忙しくてなにも負担できることがないのであれば、ゴミの対応を代わっていただくたびに毎回小さなお菓子でも持って行って心から謝り、お礼を言う。大変ですが、そうするしかないように思います。

これは私が社会に出てすぐのときに先輩から教えられたことですが、誰かに迷惑をかけてしまったときは、たとえ自分に非がなかったとしても大げさなほど謝罪するということです。
相手から見て本当にパフォーマンスに見えてしまってはいけませんが、そうすることで相手の気が収まり、早く事態が収束することが多いのです。

迷惑をかけているのは本当なのですから、そのことに対してきちんと謝罪することは大切だと思います。

住民の方々も、さすがに保育士さんがゴミの対応のためだけにお仕事を抜けてくるのが難しいことはわかっていると思います。
それでもそんなことを言ってこられたのは、それまでの保育士さんの態度に不満があったからなのではないかと考えてしまうのです。

人との関わりというのはどこに行ってもなくなることはありません。
自分の中の正しさが人の中の正しさと同じとは限らないのです。

どんな人でも誰かにお世話になったり、迷惑をかけることはあります。
それでも出来るだけお互い快適に生きていくために、一人一人が少しずつ「相手の気持ちに寄り添う」ことを心がけていけたらいいのではないかと思います。








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