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さよなら産後うつ

村上先生が優しく語りかけるような本

子育て支援をして17年
正直言って、どんどん子育て環境は
しんどくなってきてる。

少子高齢化の背景もありますが
何よりも
一生懸命頑張っている日常しんどい人が
増えてる事実もある気がします。

メンタルヘルスについても
決して良い方向にこの国は進んでいるとは
思えない現状

そんな中でも
授かるために、授かる前から2人で不妊治療など協力をされている
パートナーシップの方々も今は多いと思います。
授かるまでも長い道のり
その間の心も体も大変な状況。
嬉しい妊娠も、嬉しい後ろに心配や不安が
いつもいるような感覚。
世の中に溢れる情報と
とにかく「嬉しいこと」とポジティブに捉えなくてはという
目に見えない圧力。

不安なことは、自然なこと。
先日も、両親学級で不安だという言葉がたくさん聞こえました。
不安だったり、気持ちがモヤモヤしてしまうこと。
そういう心の変化を、もし可能だったら
そっと誰かに話してほしい。
もしよければ、子育て支援センターに
妊娠期から通ってほしい。
私の支援に行っている施設は
妊婦さん、全施設大歓迎で待っています。

妊婦さんの時から、子育て支援センターに行くってハードルが高い感じがするかもしれませんが、妊娠期だからこそ、赤ちゃんやママたちに会いに来てもらい、もし違和感があったり、不安が強まったら、ぜひ私たち助産師をはじめとする専門職に、その気持ちを話してほしい。責めたり、怒ったりしません。
ただ、聞かせてほしいです。そして、一緒に考えていきたいです。

大切なことは
「ひとりじゃない」ということ。

子育ては1人でするものではなく、また家族だけでするものではなく、「みんな」でするのが、令和の時代です。
また、村上先生の本にも、パパたちの産後うつについての話がありますが、パパもぜひ子育て支援センターを利用して、困り感や違和感。不安感を話してみてください。ハードル高い感じがしたら、SNS相談でも大丈夫です。
お気持ちを話す、文字にすることで、気付けることもたくさんあります。
今の時代は何より大切なのは「コミュニケーション」
ぜひ、周りとのコミュニケーションをより取ってもらえらたと思います。
今は育休をとる方も増えているので、ママパパ2人でどうしたらいいか・・・、としんどくなるケースもあるかもしれません。
支援センターと早めにつながることをお勧めします。

日本の支援のシステムは「手上げ式」。
「困っている!」と手を上げたり、声にだしたり、産後ケアなども申請して、面接し利用できたりと、なんでも「自分から」「主体的に」動かないと、手が届かない仕組みのものが全てです。なので、早めの行動。というのがとてもおすすめになっています。本当にしんどい時って、何もしたくなくなるし、余裕もなくなるのが現実…
一方、手軽にみられるスマホでの情報収集はどんどんしてしまい、ますます周りと比べて落ち込むことも…
SNSについても、本の中で優しく村上先生が語ってくれていました。

私自身も産後がとにかく辛すぎて、子育て支援をさせていただいている。
その時に、自分のようにただただ、話を聞いてくれて、ほっとできる時間が1分でも欲しかったから、今私も現場で声を聞き続けている。
実は、これは妊娠期から誰かに繋がって継続して話を聞いてもらっていたら、違ったのかもしれない。といつも思う。
妊娠期から、お話を聞かせていただきたいとここ数年強く思っている。
気楽に支援センターに足を運んでいただければ幸いです。

村上先生の本はぜひ産前産後に関わるすべての人に読んでほしいと心から思いました。
少しでも多くの専門職の方やこれから妊娠出産する方の周りの方にも読んでほしいと思いました。

10年前の本ですが、時折「この本読みました!」や
「この本に救われました」と声をかけてもらうことがあります。
当時はまだ「産後つらい」という言葉が受け入れて守らない感覚。
赤ちゃん産まれて嬉しいでしょ!的な圧が、世の中にあったのかもしれません。
以前、ママフェスの抽選回で景品でこの本を寄附して、当選品にしていたら
当たったママに「いりません!!」って強く言われて、当時未熟な自分は
自分を否定された気持ちになったけど、少ししてすぐに気づいた
あぁ・・・そういうことか。と、
つらいって、思うことが自体が嫌な感情になる、
子育てしている自分がつらいってみられたくない。
そういう感覚があるんだ。

ということに気づいた瞬間だった。
今はどうだろうか。
つらいって、感じることは良いも悪いもない。
そこにあるのは「つらい」という真実だから。
それを否定する人は誰もいない。
もしも、つらいことを否定する人がいるのならば
1番は自分なのかもしれない。
子育てもっと頑張られないのにつらいって思っちゃいけない。っていう自分。
どこまでも頑張ろうとする自分。そういう人が増えている気もする。


もしかしたら、最近過去の本の再販の流れが来ているので、
もしかしてだけど、産後の本を書き直せるのならば、今の時代にあったメッセージを
書き起こせると心から思う。(願望を書いておきます)

産後うつをお一人でも予防できたり、もしくは産後うつになったとしても
早めに周りが気づいて、専門家と繋がり、安心して子育てをしていけるように
そういうメッセージをこれから私も書き続けていきたい。

子育てのこと、様々勉強して気づいた一つの結果として、
まわりの大人の心の安定が子育てを左右すること。

そのために一つでも
お役にたてるようにこれからも
学び続けようと思います。


村上先生のオンラインの勉強会も先日申し込んで、これから視聴して勉強したいと思います。

今日もお読みいただき
ありがとうございます。


やまがたてるえ

https://www.hahanoki.com/

これからの学びに活かしていきます!ありがとうございます。