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歯ブラシはOra2を使用している。もう15年くらいはOra2だ。Ora2以外を使用するとなんとなくしっくりこずに歯を磨いても磨いていないみたいでダメだ。“かため”が好きでよく使用していたのだが、最近最寄りのスーパー、ドラッグストア、どこへ行っても“ふつう”“やわらかめ”しか陳列されておらず、ぼくの愛した“かため”はもう半年以上目にしていない。“かため”、どこへ行ったのだ。
その辺の30過ぎの男が使用している歯ブラシのメーカーを、これを読んで君は知ってしまった。なんのためにもならない情報だ。寧ろ、変に記憶力のよい方がいらっしゃったとすれば、スーパー、ドラッグストアなどの歯ブラシコーナーを物色していてOra2を見かけたら、ぼくのことを思い出してしまう可能性もある。飛んだ災難だ。申し訳ないけれども、いや、ぼくも別に申し訳ないと思うこともおかしな話で、2秒後に、「。」を付ける前に否定してしまったが、申し訳ないと思うことなんてないのだ。
とにかく、Ora2の“かため”がどこにもない。

先週リリースされた折坂悠太の2ndアルバム『心理』がとにかく凄い。毎日のように聴いている。
前作『平成』を聴いてとにかく衝撃を受けて、こんなに素晴らしい音楽がこの世界に、しかも日本から発信されていることがうれしくなるくらい大傑作だった。

YouTubeにあがっている折坂悠太の動画でいちばん好きなのがフジロックでのこのステージだ。この空間にいたかった…!音楽ってなんて素晴らしいのだろう、と単純な感動をしてしまう。全再生回数のなかの50回くらいはぼくだ。
今回の『心理』を聴いた最初の印象はあまりよくなかった。寧ろ少し残念な気にもなった。だけど、うぅんと思いつつももう一度聴きたくなる感覚があった。なかでも二曲目の「心」という曲。ぼくはこのアルバムではじめて聴いたけど、これは凄い曲だ。頭の中にこの曲がずっと残ってしまう。『平成』でいうところの「夜学」のようなイメージの曲だけれども、それとはまた違う、というかずば抜けて、群を抜いて存在感を放っている、ぼくのなかで。もしかしたら、このアルバムの核となるような曲なのかもしれない。なにかを言っているようでなにも言っていないではないか、ということはぼくもわかってはいるけれども。これに関しては、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。うまいことズバッとなにかを言いたい。

贅沢にも、オフィシャルですべてYouTubeにupされているので、未聴の方は聴いてみるのもいい。というか、聴いてほしい。発売日に買えなかったのでぼくはこれを半分ほど聴いて、先週末にタワーレコードでCDを保護をした。

先週末新宿の地下道を歩いていたら折坂悠太のツアーの広告があって、ついiPhoneを取り出してカメラを起動させた。ぼくはまだ一度も折坂悠太を生で観たことがない。いまいちばん生演奏を聴きたいミュージシャンだ。

晩御飯の買い物の為、夜外に出たときに、スウェットを着て出掛けた。やっと長袖が着られるぜ!待ってました!

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