クラブ大好きお嬢様(大恋愛)
・初めて1年以上付き合った
・初めて親に紹介した
・今までで1番夢中になった
・死ぬほど喧嘩と仲直りをした
という、俺の中の大恋愛「クラブ大好きお嬢様」についての記事を書いていこうと思う。
【出会い】
新卒で入った会社の同期として俺たちは出会った。(同期だけど2個下)
入社してすぐの研修時に、男の同期が
「〇〇ちゃんがお前のことカッコいいって言ってたで」
と言ってきたことからその子の存在を知った。
マッチョ好きのその子は、同期の中で圧倒的にマッチョだった俺に惹かれていたらしい。(見た目だけ)
単純な性格の俺は、好きと言われたらちょっと好きになる。(チョロい)
なのでその子のことを少しずつ意識するようになった。
そして初めて話した日、彼女の第一声は
🙋♀️「ねえ、筋肉すごいよね!触っていい?」
というものだった。
👨「あー、いいよ」
🙋♀️「えーすごい!!!かっこいい!!!」
この瞬間から彼女への好意は増し、どんどん意識するようになった(チョロすぎる)
そして周りの男女何人かで仲良くなって、一緒に飲んだりドライブに行ったりした。
その中でどんどん彼女のことを知っていった。
彼女は実家が太く、お嬢様だった。そして洋楽好きでクラブ通い。
そして彼女はアスリートだった。そこそこ有名な選手で、名前を検索すると色々な記事が出てきた。
俺も、彼女ほどではないが少し有名な選手ではあったので、お互いのネットの記事を見合ったりしているのが何か誇らしかった。
お互いのスポーツでの苦悩など、体育会ならではの話にも強く共感できた。
周りも「2人いい感じやん〜」といじってくることが多く、確実に仲は深まっていった。
しかし、数ヶ月の研修が終わり、配属が発表されたとき、俺と彼女は全く違う地域になってしまった。
「配属が近かったら付き合おう」
と言ってたわけではなかったが、暗黙の了解でそう思っていたと思う。
その後も普通に、同期として友達として関係は続いた。
出張などでたまに会って何人かで飲んだりしていた。
その頃は、特に異性として意識はしていなかった。
【突然の2人旅行】
半年ぐらいが経った頃、研修時代に仲良かった男女グループで旅行に行こうという話になった。
みんなで旅行を計画して、日程が決まった。
有給を取って平日に行くことに。
しかし、わりと激務な会社のため数人が「有給を取れなくなった」などの都合で行けなくなってしまった。
予定していた日は、俺と彼女の2人しか行けなくなってしまった。
そのことについて2人でLINEしていた。
🙋♀️「2人だけになっちゃったね、、リスケかな〜」
👨「どうする?俺は2人で行くのもありやで!笑」
🙋♀️「そうだね、行こ!笑」
こんな流れで、旅行に行くことに。
2人の居住は関西と関東だったので、間の名古屋付近に行くことになった。
2泊3日である。
俺たちは2人で飲んだこともあるし、変に意識しすぎることはなかったのだが、旅行なので当然"泊まり"というイベントが発生し、嫌でも男女を意識してしまう。
お互いそれには触れずに、行きたい観光地のことだけ話して当日を迎えた。
1日目はひどい雨だった。雨で行きたいところにろくに行けずに、カフェで話したりドライブしながら話すことがメインだった。
話はとても盛り上がった。夜はお酒も入り、いい感じの雰囲気になっていた。
👨「泊まるところ、考えてなかったな…」
🙋♀️「どこでもいいよ!」
👨「よし、ラブホ行こう!」
🙋♀️「うん!でも寝るだけだよ笑」
こんな感じの会話をし、検索で出てきたラブホに泊まることに。
ほどほどに会話をして、寝ようとしているとき。
俺は手を出すか迷った。
迷った挙句、ちょっかいを出してみた。
🙋♀️「ダメだよ、友達だから何もしないよ」
👨「そっか…我慢する!おやすみ!」
これが当時恋愛工学で学んだ「形式グダ」であることはなんとなくわかっていたのだが、気まずくなって翌日を迎えるのも嫌なのでこれ以上がっつくことはしなかった。手を繋いで添い寝した。
迎えた2日目は晴れて、色々な場所に観光に行くことができた。
しっかり調べてプランを立て、運転も頑張った。
彼女を喜ばせるために会話も頑張った。
その日の晩。また違うラブホに泊まることに。
2日目がとても楽しかったので彼女への気持ちが増していたのもあり、俺は前日にも増して彼女を抱きたくなっていた。
👨「なあ、今日はしたい」
🙋♀️「えー、、まあ楽しかったからいいよ」
この日は彼女もあっさり了承してくれた。
出会って約半年、俺たちは初めて体を交えることになった。
お互いを意識していた入社時
周りからいじられてお互い照れてる感じ
配属が離れてしまったときの寂しさ
いろんな感情が入り混じった中で彼女を抱けたその日は最高だった。
そして3日目は、午前中に映画「君の膵臓をたべたい」を見て昼に帰宅。
彼女は冷静だったが、大号泣していた俺を見て「可愛いね笑」と言ってくれた。
(余談だが、この映画を見るたびに彼女のことを少し思い出すw)
帰りはお互い逆の新幹線に乗るため、駅のホームでお別れをした。
「本当に楽しかった!ありがとう。また行こうね」
そう言ってハグをした。
【告白?】
旅行3日目、昼に解散して俺たちはそれぞれの家に帰宅した。
夜になって「明日からまた仕事か、、、」なんて考えているとき、彼女から電話がかかってきた。
こんな流れでまさかの付き合うことになった。
押されたら断れない俺はあっさり「付き合う」と言ってしまった。
めっちゃ好きって感じでもなかったが、異性として意識はしていた相手なので問題ないだろう、と思った。
【好き好き大好き】
初めての遠距離恋愛。
というかほぼ初の恋愛。(これまで付き合った2人はいずれも1ヶ月ほどで気持ちも入ってなかった)
初のデートは付き合って1ヶ月後。
毎日LINEをしてたまに電話もしていたため、どんどん会いたいが募ってくる。これが遠距離恋愛の醍醐味か…!
初デートをしてから、俺はいつの間にか彼女にメロメロだった。
それまでは若干「付き合ってって言われたから仕方なく付き合った」なんて思っていたが(誰に対してのマウント?笑)、気付けば明らかに俺の好きの方が強くなっていた。
好き好き大好き状態に陥った。
それから遠距離ではあるが1ヶ月に1回は会うことができた。
「急な出張が入って1日だけでも会える!」みたいなことがあった日には飛んで喜んだ。
上司に社内恋愛をいじられたりするのも満更でもなかった。
同期もよくいじってくれた。
同期飲みでお互い飲まされてベロベロになってから泊まるのは最高だった。
俺は当時筋トレガチ勢、そして彼女もダイエットでジムに通っていた。
一緒に筋トレをする時間もとても楽しかった。
彼女はクラブが大好きだったので、クラブに行ってる日は心配だった。
「帰ったら連絡して」とか言ってメンヘラ彼氏だったと思う。
ある日、一緒に寝ているときに彼女から
「ねえ、このまま将来結婚したいね」
という言葉を聞けて本当に嬉しかった。
彼女の親への挨拶もし、彼女も俺の親と挨拶することに。
しかし…
【喧嘩を繰り返す】
将来のことを話し始めてから、喧嘩することが増えた。
彼女はお嬢様、実家が大好きということもあり
「将来は地元を絶対出ない。だから俺くんがこっちに来て」
と言われた。
俺は住む場所に対してそこまでこだわりはなかったが、一方的に決められることにイライラして喧嘩した。
「絶対に自分を曲げない」「私が正しい」みたいな考えが嫌いだった。
当時、俺が転職を考えてる話も否定された。
「今の会社が絶対に世間的にいい。だから辞めないでほしい」と言われた。
「世間的に」とか「普通は」とかの言葉が嫌いになっていた俺はこれにもイライラした。
付き合って1年ぐらい経過していたが、気付けば会うたびに喧嘩していた。
なんなら会わないときも、電話でも喧嘩していた。
でもなんだかんだ好きだった俺は、怒って電話を切った後に「言いすぎたかな」と思って寝れなくなり長文のメンヘラLINEを送ることもあった。
それぐらい好きで、ぶつかり合いながらも将来一緒にいたいと思っていた。
ある日、彼女が酔っ払って他の同期(俺とも仲良い)とキスをした。
俺は怒ったが、後日泣きながら謝られたので彼女を許した。
また別の日には俺が同期と合コンに行ったのがバレて怒られることも。
別れたいと言われたが、俺も大好きだったので真剣に謝った。
こんな感じで情緒不安定な2人。
毎回仲直りはするものの、会うたびに喧嘩するのがしんどくなっていた。
【別れは突然に】
俺たちはGWに海外旅行に行くことに。
喧嘩の日々の中でも、旅行は楽しもうと様々な計画を立てた。
海外旅行に行く前はお互い忙しくてなかなか会えず、2ヶ月ぐらいの時間が空いた。
「喧嘩ばかりして、なかなか会えなくて、でもこの旅行でもう一度仲を深めたい」
俺はそう思ってその旅行に臨んだ。
空港で会った2ヶ月ぶりの彼女は俺にこう言った。
🙋♀️「ねえ、別れたいと思ってる」
!?!?
意味がわからなかった。
本当に別れたいなら旅行来るなよと思ったが、
「この旅行は友達として行きたい」とのこと。
俺は納得いかずに反論したが、彼女の意志は固い。
行きの飛行機で説得したが覆らず、俺たちは別れることになった。
【別れてからの地獄旅行】
俺は怒っていた。
ふざけるな。
別れるってわかっていたらこんなくだらん旅行なんて来ねえよ。
そして必殺「拗ねる」という行動に出た。
拗ねた俺は「友達として楽しみたい」と言う彼女を無視して1人でジムで筋トレをした(海外まで来て筋トレww)
そしてカジノに行った。なぜかカジノでめちゃくちゃ勝って機嫌の良くなった俺は、彼女を無視することをやめて普通に話すようになった。
無視したまま4泊5日はさすがにしんどい。
だからどのみちどこかで仲直りは必要だ。
もしかしたらまだ戻れるかもしれない。
大人になれ、俺。
自分にそう言い聞かせていた。
なぜか2日目の夜には友達に戻ったと言いつつ抱いていた。
ただ、彼女の気持ちは乗ってなかったと思う。
お互いの性欲を満たすためのものだった。虚しくなった。
元々組んでいたスケジュール通りに観光して、最終日の晩に時間が余ったのでカジノへ行った。
彼女はギャンブルしたくないから見る専らしい。
またしても俺はカジノで勝ち。
🙋♀️「勝ったし、最後においしいところ連れてってよ」
と言われ、少しイラっとしたが高級なレストランで最後の夜を過ごした。
そこからもイライラが少しずつ重なる。
彼女は遠慮なく高いメニューを頼みまくる(イラっとするが、奢ると言ったから別にいい)
会計時、彼女はもちろん財布を出さない。(これも、奢ると言ったからまあ仕方ない)
会計が済んだ後、「ありがとう」がない。(これはさすがに違う)
ここで俺は完全に冷めてしまい、再び無視することに。
募ったイライラが爆発した。
(これは彼女が悪いのか、俺が小さい男なのか?wwいまだにわからん)
帰りの飛行機も9時間ひと言も話さず地獄の空気に。
日本に着いてから、俺は自分の荷物が先に来たのでそれを持って彼女を置いて帰った。
その日は腹いせに(?)また別の同期の子(彼女の友達でもあり、俺に好意があるのを知っていた)に連絡し、「別れたから話聞いてよ」と言って泊めてもらった(最低)
「別れたその日にその子の友達を抱く」ということが報復になるとなぜかその頃は思っていた。若干サイコパス。
その子がちゃんと話を聞いてくれて天使かと思った。中和された。
【その後】
地獄旅行が終わってから、彼女から長文の謝罪LINEが来た。
「不快な想いをさせてごめんなさい」
「付き合えて良かったありがとう」
という内容だった。
いつもは俺が長文でLINEを送る方だったので、彼女からの真剣な長文は初めてだった。
それだけに彼女の謝罪からは本気のものを感じたし、情に流されそうになった。
しかしプライドの高かった俺は「ここで舐められたらあかん」と想い、
必殺奥義「既読無視」&「インスタブロック」で彼女との関係を終わらせたのであった。
それから2年後。
彼女の地元付近に来ているときに偶然すれ違った。
お互いに気付いて振り返ったが、俺が急いでいたため会釈だけで終わった。
もう怒りはとっくになかったので、近況を聞けば良かったなーなんて思ってる。
もう別れてから5年以上経つが、当時の会社の同期と飲んだりしていると、いまだに彼女とのことをいじられることは多い。
彼女も会社をやめたが、元気にしているとのこと。
いつか何かしらの機会で再会したら、当時のお互いの未熟さを笑い話にしながら酒でも飲めたらいいなと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?