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お誕生日ありがとう、と近況報告と。

昨日、誕生日を迎え30代最後の1年が始まりました。お誕生日メッセージやカードをくださった方々ありがとうございます。1つ1つとても嬉しく読ませてもらいました。そして、全体への返信ではないですが、最近の自分の近況を含めてこのnoteを書いてみようと思います。

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可能性を探求する旅

昨日、twitterで投稿したのですが、5月に予定していたオランダツアーの飛行機をキャンセルしました。本当に笑っちゃうくらいキャンセルボタンを押すのに躊躇しました。「もしかしたら、5月のその頃にはおさまって行けるんじゃないか…」そんな風に話しかけてくる自分がいて。そんなことはないって、頭では分かっているのに、心が追いついてこない。未練がある状態って、こういう状態なんだなぁと身をもって実感したひとときでした。

さて。それだけ楽しみにしていたオランダ。何をしているのかと言うと、「可能性を探求する旅」と題して、ソーシャルスタディーツアーを主催しています。僕はオランダとデンマークの企画担当をしていて、オランダではTEALで論じられている様な面白い企業への訪問と、イエナやモンテッソーリ教育の学校現場を巡る旅をしています。これが非常に刺激的で、自分も主催者でありながら毎回インスパイアされ、楽しくて楽しくてしょうがない時間なのです。

たとえば、企業編ではオランダのメガバンクであるABN AMROに訪問をさせてもらっているのですが、その銀行はプライベートバンキング部門においてマネジャーなどの管理職を撤廃してしまったのです。その結果、支店から支店長がいなくなってしまいました。

支店長のいない銀行、、、。ちょっと日本だと想像つきにくいかもしれませんが、そういうことが起きています。そして、それで上手くいっているのです。ABNの場合は、その新たな体制の方が顧客満足度も高い結果になっています。

なぜそんな変化、変革を望み、実行したのか?変革に伴う痛みや周りの反応や反響はどうだったのか?実際に、どうやってそんな変革を実現するのか?色々と気になることはあるかと思いますが、そうした疑問をぶつけながら、現地の人たちとディスカッションをしていくことで、体感できること、広がっていく視野や感覚が確かにあります。

そして、日本での「ありえない」が、この旅を通じて「ありえるんだ」「できるかもしれない!」という期待感や未来に対する希望に変わっていくといいなぁと思っています。

この秋には、デンマークとオランダのツアーを予定しているのですが、その頃には無事開催できるといいなぁ。

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新大陸へ向けた大航海時代

海外ツアーの話を少し紹介させていただきましたが、普段の仕事は最近何をしているの?と言うお久しぶりの方へ。何と表現するか正直悩む時もありますが、既存の表現の中では経営コンサルティングが近いかと思っています。

昨今、TEAL型組織など新しいマネジメントや経営のあり方が注目を浴びていますが、僕のお仕事はそうした新しいあり方を模索されていたり、志向されている経営者やリーダーの方々と一緒に伴走していくものです。

最近、僕は現代の状況をまるで経営の大航海時代の様だと感じています。(もっと言うなら、新しい生き方・暮らし方へ向けた大航海時代だと思っています)

今までの右肩上がりを前提とした拡大・成長思考の経営及びそれに伴うマネジメントから、新たな経営のあり方への揺らぎやシフトが起きていると感じるのです。

今まで生活してきた大陸から、新しい”何か”を希求し、新たな大陸へと航海に出た人たちが新大陸において発見したものが既存の大陸に住む人たちにとっても魅力的に響く様になってきていて。「自分も探求してみたい」「自分もそっち側に行ってみたい」と航海に出る人たちが増えてきている様に感じます。

フランクに言ってしまえば、単純に「今のままじゃ、もう無理そう」とか「何だかそっちの方が良さそう」という感覚です。

副業(復業)、リモートワーク、二拠点や多住拠点生活、様々な働き方の出現やTEALの様な組織のあり方などは、そうした探求や航海の中でより広がっていくのだろうと思います。

当然、新大陸へ渡る航海には危険が付きものですし、たどり着けるかどうかの保証もありません。どこかにたどり着いたとしても、そこが本当に自分たちが思い描いていた新大陸かもわかりません。こんなところにたどり着きたかったわけじゃない、こんな場所なら昔の場所の方が良かったと嘆く人もいるかもしれません。

まだまだ多くの人が気軽に航海に出るわけではなく、確かな志や憧れ、もしくは野心、はたまた致し方ない理由を持った一部の人たちだけが、積極的に海に出て行ってるフェーズかもしれません。

ただ、自分の肌感覚ではその人数、集団は増えており、今後も増えるのではないかと思っています。そして、そうした航海に出て、新大陸において何かをつかみ、はぐくんでいく人たちがもたらす新しい価値観やスタイルは今までの大陸に暮らす人たちの価値観や生活スタイルにも影響を及ぼしていくだろうと思います。

そんな時代感の中で、新大陸を志すリーダーの方々と一緒に新大陸にむかっていく支援を行っているのが僕の普段のお仕事です。

僕はそんな自分の仕事(志事)が大好きなのですが、それはご一緒させて頂いてる皆さんが本当にステキな方々ばかりだからだなぁとつくづく思います。彼らの未来に対する願い、こういう会社やチームにしていきたい、こんな価値を社会に届けたい、という想いがあるからこそ始まる旅路であり、僕はその人たちのそうした願いが実現していくことのサポートをしたり、勇気づけたり、インスパイアしたりすることにやりがいを感じています。

リーダーたちを中心としたチームが変化・変容していくことで、チームメンバーはもちろん、メンバーが関わる関係各位の人たちにもいい影響が及ぶと感じていて。そういう意味では、良きチームが増えると幸せな人たちが増え、巡り巡って幸せな社会につながっていくことをイメージしています。

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生き方、あり方を問うコーチング

さくっと書く予定がだいぶ長文になってきましたが…(汗)最近の近況報告で外せないなぁと思うのはコーチングです。コーチングから創業したので、はぐくむとしては目新しいことではないのですが、コーチングが最近世の中でまた脚光を浴び始めていると感じています。それこそ新大陸へ向けた大航海時代の中で、コーチングは大事な役割を果たしそうな実感が日々強くなっています。

(勝手に)2000年の前半期をコーチングの第一次ブームとするならば、今第二のブームが来ている感じです。今、来ていると僕が感じている波は、新大陸に向かう人たちや向かおうとしている人たちからのニーズであり、これからの新しい生き方・働き方に対する模索、自分はどう生きていきたいのかという内省やデザインをしていくためのコーチングです。

それはTEALに例えるなら、従来のオレンジ色の目標達成支援コーチングではなく、TEAL(的意識)に向けたコーチングに対するニーズであり、それは根底では意識の変容支援の対話、関わりだと感じています。

おそらく、新大陸への上陸、そしてそこでの充足した生活を営む上では、既存の大陸の常識に基づいたパラダイムからの脱却が大なり小なり必要だと思われ、その新大陸へ向けた大航海をする過程においてTEAL的コーチング(勝手に名付けてみた)がかなり必要かつカギになると思います。

必ずしも”コーチング”である必要はないのですが、自分と向き合う深き内省やそこから描く未来の時間は何かしろ大事になるはずです。

僕(はぐくむ)は、創業当時から目標達成を主軸としたコーチングに偏らず、その人の生き方を形作る意識に焦点をあてたコーチング(対話)を大事にしてきていて、従来のコーチングから独自の進化をしてきていると手前味噌ながら思っています。(だから自分たちがしていること、志向していることをコーチングと呼んだり、当てはめるのか悩む時があります)

新しい時代、新大陸へ向けて問われているのは自分自身であり、己の意識がテーマにますますなっている中で、「自分は何者であり」「どう生きるのか?生きたいのか?」といったことに真正面から向き合い、自らを磨いていくことはますます大事だなぁと感じています。世の中でも人生100年時代なんて言われる様になってきていますしね。

そんな中で、はぐくむとしても新大陸を志す人たちに向けて、コーチングに関するサービス展開を広げています。従来のはぐくむコーチングスクールに加えて、第一線で活躍されている社会人に向けたコーチング講座を大好きなZaPPASの皆さんと一緒に去年から展開しています。また、経営者や経営幹部の皆さんとの1on1や、社内コーチ育成講座なども積極的に取り組んでいます。これがまた色んな人たちとの出会いがあり、すごく楽しくて最近の自分の人生を豊かに彩ってくれています。

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はぐくむという生き方

はぐくむを始めて今年で丸14年になろうとしていますが、僕は変わらず自分の仕事(志事)が大好きで、ますます仕事の面白さ、醍醐味を感じている今日この頃です。

「人と組織の可能性の最大化」をテーマにはぐくむで活動してきて、その人の中で無理だと思っていたことや諦めていたことが叶っていき、想像もしえない様な未来が実現していくことを目の当たりにしたり、初めは半信半疑でスタートしても次第に変化変容していく組織の躍動感にワクワクしたり、感慨深い想いを味わったり。関わらせて頂いている個人、組織それぞれに物語があって、本当に人生って色んな可能性がありますし、そうした人生の大切な時間をご一緒させていただけていることに嬉しさと感謝の気持ちがわいてきます。あらためて、ありがとうございます。

近況報告で、まだまだ書きたいと思うことがあれこれと出てきますが、それはまた今度の機会にして、今日はこの辺で終わりにしたいと思います。

                           (文・写真:小寺 毅)

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