#2『古代メキシコ』国立国際美術館
こんにちは。
はぎをです。
第2回アートの旅は
『古代メキシコ-マヤ、アステカ、テオティワカン』
国立国際美術館
2024.2.6-5.6
です。
3000年以上にわたって栄えたメキシコの古代文明。
そのうちマヤ、アステカ、テオティワカンに焦点を当てた展覧会です。
メキシコの古代文明というと、地球滅亡予言や映画の題材になったりなど、なんだかワクワクしたりドキドキしたりしてしまうのは僕だけでしょうか(笑)
子供っぽいと分かっていながらも気になってしまう古代文明という響き。
インディージョーンズのサントラを聴きながら向かいました(笑)
国立国際美術館は展示会場が地下3階にあり、エスカレーターで地下にもぐる道中はドキドキワクワクをより、感じさせてくれます。
B3階につくと…
バーーン!!!
なんだかテーマパークに来たみたい。
楽しいなあ。
今回の展示は富と権力の集中がみられる階層社会へと移行していった時代の
土器、黒曜石や翡翠などの資源を使った工芸品、儀礼品が多かったように思います。
僕が遺物等を見るときに好きな部分は素材と表情です。
なんか独特な表情をしていると思いませんか?
クスッと笑ってしまいそうになったり。
可愛らしかったり。
動物モチーフはだいたいかわいい。
変なポーズをしていたり。
毎日眺めるとほっこりするんだろうなあ、と思うものがたくさんあります。
しかし、作った目的や使用用途は決してほっこりする物ばかりではありませんでした。
古代メキシコ文明には3000年以上続く、人身供犠の文化がありました。
戦争捕虜の生贄、女性子供の生贄、それらを描写した石彫、壁画、土器も豊富でした。
生贄手法も斬首、心臓の剥奪、磔、食肉など千差万別だったそうです。
なぜこのような儀式が重要視されていたのか。
それは単なる非人道的な宗教儀礼ではなく、利他的行動にあるようです。
利他的行動とは
自分に何らかのコストを負いながら他者に利益を与える行動を指します。
先住民の神話によると太陽、月、トウモロコシ、人類、あらゆる生命体は神々の犠牲により生まれ動いており、
自然界の動植物も他者の存続のために犠牲になり、保たれるという考えだったようです。
そのようなことからも展示物は死を連想させるモノが多くあるように思いました。
今でもメキシコというと骸骨の人形が有名で、死のイメージが強いです。
また、遺物には僕たち現代人ではあまり目にしない素材が多くあります。
僕がよく目にする素材は木、金属、プラスチックでしょうか。
あ、でも服作りするときに貝ボタンをよく使いますね。
安山岩は火山岩の一種で火山が多いメキシコではポピュラーな素材だったのでしょうか。
火山大国の日本にも安山岩の建物ありますよね。
こちらは布や皮膚に模様をつけるためにスタンプのように使われていたようです。
絶対かわいい。
左のはコロコロするんでしょうか。
アラバスターって初めて聞いたんですけど、調べてみたら白い大理石の一種のようです。
少し透け感があり、淡い光を通していてとても美しかったです。
多くの素材の中でもやはり、古代メキシコでとても特徴的なのは緑色の石。
翡翠はとても硬いそうで、加工することが大変みたいです。
マスクに多く使われているのは孔雀石といわれる緑色の石です。
頭の上の冠に使われている翡翠と比べるととてもマットで乾いた印象です。
磨きをかけずに使用したのには理由があるのでしょうか。
緑色でも様々な素材がありますね。
並べてみると違いがよくわかります。
ありがとうございました。
訪れる際は歩きやすい靴とカメラを忘れずに。
開催日
2024年2月6日(火)– 5月6日(月・休)
開催時間
10:00 – 17:00、金曜・土曜は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
休館日
月曜日(ただし、2月12日(月・休)、4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館し、2月13日(火)は休館
当日
一般2,100円大学生1,300円高校生900円
※中学生以下無料(要証明)
※大学生・高校生の方は証明できるものをご提示ください。
※心身に障がいのある方とその付添者1名無料(要証明)
主催
国立国際美術館、NHK大阪放送局、NHKエンタープライズ近畿、朝日新聞社
協賛
NISSHA
協力
アエロメヒコ航空、ダイキン工業現代美術振興財団
後援
メキシコ大使館
企画協力
メキシコ文化省、メキシコ国立人類学歴史研究所
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