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心の端っこが焦げている

内臓を絞り出して叩きつけるような気持ちで書いた記事が数日間ランキング一位をキープしており、一定の反響を得ているようでホッとした。

「お給料は我慢料」は正論だろうか。
大人の皮をかぶった思考停止ではないのか。
諦めた人々の逃げ道ではないのか。

「好きを仕事にする」は戯言だろうか。
世間知らずの子どもが描く夢物語だろうか。
自分を信じた人だけが選べる道ではないのか。

思えばライターになるまでの道は終始蛇行運転、会社員としての素質は皆無で1年ごとに3回転職した。1リットルは泣いた気がするし、ダメ出しも星の数ほど受けた。それでも、これが私の最短距離だった。

辛酸舐め尽くしたおかげか、独立してからは全く仕事に困らず、独立1年半で年収1000万を突破した。上を見ればきりがないが、27の女にしてはそこそこ頑張っているのではないかと思う。
何かしらうまくいかずに悩んでいるライター志望者に、私の這い上がりエピソードを捧ぐ。

“会社員失格女子”が、ライター独立1年半で年収1000万円稼ぐまで
https://www.advertimes.com/20180502/article269669/

私は人に求められない文章は価値がないと思っているから、読まれなければ自分が「外しているんだな」と感じる。せっかく言葉を紡ぐなら、人の心を射抜きたい。「片思いなんて大嫌い」という私の恋愛観が執筆業にも反映されている。

このコラムで書いている文章は「自分の文章」だと思える。なかには自分のものにならない文章もあって、それは自分の魂が入っていない文章であり、なんとなく書かされている文章だ。「書かされている」と言っても相手側に責任はなく、勝手に操り人形になっている自分に責任がある。私が書くことを全うできていないだけだ。

ちなみに、私は「です・ます調」に個性を宿すのが苦手だ。どうにも文章が弱くなり没個性的で“良い子ちゃん”な仕上がりになる。万人受けしなくてもいいから、心に深く刻まれるような言葉を届けたい。そんな言葉を生み出すには、日頃から心を敏感にしておかなければならない。もともと感受性はありあまるほどに豊かなので、独りよがりにならないように論理性を学習しながら歩いている。

もっともっと速く走りたい。たまに「そんなに生き急いでどうするの」と笑われるが、明日死んだって「やり切った」と笑えるように、今日を全力で生きていたい。いつも心の端っこが焦燥感でチリチリと焦げついている。

#コラム #ライター #フリーランス #cakesコンテスト

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