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【大学入試対策】日本史千本ノック Part.26

ちょっとした空き時間に日本史を学べる千本ノック、本日はこちらの3問です。

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問題
✅第1問
産業革命期の日本の資本主義経済に関して述べた文として誤っているものを、1~4から1つ選べ。(センター2002・本)
1 地主は、小作料として得た収入を、さまざまな企業の株式に投資するよ
  うになり、資本主義経済との結びつきを強めた。
2 製糸業の発展につれて繭の輸入が増大したため、養蚕業は衰退した。
3 都市人口の増加に対応して米価が上昇し、この時期に米の生産も増大し
  た。
4 鉱工業の発展は公害問題を発生させ、足尾銅山の鉱毒被害に対して、田
  中正造は被害民の救済を求めて天皇への直訴を試みた。


✅第2問
田中正造が明治天皇に直訴した出来事に関して述べた文X,Yの正誤をそれぞれ判定せよ。(駿台模試)
X 汚染された阿賀野川の流域では、稲が枯れる被害が出た。
Y 直訴状を起草した幸徳秋水は、後に大逆事件で死刑となった。

1 X:正 Y:正   2 X:正 Y:誤
3 X:誤 Y:正   4 X:誤 Y:誤


✅第3問
女性の社会運動にかかわった人物について述べた文として誤っているものを、1~4から1つ選べ。(センター2007・追)
1 伊藤野枝は、第二次世界大戦中、憲兵隊によって殺害された。
2 市川房枝は、女性参政権運動の指導者であった。
3 平塚らいてうは、仲間とともに雑誌『青鞜』を創刊した。
4 山川菊枝らは、社会主義の立場にたつ女性団体を結成した。








解答
✅第1問
正解 2
解説
製糸業とは、蚕の繭から生糸を生産する産業のことです。
製糸業の原料である繭は国産であり、生糸輸出の増大に伴って国内の養蚕業はどんどん発展していきました。

✅第2問
正解 3
解説
X
阿賀野川を渡良瀬川に直すと正しいです。

足尾鉱毒事件について簡単に説明します。
足尾銅山は16世紀に発見された鉱山で、明治時代に入ると古川市兵衛によって買収されました。以後は西洋の新技術を導入して日本最大の鉱山へと成長しましたが、それに伴い足尾銅山を水源とする渡良瀬川を中心に鉱毒被害が発生し、周辺の住民に大きな影響を及ぼしました。
衆議院議員をつとめていた田中正造は、この現状を何度も国会で訴えますが、改善されることはなく、ついに田中は明治天皇への直訴を敢行しました。


✅第3問
正解 1
解説
伊藤野枝が暗殺されたのは、1923年の関東大震災の後です。
関東大震災直後の混乱の中、無政府主義者の大杉栄と妻で女性解放運動家の伊藤野枝が虐殺された事件、彼らを暗殺したのが甘粕正彦という軍人であったことから、甘粕事件と呼ばれています。


ということで以上です。今日もお疲れ様でした🍵
最後に、今日のBGMです。

足尾鉱毒事件によって今でも稲の生育が悪い地域は存在しているらしいですが、渡良瀬川は北関東を流れるきれいな川になっています。

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