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【大学入試対策】日本史千本ノック Part.22

ちょっとした空き時間に日本史を学べる千本ノック、本日はこちらの3問です。

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問題
✅第1問
江戸時代に実用書を著した人物について述べた次の文X.Yと、それに該当する語句a~dとの組合せとして正しいものを1つ選べ。(進研模試)
X 日本で最初の体系的農書とされる『農業全書』を著した。
Y 日本の本草学の基礎を築いたとされる人物で、『大和本草』を著した。
a 宮崎安貞 b 大蔵永常 c 関孝和 d 貝原益軒

1 X-a Y-c   2 X-a Y-d
3 X-b Y-c   4 X-b Y-d


✅第2問
元禄文化に関連して述べた文として誤っているものを、1~4から1つ選べ。(進研)
1 貞門派から出た西山宗因が、幽玄閑寂の蕉風俳諧を確立した。
2 浮世草子の作家である井原西鶴は、好色物や町人物に優れた作品を残し
  た。
3 近松門左衛門は、『曽根崎心中』など人形浄瑠璃や歌舞伎の脚本を著し
  た。
4 竹本義太夫が、人形浄瑠璃の語りで人気を得、義太夫節を創始した。

✅第3問
化政文化について述べた文として正しいものを、1~4から1つ選べ。(進研)
1 寺子屋の普及や貸本屋の増加などもあり、書物が庶民に普及した。
2 読本作家の大田南畝が、長編の『南総里見八犬伝』を著した。
3 司馬江漢が大首絵の手法で『婦女人相十品』などの美人画を描いた。
4 天保の改革において、洒落本や黄表紙の代表的作家が処罰された。





解答
✅第1問
正解 2
解説
宮崎安貞・大蔵永常については以下のページを参照してください。

関孝和は、元禄期に和算、今でいうところの数学の研究者です。
円周率の計算をしたことでも有名な人物です。


✅第2問
正解 1
解説
西山宗因は、俳諧の世界において自由軽妙な談林俳諧を興した人物です。
門下に井原西鶴などを輩出していることも知っておきましょう。

蕉風俳諧は「蕉」と言葉がある通り、松尾芭蕉が創始の俳風です。


✅第3問
正解 1
解説

『南総里見八犬伝』の著者は曲亭(滝沢)馬琴です。
大田南畝は狂歌の世界で著名な人物です。


大首絵の手法をもとにした絵画で有名な人物としては東洲斎写楽を覚えておきましょう。司馬江漢は銅版画を得意としました。代表作に『不忍池図』があります。

なお、東洲斎写楽・司馬江漢はどちらも宝暦・天明期に活躍した人物です。


洒落本・黄表紙作家が処罰されたのは寛政の改革においてです。
三大改革における作家の処罰については以下の通りです。

〇寛政の改革
 ・洒落本:山東京伝 『仕懸文庫』
 ・黄表紙:恋川春町 『金々先生栄花夢』

〇天保の改革
 ・人情本:為永春水 『春色梅児誉美』
 ・合巻:柳亭種彦 『偐紫田舎源氏』


ということで以上です。今日もお疲れ様でした🍵
最後に、今日のBGMです。


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