【大学入試対策】日本史千本ノック②
ちょっとした空き時間に日本史を学べるミニトレ、本日はこちらの3問です。
問題
第1問
室町時代の守護に関して述べた次の文X.Yと、それに該当する守護大名a~dとの組合せとして正しいものを1つ選べ。(センター2011・追)
X この守護大名は三管領の一つとして将軍を補佐し、応仁の乱後の幕府政治を左右したが、やがて実権を家臣の三好氏に奪われていった。
Y この守護大名は侍所の長官に任じられる大名の一つで、多くの領国を有して六分一殿(六分一衆)といわれたが、将軍に討たれて勢力を削減された。
a 細川氏 b 畠山氏 c 赤松氏 d 山名氏
1 X-a Y-c 2 X-a Y-d 3 X-b Y-c 4 X-b Y-d
第2問
内閣制度について述べた文として誤っているものを、1~4から1つ選べ。(センター2008・本)
1 内閣総理大臣と国務大臣の職が創設された。
2 国会創設にそなえて行政府の強化を意図した。
3 伊藤博文が初代内閣総理大臣となった。
4 それまでの太政官制と併存することになった。
第3問
原始・古代における食料の獲得について述べた文として誤っているものを、1~4から1つ選べ。(センター2020・追)
1 旧石器時代には、打製石器を使った狩猟が行われた。
2 縄文時代には、骨角器・石錘を使った漁労が発達した。
3 弥生時代には、鉄製農具を使った水稲耕作が行われた、
4 古墳時代には、牛馬を使った農耕が普及した。
解答
第1問
正解:2
解説
管領とは室町幕府で将軍を補佐し、政務を統括する職をさします。管領は、三管領とよばてれいる一族が交代で就任し、三管領とは細川・斯波・畠山をさします。「山(畠山)でしば(斯波)かり、川(細川)で洗濯」と覚えておきましょう。
そのうち、三好氏に実権を奪われたのは細川氏です。細川氏の家臣であった三好長慶が細川晴元と当時の将軍足利義稙を追放し、強勢をほこりました。ちなみに、三好長慶もまた家臣の松永久秀に実権を奪われています。
Yは山名氏です。山名氏は侍所の所司(長官)に任じられる四職のうちの一家です。四職とは赤松・一色・山名・京極をさします。「京(京極)の山(山名)は赤(赤松)一色」と覚えておきましょう。
山名氏は一族で11か国の領国を持ち、「六分の一衆」と呼ばれていましたが、1391年の明徳の乱で、山名氏清が足利義満によって滅ぼされ、領国を減らしています。
第2問
正解:4
解説
内閣制度は、1885年に太政官制を廃止してつくられました。
内閣制度とは、天皇が指名する内閣総理大臣を中心に各省長官の国務大臣らを据えて組織されるようになります。内閣制度ができる以前は、古代の政治組織であった太政官制を復活させ、七官を統括していました。太政官は政体書により設置され、太政官には正院・左院・右院がおかれました。
第3問
正解:4
解説
牛馬を農耕に用いたのは鎌倉時代以降です。
鎌倉時代の農業生産力の向上に牛馬は大きく貢献しました。鎌倉時代の農業の発達に関してしたにまとめました。
二毛作:米の裏作として麦を育てる
牛馬耕:牛馬の力で深耕が可能になる
肥料の登場:刈敷(草葉を地中に埋め、発酵させる)・草木灰(枝・草を焼いて灰にしたもの)
大唐米:東南アジア産の米。災害に強いがおいしくないらしい。
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