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【大学入試対策】日本史千本ノック Part.9

ちょっとした空き時間に日本史を学べる千本ノック、本日はこちらの3問です。

問題
第1問
文治政治における施策に関して述べた文として正しいものを、1~4から2つ選べ。(河合模試)
1 徳川家綱は、大名が死に臨んで養子をとることを禁止した。
2 徳川家綱は、大名の死に際して家臣が殉死することを禁止した。
3 徳川綱吉は、武家諸法度の第一条を「忠孝」「礼儀」を重視するものに
  改定した。
4 徳川綱吉は、死や血を忌み嫌い、服喪や忌引に関する服忌令を廃止し
  た。

第2問
新井白石が推進した外交・貿易政策として正しいものを、1~4から1つ選べ。(常葉大)
1 中国産生糸の取引を制限するため,糸割符制度を創設した。
2 平戸にあったオランダ商館を,長崎出島に移す措置をとった。
3 金銀の流出を防ぐため,長崎貿易を制限する海舶互市新例を発布した。
4 生糸などの五品は江戸の問屋を経由して出荷すべしとする,五品江戸廻  
  送令を発布した。

第3問
徳川吉宗が行った享保の改革の政策について述べた文として誤っているものを、1~4から1つ選べ。(駿台模試)
1 公事方御定書を編纂し、裁判や刑罰の基準を定めた。
2 人返しの法を出し、江戸への流入者を強制的に帰村させた。
3 目安箱に投書された意見をもとに、小石川養生所を設けた。
4 有能な人材の登用と支出の抑制をはかり、足高の制を定めた。




解答
第1問
正解 2・3
解説

徳川家綱は、牢人の増加の原因にもなっていた末期養子の禁を緩和しています。

徳川綱吉は、死や血を忌み嫌い、服喪や忌引に関する服忌令を制定した。

第2問
正解 3
新井白石を中心とした政策は、以下のようなものがあげられます。
閑院宮家の創設
・朝鮮使節の待遇簡素化 「日本国大君殿下」→「日本国王」
・正徳金銀の発行
海舶互市新例……長崎貿易の制限

第3問
正解 2
解説
人返しの法は19世紀半ばに水野忠邦を中心として行われた、天保の改革で実施された政策です。
徳川吉宗による享保の改革では以下のような政策が行われています。
〇人材登用
足高の制
 役職の基準役高を設定、在職中は不足分を補う

〇財政再建
上げ米
 大名1万石につき100石上納、かわりに参勤交代の在府期間を半減
検見法→定免法
・新田開発……町人請負新田など

〇殖産興業
・実学奨励……漢訳洋書輸入緩和
・商品作物栽培……甘藷(青木昆陽)

〇商業対策
堂島米市場の公認

〇都市対策
評定所目安箱を設置→小石川養生所の設置
・町火消の設置

〇その他
相対済し令
 金銭貸借の訴訟は受け付けない
公事方御定書の制定……裁判の基準に

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