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【大学入試対策】日本史千本ノック Part.32

ちょっとした空き時間に日本史を学べる千本ノック、本日はこちらの3問です。

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問題
✅第1問
政治や文化にかかわる僧侶に関して述べた文として正しいものを、1~4から1つ選べ。(センター2018・追)
1 道鏡は、元明天皇の信任を得て権勢をふるったが、のちに追放された。
2 俊寛は、戒律を重視して南都仏教の復興につとめた。
3 契沖は、『万葉集』を実証的に研究して、『万葉代匠記』を著した。
4 島地黙雷は、神仏習合を推進する政策にそって、仏教の復興につとめた。


✅第2問
近世・近代の文化・学術について述べた次の文X.Yと、それに該当する語句a~dとの組合せとして正しいものを1つ選べ。(センター2018・追)
X この人物は、西洋の学問導入につとめた徳川吉宗に命じられ、オランダ語を学んだ。
Y この人物は、自由劇場を拠点に近代西洋演劇の翻訳・上演を主導し、新劇を発展させた。
a 青木昆陽 b 工藤平助 c 小山内薫 d 島村抱月


✅第3問
モノや技術の変化に関して述べた文X,Yの正誤をそれぞれ判定せよ。(センター2018・追)
X 平安時代の後半には、干鰯などの金肥の利用が進み、農業生産力が高められた。
Y 戦国時代に伝来した鉄砲の使用は、戦国大名による築城のしかたに変化を与えた。









解答
✅第1問
正解 3
解説

元明天皇を孝謙上皇(称徳天皇)にすれば正しいです。
道鏡は称徳天皇の死後、下野薬師寺に追放され、失脚しました。


俊寛は、平氏打倒の計画を立てたことが発覚し、流罪になった人物です。この出来事は、鹿ヶ谷の陰謀ともよばれます。
戒律を重視して、南都仏教の復興につとめたのは法相宗の貞慶、華厳宗の高弁、律宗の叡尊・忍性らのような、旧仏教側の僧侶になります。


島地黙雷は、神仏分離令の後に高揚した廃仏毀釈の風潮の中、仏教界の復興に尽力した浄土真宗の僧侶です。「神仏習合を推進する政策にそって」の個所が誤りと言えます。


✅第2問
正解 3
解説
工藤平助『赤蝦夷風説考』を表して、蝦夷地の開発を訴えた人物です。田沼意次はこの意見を取り入れ、最上徳内らを蝦夷地に派遣しています。
島村抱月は、坪内逍遥らと文芸協会を設立した人物です。小山内薫は明治時代に自由劇場、大正時代には築地小劇場を設立しています。入試日本史において、小山内薫が設立したものには「劇場」という言葉がついています。「小山内劇場」で覚えておきましょう。


✅第3問
正解 3
解説
X
金肥の使用は江戸時代から始まりました。
干鰯のほかにも〆粕油粕など金肥にも様々な種類があるので知っておきましょう。

Y
鉄砲の伝来により、足軽鉄砲隊が編成されるようになると、築城法もこれまでの山城から平山城、平城へと移り変わっていくようになります。
築城法の変化は文化史で扱うと思いますが、このように政治的なものや外交的なものが文化には多大な影響を与えています。どうしても受験勉強をしてると、文化史だけ別物と考えがちですが、この際その考え方をアップデートさせてみるのはいかがでしょう?


ということで以上です。今日もお疲れ様でした🍵
最後に、今日のBGMです。


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