ひと、町、伝統。鳥取県日南町の木炭100%で焙煎する「つながるブレンド」発売。
鳥取県日南町の木炭
以前書かせていただいた「鳥取県日南町の大宮炭」を取り扱い始めた理由。それは、わたしの母の出身地であり、わたしのルーツの50%がこの町だと言う、小さな糸口からだった。町役場を訪れ、炭があることを初めてしり、そしてテスト的に使い始めた、そんな緩やかなはじまりだった。
→ はじまりの記事はこちら
→ 第2の故郷について詳しくはこちら
かつて、たたら製鉄で栄えた町、日南町。火付きがよく高温になる炭は、この町の製鉄産業には欠かせないものだった。しかし時代とともに製鉄産業は衰退し、炭作りも1度はたち消えてしまった。平成27年度に「大宮炭」の復活を目指し、地域の皆さまにより「大宮炭焼き同好会」が発足。しかし、会員の高齢化により、令和4年度末ふたたび活動が休止した。
平成31年4月に日南林業アカデミーが開校。林業の実践的な技術と知恵を身につけ、また大学教員などの専門家から最新の林学を学ぶことで、将来の日本林業の担い手をつなぐ学校で、全国から受講生が来ている。そのカリキュラムの中に「炭焼き」が取り入れられ、大宮地域の方々の指導のもと、再び「大宮炭」の伝統と歴史がつながることとなった。
私たちの関わり
この木炭を通じて、私たちには大きく役割が2つある。
ひとつはこの町の伝統を絶やさないこと。そのためには、木を伐り、炭を作る理由(動機)も大切で、作っても作っても使われなければ意味が生まれない。その出口として、私たちが寄与できることがあるかもしれない。
ふたつ目は、町との関わりを大切にすること。炭を軸に、町との関わりを保ちながら、さまざまな形で町に何かしらの寄与できればと考えている。例えば、町の子どもたちと大イチョウ(旧日野上小学校)の下で「あおぞら子どもカフェ」を開いたり、いつの日か焙煎工場へ招待もできれば…。
この町で炭が作れる量は限られているし、黒炭100%焙煎はその火付きの良さや火力の強さから、火災の恐れもある。また、私たちは現在4地域5種の炭を使用していて、他の炭との混合を避けなければならない。そこで、焙煎師からの提案、「朝のひと窯目限定」で焙煎することで、窯内部のコーヒーオイルへの引火を防ぎ、あわせて多種の炭が混在することを避けることができるようになった。
ひと・町がつながる。
この町の伝統を守り、森の循環を維持しながら皆さまとの交流が続くことを心から願っている。また、日南町(地元)の木炭で焼いたコーヒーが日本全国で飲まれているんだ!っと言う、小さな「誇り」のようなメッセージが、地域の子ども達へ届くといいなと思う。
独りよがりですが、
ぜひ、たくさんの方にお飲みいただけましたら嬉しいです。
この商品の売上の5%は、鳥取県日南町での森林保全事業や、町の皆さまとの交流イベントなどにご活用いただくため、寄付をさせていただきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?