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【棚番号1】 未来につなぐ、アナログの世界

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萩原珈琲ってどんな会社? 歴史や伝統をはじめ、紡いできた技術。 アナログの世界だから生むことができる新しい取り組みや、ひととの関わり。私たちがなぜ存在するのか?未来につなぐ、ア…
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#神戸市灘区

ひと、町、伝統。鳥取県日南町の木炭100%で焙煎する「つながるブレンド」発売。

鳥取県日南町の木炭 以前書かせていただいた「鳥取県日南町の大宮炭」を取り扱い始めた理由。それは、わたしの母の出身地であり、わたしのルーツの50%がこの町だと言う、小さな糸口からだった。町役場を訪れ、炭があることを初めてしり、そしてテスト的に使い始めた、そんな緩やかなはじまりだった。 → はじまりの記事はこちら  → 第2の故郷について詳しくはこちら かつて、たたら製鉄で栄えた町、日南町。火付きがよく高温になる炭は、この町の製鉄産業には欠かせないものだった。しかし時代とともに

新たな炭の始まり。焙煎師とともに林業の皆さまの思いに触れる。

【はじまり】 和歌山県有田川町で林業を営むマルカ林業さま(以下、敬称略)を訪問させて頂いた。灘区のいちばたけで「炭火焙煎のアナログの世界と麻袋活用・分解から遊ぶ」。そんなテーマのお話をさせて頂いた際に、ご参加されていたお客さまよりご紹介頂いたことがきっかけだった。 マルカ林業では、どの山のどの部分に植林し、伐り出して運搬するか。運搬効率・人手・工数など、複雑かつとても緻密に練られた計画に基づいて林業を営まれている。 【炭づくりのきっかけ】 もちろん、材として植栽されていく

学祭で果たせそうなこと

兵庫県立神戸高等学校の創立記念祭 地元の事業者との関わりをと、数年前からコーヒーを生徒達が販売していたが、今年は出店もさせて頂くことになった。高校生と一緒にお店に立つこともあまりないので、目的を決めて挑んだ。 ▪️初めて働く時の抵抗感を小さくする ①働くの第一歩は怖がらなくていい ②やりがいもある ③パニックにもなるし、嫌なこともある ④1時間ごとに発生する給料を意識 ⑤自分の役割、活躍できるポジションがある 公立高校では、在学中に働く(労働)は経験できないので、働くをリ

パイロンとポール?らくがき板。

コロナ禍で、20年4月から本社勤務時間が短くなり、通勤ラッシュ時間をさけることから、勤務時間が変更となった。本社社員はフレックス制を導入し、8時間勤務を廃止。8:00~17:00の間の、7.5時間~8時間勤務で良しとしている。 一方で、本社一階には、小売りショップ「コーヒースタジオ」が設けられている。工場の直売所で、毎日20~30人くらいのお客様にご来店いただくが、閉店時間が18:00だ。ここで、問題が生じる。本社直売所(ショップ)は、本社ビル、シャッターの内側にある。つま

「摩耶ブレンド」とアイデンティティ

私たちは、昭和3年(1928年)に、和田市場(現:JR灘駅・北側)で創業した。 当初は、「萩原商店」として、市場の一角で缶詰や穀物などと共に、コーヒー豆を販売していた。(萩原珈琲の歴史 http://www.hagihara-coffee.com/ ) 店構えは、市場の一商店。小さいながらに、ずっと「上」を向いていた。 1961年に現所在地(神戸市灘区城内通)へ移動し、萩原珈琲株式会社を設立。やはりこの時から現在までも、90年間ずっと私たちは「上」を向いている。 和田市場