見出し画像

実際、恋愛対象なんて曖昧でいい

あの子です。
恋愛対象について考えた時のこと、今の心境について割と真面目に話をします。

まず、はじめに。

これは今の私にとっての事実であり、決して世の中においての正解ではありません。
私の言葉に惑わされる必要はないし、もし納得したとしてもあなたの意見や考えは変に曲げなくていい事だけ知っていてほしいです。

1.恋愛対象の自認

今でこそ恋愛対象は女性と名乗っていますが、物心ついた時からそうではありませんでした。
だから人によっては「こいつはレズビアンではない」と判断するかもしれません。

私は過去に異性との交際経験があります。

物心つきはじめた時からお姫様には王子様が迎えに来るように女の子は男の子に惹かれるのが世間の常識で、それを疑いませんでした。
そして、小学生の頃に女の子の友達とふざけてキスをして遊んでた時のドキドキは秘密事に対するドキドキでした。

ませているようで恋愛の真似事がすきなだけの子ども。

初めての彼氏は中学生の時、そして大学生の時にまた彼氏ができて、社会人になってからまた彼氏ができました。

彼らの共通点は交際期間が3ヶ月以上続かないこと。

付き合い始めこそ盛り上がるが、すぐに冷める。
そもそも自分から好きになった人ではなかった。
好意を寄せられてその気になって付き合っただけ。

恋愛というものに自分は向いてないんだな、と思いました。
その反面、同性からのスキンシップが嬉しくて心地良く感じる自分もいました。

頭をよぎる『同性愛者』の文字。

だけど本当に女性とそういう交際が自分にできるのか分かりませんでした。
男性と恋愛できる気がしないというだけで発想が飛躍しすぎてるのではないか?とも考えました。

なんといっても『ファッションレズビアン』になりたくありませんでした。ただ、自分だけでは同性愛者かどうか判断できないのも事実。

だから、協力してくれる人をネットを通じて探すことにしました。
今でもそういう協力してくれる人を探す方法はたくさんあると思いますが、オンラインで知り合う方には十分注意してください。
私はたまたま良い人に見つけてもらえて、特にトラブルもなくその人に会うことができただけです。

会った場所はラブホテル。

少なくとも入室だけなら女性同士でも特に気に留められることなく入れるから、『ラブホ女子会』という言葉があるのは大変助かります。

ラブホでする事はお察しなので詳細は割愛しますが、協力してくれた方のおかげで自分が同性の身体を愛せることを知りました。正直、異性より魅力を感じた。

そうして私は気兼ねなく『同性愛者』という名札を胸につけて出会いを求めるようになりました。


2.今の心境

見事『同性愛者』の名札をつけた私ですが、何故そこまで、名札に固執していたのか。

それは『同性愛者』の名札をつけないと出会いを求めづらいからだと今となっては思います。

『同性愛者』は同じ『同性愛者』を相手に選びたいと考えるのが一般的なのだと私には思えました。
「やっぱり異性と結婚します」という選択を恐れてなのか、バイセクシャル(両性愛者)を名乗る方は対面での出会いの場では見かけませんでした。

でも、そもそも『同性愛者』とか『両性愛者』とか他にも様々なマイノリティがいる中でその名札に縛られる必要ってあるのか?と最近考えるようになりました。

『こういう人は同性愛者』なんて規定がある訳でもない。

これから先の未来だってわからない。
もしかしたら私が異性を好きになる可能性だって1%ぐらいはあるのかもしれない。
性別関係なく相手自身を好きになることも、恋愛自体をしなくなることだって、未来の可能性は否定できない。

だから、必要な時だけその名札を借りればいい。
自分の胸に無理矢理名札を縫い付けてしまう必要はない。

もし自分の恋愛対象について悩む人がいたら、無理に決めつけないでほしいと思います。

私だって実際、恋愛対象は曖昧です。
今の私は男性を恋愛対象として見ていないから、便宜上レズビアンと名乗っているだけ。
ただそれだけの話。でも今はそれで納得しています。

私の好きな漫画にこんな言葉があります。

性自認(自分の性別をどう捉えているか)や性的指向(恋愛・性愛がどういう対象に向くのか)を自分でも把握していないと答えたキャラクターの台詞です。

自分が何者か?なんてのはきっと生涯考えるコトだと思ってるからね


ちなみに初めて出来た彼女は5ヶ月で別れました。
長く付き合えない事と性別は関係なかったようです。

でも円満な別れ方だったし、初めて好きな人と付き合えた5ヶ月は付き合う事の幸せを教えてくれた。
私にとって大事な出会いでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?