はりこらむ 『水戸黄門』と『大岡越前』、好きなのはどっち?

先日テレビを見ていたら『大岡越前』という懐かしい時代劇ドラマがやっていました今は東山紀之さんがやっているんですね。

小学生の頃、家に帰ると、夕方に再放送でやっていて

何気なく見ていました。その時は加藤剛さんがやっていました。

当時はテレビの時代劇ドラマ全盛期かと思います。

『水戸黄門』とか『銭形平次』とか、『必殺シリーズ』とかいろいろとやっていましたね。

 定番の時代劇ドラマと言えば

やはり『水戸黄門』だと思いますが、

最後に印籠を出すと、

悪い奴が全員「ははー!」とひれ伏して解決……って、

なんかずるくない?と子供心に思っていました。

しかも悪い奴を助さんと格さんがたくさんなぎ倒して、

そしてちょっとピンチになると風車の弥七が来て助けて、

黄門様が「そろそろ」と言うと、

格さんが「ひかえおろう!」と。

「だったら最初から印籠だせばいいじゃん」と思っていました。

その方がみんな怪我しなくて済むのに!

 『大岡越前』と同じ江戸町奉行シリーズに、

もうひとつ『遠山の金さん』というドラマがあって、

これも金さんが最後に、着物の下に隠してある入れ墨を見せて、

「桜吹雪が全部見てたぜ!」って言って事件解決。

今だとこれって警察が反社的な感じですから、

テレビではきっとやれないですね。

どちらにしても最後に魔法みたいなものが出て解決という流れが、

私はあまり好きになれませんでした。

 当時の『大岡越前』で(役者さんの名前忘れましたが)、

奥さんをやっている人が聡明そうで好きでした。

大岡越前の上司役のやんちゃな感じの徳川吉宗もよかったと思います。

『大岡越前』には毎回ちゃんとテーマがあって、

考えさせられるようなシーンがありました。

詳しくは覚えていませんが、石川五右衛門みたいな泥棒が出て来て、

泥棒で悪い奴なんだけど、江戸の町民からは人気があって。

でも結局捕まって、大岡越前が裁きをして死罪にするのですが、

当時はその死罪の現場を町民が見に来るようになっていて。

町民は、その泥棒はきっと最後も

かっこいい死に方をするのだろうと期待しています。

大岡越前は、その泥棒に、決して町民たちに

「さすがかっこいい!」みたいな死に方を見せてはいけない、

泥棒にあこがれるようになっては

江戸の町民の為によくないといった話をします。

泥棒は「死ぬ時くらいは自分の好きなようにさせてくれ!」と答えます。

 しかしその後、処刑が行われる時、

彼は「俺は死にたくないー!」と、

かっこ悪い叫び声をあげて死んでいきます。

これを彼が自らの意志でやったのかどうかは明かされませんが、

処刑前の意志をもった彼の表情から何かを感じる事ができます。

処刑を見に来ていた江戸の町民たちは、

「なんだ結局最後はかっこ悪かったな。やっぱり泥棒はだめだね」と言って

解散していきます。

大岡越前は、心の中でその泥棒に感謝するような表情をしています。

 私は子供心にそのシーンを見ながら

罪と罰についていろいろと考えていました。

性格なのかも知れませんが、

魔法みたいなやり方で

パッと解決というのも、たまには良いのですが、

ちゃんとした背景や伝えたい事があって、

よい読後感のあるドラマや本が好きですね。

〜伝えたい事がちゃんとあるお話〜◆

 先日テレビを見ていたら『大岡越前』という懐かしい時代劇ドラマがやっていました今は東山紀之さんがやっているんですね。

小学生の頃、家に帰ると、夕方に再放送でやっていて

何気なく見ていました。その時は加藤剛さんがやっていました。

当時はテレビの時代劇ドラマ全盛期かと思います。

『水戸黄門』とか『銭形平次』とか、『必殺シリーズ』とかいろいろとやっていましたね。

 定番の時代劇ドラマと言えば

やはり『水戸黄門』だと思いますが、

最後に印籠を出すと、

悪い奴が全員「ははー!」とひれ伏して解決……って、

なんかずるくない?と子供心に思っていました。

しかも悪い奴を助さんと格さんがたくさんなぎ倒して、

そしてちょっとピンチになると風車の弥七が来て助けて、

黄門様が「そろそろ」と言うと、

格さんが「ひかえおろう!」と。

「だったら最初から印籠だせばいいじゃん」と思っていました。

その方がみんな怪我しなくて済むのに!

 『大岡越前』と同じ江戸町奉行シリーズに、

もうひとつ『遠山の金さん』というドラマがあって、

これも金さんが最後に、着物の下に隠してある入れ墨を見せて、

「桜吹雪が全部見てたぜ!」って言って事件解決。

今だとこれって警察が反社的な感じですから、

テレビではきっとやれないですね。

どちらにしても最後に魔法みたいなものが出て解決という流れが、

私はあまり好きになれませんでした。

 当時の『大岡越前』で(役者さんの名前忘れましたが)、

奥さんをやっている人が聡明そうで好きでした。

大岡越前の上司役のやんちゃな感じの徳川吉宗もよかったと思います。

『大岡越前』には毎回ちゃんとテーマがあって、

考えさせられるようなシーンがありました。

詳しくは覚えていませんが、石川五右衛門みたいな泥棒が出て来て、

泥棒で悪い奴なんだけど、江戸の町民からは人気があって。

でも結局捕まって、大岡越前が裁きをして死罪にするのですが、

当時はその死罪の現場を町民が見に来るようになっていて。

町民は、その泥棒はきっと最後も

かっこいい死に方をするのだろうと期待しています。

大岡越前は、その泥棒に、決して町民たちに

「さすがかっこいい!」みたいな死に方を見せてはいけない、

泥棒にあこがれるようになっては

江戸の町民の為によくないといった話をします。

泥棒は「死ぬ時くらいは自分の好きなようにさせてくれ!」と答えます。

 しかしその後、処刑が行われる時、

彼は「俺は死にたくないー!」と、

かっこ悪い叫び声をあげて死んでいきます。

これを彼が自らの意志でやったのかどうかは明かされませんが、

処刑前の意志をもった彼の表情から何かを感じる事ができます。

処刑を見に来ていた江戸の町民たちは、

「なんだ結局最後はかっこ悪かったな。やっぱり泥棒はだめだね」と言って

解散していきます。

大岡越前は、心の中でその泥棒に感謝するような表情をしています。

 私は子供心にそのシーンを見ながら

罪と罰についていろいろと考えていました。

性格なのかも知れませんが、

魔法みたいなやり方で

パッと解決というのも、たまには良いのですが、

ちゃんとした背景や伝えたい事があって、

よい読後感のあるドラマや本が好きですね。

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