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「やってやった」という気持ちで行った家事は、大抵「手伝い」よりも「邪魔」になってる割合が高い。

タイトルは、こういう考えになりがちな自分の戒めです。
バレンタインの時に妻と子供たちがチョコレート作りにキャッキャウフフしてたのが羨ましかったので、
ホワイトデーはなんか出来ないものかと考え、シチューとパイ作りをしたいなと考えました。
ただ、こういうことは妻の家事の段取りもあるので、事前にプレゼンして下記の目的のためやってもいいかということを話した上でGOサインが出たので行いました。


目的:ホワイトデーのお返し、感謝
   妻の時間作り(家事から解放の時間作り)
   子供と接する時間作り


状況:小学生以下の子供3人
   日曜日の休みは子供の休みであって大人の休みじゃない
   子供3人によるかまって波状攻撃


手段:シチュー作り(サブアイテム)※助攻
   パイ作り(メインアイテム) ※主攻
   
望む結果:妻を子供から解放
     子どもの料理作ったよ、という経験値及び満足感


望まない結果:徒労
       自己満足
       妻の仕事を増やす


「目的」と「状況」と「手段」と「結果」を明示する。
これすごい大事だと思ってます。
これを明示した上で「違うよ」という話になると前提が間違ってることになるので、案の練り直しがすぐに出来ます。


前段の話
 そもそも自分が残業だったり勤務時間が不規則というのもあり、家事・育児の分担割合よくて7:3、実状8:2で2割が自分といったところだと思う。妻視点だともう少し低いかもしれない。経験値が圧倒的に違うので、レベルに換算すると妻70レベル台、自分は20レベルくらい。
そんなレベル70台の戦闘領域に数時間とはいえ20レベルのやつが出来る風で入ってきたら、邪魔・足引っ張り以外の何者でもないので、事前に行ってもいいかの仁義を通す必要があります。
今回は料理なので、「冷蔵庫の献立スケジュールを邪魔してないか」や「直近の予定に作るつもりだったか」の確認など。
あと、蛇足ですが自分でイクメンっていってる人はさらにレベル10ダウンのデバフがかかってるなーと見ています。
そんなこんなで料理をするよ、という大枠の進め方の話をまとめたいと思います。
料理レシピとかはその辺のサイトに書いてあるのでここで特に触れずに。


ここで書きたいのは、父親の家事=作ることが目的になって、結果片付けとも中途半端になったり、冷蔵庫の使って欲しくないものを使って、妻に迷惑かけてるのに「やってやったぜ」感だすのが一番の悪手だよ、という話です。
目的はあくまで「妻の自分の時間を作る」
これに尽きます。
プラスアルファで子どもと一緒に行う時間も出来たら良しにします。

手段:シチュー作り(サブアイテム)、パイ作り(メインアイテム)
   という話。
シチューは子どもたちがお昼寝している間に作りました。
これで仮にパイ作りの企画が失敗したとしてもサブは活きているので、後はパンとか代用すれば食卓は作れます。
子どもを絡めるときは必ず次善の策を用意する必要があります。
でないと、突発的なトラブルなどが発生した際になんにも対応出来なくなるなる恐れが多々あるからです。
サービス業でいう所の、通常業務している途中で事故やクレームが発生して対応に追われるけど通常業務も処理しないといけない。がこれにあたります。トラブルは待ってくれないのです。
スケジュールはあくまで案止まりで、実際はフレキシブルというやつを否応にも求められるのを前提に行動する。
子ども相手は柔軟性と可変性が肝になるなーと常々思っています。

パイ作りも、子どもが寝ている間にタネ作りは終わらせておいて、
・パイ生地を広げて成型
・パイを敷いたところにタネ(今回はベーコンポテト)を広げる作業
・その上をパイを覆う
・あまったパイ生地で飾り付け
・卵黄をぬりぬりするところ
を子どもと一緒に行えるようにしました。
こういう作業すると大分やった感出るので子どもも楽しがってくれました。
後、この工程に入る前にもう包丁は使うことはないので包丁を研ぎました。
ここ大事なポイントです。70レベル台の猛者とはいえ、あくまでオールラウンド的なレベルの話で、メンテナンス作業などの鍛冶スキルなどにはスキルレベルを大抵の方はふってないわけです。
そこを低レベルとは言え特質スキルで補うことでポイントアップを狙うわけです。
時間ないので出来なかったのですが、この流れで「レンジフードの清掃」も出来ると大分良かったかなと。その辺は今度やろうと目論んでいます。

シチュー(煮込み料理)だったりパイ(※今回はベーコンポテトパイ)をメニュー選択したのにも訳があります。
煮込む時間だったり、オーブンで焼いている時間を別の作業に切り替えることが出来るという点です。
今回の流れだと、
・子どもがお昼寝の間にシチュー作り。
・シチューを煮込んでいる間に今度はパイのタネ作り。
・煮込みとタネ作り(炒め)の間に洗い物と包丁研ぎ。
・子どもが起きたので、パイ作りに移行。
・パイの飾りまでいったらオーブンにセット。焼きに20分くらいなので、その間に子どもたちとお風呂に移行。
・お風呂あがって髪を乾かしている間に、少し冷ましたシチューに(幼児用)
この間、妻はゲームしてたり、早くに目を覚ました一番下の娘と遊んでたりといった時間をしてもらってました。

レシピサイトとかには出てこない料理の細部の話。
・じゃがいもとかにんじんの皮むきの際、大き目な水の張ったボールの上で皮むきすると水洗いしながら皮は沈んでいくので、シンク周りを皮で汚して散らかしたりせずに済むよ。終わったら、水切りとかで皮を受けたらごみにまとめやすい。
・調味料や具材の詳細は書いてあるけど、準備する皿や調理器具とかは書いてないので、環境準備が大事かなと。あと、子どもを絡める際に「レジャーシート」これ大事。テーブルとかで一緒にやる際、事前に足元に敷いている敷いてないで、結果が大分変わります。
・たまねぎとかにんじんとか炒める際は、カットしたものをすぐにフライパンに入れて弱火で放置しておくと、洗い物がすくなくて済むよ。

反省点
・前日の余り物がまだ冷蔵庫にあって、それの処理出来なかった。(次の日食べることにした)
・パイの飾り付けは作業途中で思いついてやってみたけど、途中で思いついたことはやっぱりぐだぐだになる。事前に「こういうの作ろうか」と子供と一緒に絵を描く、とかもセットで行えればよかった。

実際の結果
 概ね反応も良かったんじゃないかなーと。
 排水溝は案の定詰まってたので、そこも自分で処理して妻に気づかれる前に片付けできてたから大丈夫と思ってる。大丈夫、大丈夫なはず。
 後、一番重要なのは、たまに張り切って普段はやらない、と思われないよう、常日頃から携われる家事は少しでも行うということだろうな。
 乾いた洗濯物を畳むとか、食べ終わった皿は洗うとか。そういうことやってないのに、こういうところだけ張り切ると大抵しらけた目で見られちゃうので、毎日の積み重ねが大事だと再実感したところ。


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