紙に書き出そう・ゼロ秒思考のメモ書きをしよう
紙に書き出す
昨日は友達のお宅での夕食に招いていただきました。友達と、ニュージーランド人のご主人は、おいしいパスタと手作りケーキを振るまって下さいました。すごく楽しい時間を過ごしました。パスタもケーキも美味しくて、お話も面白くて。英語もけっこう話しました。本当に楽しい時間でした。
会話・対話はインプットでもあり、アウトプットでもあります。それら、特にアウトプットは、とても楽しいし、大切です。アウトプットの中の書き出すことについて、今回のブログでは書いてみます。
私の持病の統合失調症は、統合することが失調する病気、つまり考えがまとまらない病気です。統合失調症だけでなく、鬱病など他の心の病を抱えている人にも、また診断は受けていないけれども、生きづらさを抱えている人にも、自分の考えをまとめられないということが多いのではないでしょうか?そんな人は、ぜひ紙に書き出すという作業をしてほしいです。
脳の棚卸し
精神科医の樺沢紫苑先生は、「書き出す」ことを「脳の棚卸し」と呼んでおられます。「書き出すことによって、脳が活性化して、自分の脳を100%のパフォーマンスで使うことができる」とおっしゃっています。樺沢先生が「アウトプット大全」(サンクチュアリ出版)に書かれていることをまとめてみます。
人間の脳が同時に処理できるのは、3つ前後だと言われています。脳の中に3つのトレイがあることをイメージしてほしいです。そこに書類(情報)が入って来て、それを処理したら、また次の書類(情報)が入って来て処理するというイメージです。
空のトレイがあるほど、脳は余裕を持って仕事をこなすことができます。空のトレイがなくなると、脳は余裕がなくなり、作業効率が低下するのです。そうならないために、「脳の棚卸し」をする必要があるのです。「紙に書き出す」は、「脳の棚卸し」の作業だと樺沢先生はおっしゃっています。
『脳のトレイに書類(情報)が入ってくる』のがインプットで、『脳のトレイを空にする』のがアウトプット」だと、樺沢先生はおっしゃっています。「脳のトレイを空にする」アウトプットの作業は、とても大切なのです
私は発病した頃、寺の仕事の手伝いに加えて、自分の仕事や家事育児と、やるべきタスクをたくさん抱えていた。たくさんのTo Do を抱えていました。それだけで、脳のワーキングメモリーはいっぱいだったのに、わき起こった実家の悩み事までもを脳が抱えてしまいました。脳の中のトレイいっぱいどころか、が溢れてしまったのだと思います。
そんなある日、脳の中が、まるで炭酸水が噴き出すようにシュワッと、真っ白になって、私は発病してしまいました。心が壊れた瞬間でした。
そんな風にならないためにも、ぜひ、頭の中にある情報を書き出してみてほしいです。考えが整理されて、頭がすっきりするのを感じるはずです。
・To Do リスト
・悩み事
・今自分が抱えている問題
などを紙に書き出すだけでいいのです。それだけで、脳の中は整理されて、心が落ち着くはずです
やることノート
「ゼロ秒思考のメモ書き」に加えて、私は、時間管理の専門家の石川和男先生が提唱されている「やることノート」もつけています。
大学ノートに1~35迄番号を振り、一日のタスクを15分区切りで書き出すのです。一日のタスクを視覚化するのです。そして一日の終わりにノートを開き、こなせたタスクには赤丸を、できなかったタスクには青丸を付けるのです。
これをやるようになって、こなせるタスクの数が圧倒的に増えました。頭の中が、混乱したりパニックになったりすることもなくなりました。詳しくは、石川和男先生の著書の「残業ゼロの仕事術」(きずな出版)を参考にしてほしいです。
石川先生は、「やることノート」は「夢をかなえるノート」とおっしゃっています。夢、未来を創っていくノートだと思います。
書き出すことで、アウトプットすることで、自分の現状も把握できるし、何が大変なのか、何が問題なのかがわかり、解決への糸口を見つけることもできます。是非、紙に書き出すことをやってみてほしいです。何かが変わるはずです。
ゼロ秒思考のメモ書きをしよう
私はブログの中で何度も「ゼロ秒思考のメモ書き」のことを書いています。それは、元マッキンゼーでコンサルタントとして活躍された、赤羽雄二さんが提唱されているメソッドです。
この「ゼロ秒思考のメモ書き」と出逢ったことで、私の人生は劇的に変わりました。最初に私に「ゼロ秒思考のメモ書き」を教えてくれたのは、私のカウンセラーの妙さんでした。
「ゼロ秒思考のメモ書き」では、頭の中に浮かんだことを1分間で、紙に書き出します。この「1分間で」ということがとても大切です。
A4コピー用紙を横にして、左上にタイトルを書き、右上に日付を書く。そして、そのタイトルについて思い浮かんだことを1分間でどんどん
書き出していくのです。
私が書いたメモ書きを例に挙げてみたいです。
真っすぐに生きるには 2023―7―11
・私の原則「貢献」に従って生きる。
・自分にも他人にも嘘をつかない。
・いいかっこをしない。
・カッコつけようとしない。飾らない。
・自分の事も他人の事も「ダメだ」と判断しない。
と、こんな風に書いていくのです。
私は2022年の2月から、ほぼ毎日Clubhouseのシモトリマコトさんのゼロ秒思考のルームに入って、このメモ書きを実践しています。一人だったらなかなか続かなかったかもしれませんが、このルームで、仲間と共にやることで、ゼロ秒思考のメモ書きをやり続けられています。
そしてやり続けることで、くよくよと悩んだり、落ち込んだり、パニックになったりしなくなりましたた。頭の中は常にすっきりした状態です。
詳しいことは、赤羽さんの著書「ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング」(ダイアモンド社)を参考にしてほしいです。
憎しみも悔しさも書き出す
赤羽さんは、著書「ゼロ秒思考」の中にこう書かれています。
「頭の中はモヤモヤしていることが多い。いろいろな言葉が浮かぶ。言葉にならない言葉が浮かんでは消える。それを頑張って言葉にしてみる。浮かんだ瞬間に言葉にしてみる。
言葉にしてみると言っても、頭で考えているだけだとふわふわしたままで明確にならないので、紙に書き出す。あれこれよからぬことが浮かんでも、かまわず書く。『かまわず』というのは、人の名前も、欲望も、憎しみも悔しさも、全部そのまま書くという意味だ。なんとなく嫌な気持ちの時でも、頑張って書き出してみる。
そうすると、全部吐き出した後、不思議と少しだけは前向きになれる」
赤羽さんのおっしゃっているように、私は「ゼロ秒思考のメモ書き」を続けることで、本当に前向きになれました。「くよくよと悩んでいた以前の私はなんだったのだろう?」と思います。そのことに私自身が驚いています。
「ゼロ秒思考のメモ書き」は、心の病の症状の改善にとても有効だと思います。精神医療の現場に取り入れられたらいいと思っています。薬も大切かも知れませんが、薬だけでは、病状はよくならないからです。病気の原因、悩みの根源を取り除かなければならないのではないでしょうか?それらを取り除くことに「ゼロ秒思考のメモ書き」は、とても有効だと確信しています。
①紙に書き出して「脳の棚卸し」をすること。
②やることノートをつけて、タスクを視覚化すること。
③「ゼロ秒思考のメモ書き」をすることで、頭の中を整理して、よりポジティブに生きていくこと。
この3つのアウトプットをこれからも続けていきたいです。
より良く、より幸せに生きていくために…
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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