不安に負けない!

「ハンディ版 不安に負けない 気持ちの整理術」
精神科医 和田秀樹先生著。

ひさびさに心に響く本を読みました。精神科医の和田秀樹先生が書かれた本、「ハンディ版 不安に負けない 気持ちの整理術」という本です。

積読だった本なのですが、昨日今日で一気に読み終えました。イラストがいっぱいあって、すごく読みやすい本でした。印象に残ったところと読んで感じたことをまとめたいと思います。


不安になるのは「生の欲望」があるから

人が不安になるのは、「生の欲望」があるからだそうです。そう森田療法(精神科医の森田正馬先生が創始)では考えるのだそうです。

不安の裏側には欲望があるのだそうです。

病気になるのが不安→健康で長生きしたいという生の欲望
人に嫌われるのが不安→人に好かれたいという生の欲望
試験に落ちないか不安→試験に合格したいという生の欲望

不安になった時は、なぜ不安になるのかを考えてみることが大切。不安があるからこそ人は努力ができる。不安もまたエネルギーになると和田先生はおっしゃっています。

私は今、ダイエットを頑張っています。「脂肪肝が悪くなったらどうしよう?」「これ以上薬を服用しなければいけなくなったらどうしよう?不安」と不安だったのですが、これも「痩せたい」「健康で長生きしたい」という生の欲望からきているのだと気づきました。

その不安を解消することを見つけて努力していけばいいのだそうです。

私は体重を落とすために食事記録をつけて、外食を控えて、できるだけ歩くようにしています。野菜をたくさん入れた汁物も食べるようにしています。毎日体重も測って記録しています。少しずつですが体重は落ちてきました。

「脂肪肝がひどくなったらどうしよう?」「これ以上薬を服用しなければいけなくなったらどうしよう?」という不安をエネルギーに変えてダイエットに取り組んでいます。

このように不安をエネルギーに変える行動を探して、実践してみることが大切なのだそうです。不安そのものは悪くないのだそうです。


本音で相談できる人を持つ

・悩みやすい人は、不安を一人で抱え込む傾向がある。
・たった一人でもいいから本音で相談できる人を持つことが大切。
・一人で抱え込まずに人に相談することのメリットは、第三者の視点で客観的に判断してもらえること。
・人に話せば問題を整理することもできる。

そう和田先生は書いておられます。これすごく納得です。SOSを発信すること、本音で相談することって本当に大切だと思います。

私は病気(統合失調症)を発症したとき、自分の抱えていた不安や悩み事を誰にも相談できずにいました。一人で抱え込んでいました。「もっと早くに誰かに相談できていればなあ」「SOSを発信できていればな」と悔やんでいます。

ありがたいことに今は本音で相談できる人がいます。特にクリニックのスタッフさん。話を聞いてもらえるだけでずいぶんと心が軽くなっています。混乱することも少なくなってきました。頭の中が整理されるようになってきました。話を聞いてくれる人に感謝です。


具体的に書き出してみる

・不安なことを書き出すと冷静になれる。
・悩みの中でも自分がいま「できること」に積極的に取り組む。
・「事実」と「思考」を分けて日記を書く。

「事実」と「思考」を分けて日記を書くというのは、たとえば会社で部長に呼び出されたとしたら、「部長に呼び出された」が事実。「転勤を言い渡されるかも」は思考。2つを分けて書くことができれば「まだ転勤と決まったわけではないな」と理解できる。と和田先生はおっしゃっています。

紙に書き出すことはとても大切だと思います。私は毎朝Clubhouseのゼロ秒思考のメモ書きルームに入って、メモ書きをしています。書き出すことで、かなり頭の中がスッキリするし、考えがまとまります。悩みも少なくなっていっています。

でも、「事実」と「思考」を分けて日記を書くというのはできていませんでした。というか、「事実」と「思考」がごちゃまぜになっていることがしばしば。

たとえば、仕事でスタッフさんに挨拶して返事がなかった時に「あれ?なんで挨拶を返してくれはらへんのかな?怒ってはるのかな?」のネガティブに考えてしまう時がよくあります。

「事実」→挨拶をしてもらえない。
「思考」→怒っているのかな?機嫌が悪いのかな?
「理解」→忙しいから挨拶を返してもらえなかったのだろう。

という風に整理して書き出していけばいいのですね。なるほど!


やってみてから考えればいい

この本を読んで、不安についていろいと学び考えました。たくさんのき気づきをえました。そう不安は「生の欲望」なのですね。不安は「よりよく生きたい!」「より幸せに生きたい!」と思っているからこそ湧いてくるものなのですね。

「不安に思うことのほとんどは実際には起こらない」とも和田先生はおっしゃっています。

取り越し苦労をするのをやめて、まずやってみる。行動してみる。やってから考えればいいことが大切だと思います。

やってみて、行動してみて、経験してみてわかることってたくさんありますよね。

大切なのは不安にならないことではなく不安に振り回されないこと。不安に負けないこと。

心を整理して身体を整えて、今日という日を大切に過ごします。

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。









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