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脳の傷プログラム(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol44)
さとうみつろうさん著 0rei 上
伯母の物盗られ妄想
水曜日は、伯母の家に行ってきました。毎週水曜日は、伯母孝行の日なのです。
切り干し大根の煮物を作って保冷バッグに入れて、バスに揺られて行ってきました。
でも、玄関のカギがかかっていて、チャイムを押しても応答がない。電話をかけても出ない。伯母は92歳と高齢です。「何かあったのかな?」とすごく心配になりました。
しばらく待っても、まだ応答がないので、近くのドラッグストアで買い物をして、戻ってきたら、カギが開いていて中に入ることができました。伯母は寝坊をしたみたいでした。ホッ。
でも、家に入るなり伯母が、「あんた私の大事な書類を盗ったやろう?ほんまのこと言いや」と…
私は思わずブチ切れてしまいました。
暑い中を20分くらいも外で待たされて(伯母がカギを持たせてくれないのです)、やっと入れたと思ったらいきなり泥棒呼ばわり。キレますよね?キレませんか?腹が立っただけでなく、とても悲しい気持ちになりました。
クリニックのスタッフさんに電話をして、話を聞いてもらって少しスッキリしました。でも伯母と話をする気にはなれませんでした。
すぐにでも自分の家に帰りたかったけど、この日は、伯母の買い物を手伝って下さっている方と伯母と私の3人で晩ご飯を食べる約束をしていたのです。なので、スーパーに買い物に行ったり、クリーニングを取りに行ったりして、伯母と距離を取って過ごしました。
認知症。
認めたくはないけれど、認知症の症状なのだと思います。腹を立てても仕方ないのですよね。理屈ではわかっていても、3人で晩ご飯を食べていても、やっぱりモヤモヤした気分のままでした。
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仕事とクリニック
木曜日は仕事。仕事に行く前は鴨川をウォーキングもしました。朝に歩くと、スッキリしますね。この日は私がスタッフさんの中で一番気が合う運転手さんと組んでの仕事だったので、楽しく働けました。
私は高齢者施設で働いています。利用者さんと接しながら、伯母の事を思ってしまいました。
「あんなに怒らなければよかったな…」とちょっと後悔。
仕事が終わってからは、クリニックへ。スタッフさんと面談するためと、ナイトケアで食事を頂くために行ってきました。
スタッフさんはいつものように、こんがらがった私の頭の中を整理してくださいました。
本を読んだり、他のスタッフさんやメンバーさんと話したりして気分転換してナイトケアの食事を頂いて家に帰ると、伯母から電話が。
「葉月ちゃん、昨日ほんまにごめんな。堪忍な」と。
「こっちこそ大きな声で怒ってごめん」と、私も謝りました。
胸の中のモヤモヤがスッキリしました!
これからも伯母の物盗られ妄想は起こると思います。でも、私が動揺せず、腹を立てずに対応していこうと思います。
楽しい引きこもりDay
今日も鴨川をウォーキングしました。Clubhouseのゼロ秒思考のメモ書きの前に約1時間歩きました。精神科医の樺沢紫苑先生も朝散歩を勧めておられますが、朝に歩くのは確かにいいですね。頭がスッキリします。メモ書きをして、さらにスッキリ!
今日は、珍しく何も予定がない日。そう、引きこもりDayです。楽しく引きこもる日です(笑)
朝から、Safe Space ほっこりの8月、9月、10月のイベントの告知を、LINEやFacebookやInstagramでしました。Facebookにはイベントも立てました。
8月に珈琲焙煎処桃栗さんに歌いに来てくださるにしぐりさん。
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9月に同じく桃栗さんにピアノの弾き歌いに来てくださる秀美さん。
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そして10月にはうす結さんでパフォーマンスをして下さるフランチスカさんと、ギターのTo Yukawaさん。
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みなさん、本当に素敵な方たちなのです。どのイベントも、きっと観客の方達の心に響くはずです。理事のみんなの意見を聞きながら、京都で一緒に活動しているやまさこさんと共に、頑張りたいです。
脳の傷プログラム
昨日クリニックで、さとうみつろうさんの「0rei」を読み終えました。3回目を読み終えました。前回のブログ誰でも1秒で幸せになれる!(統合失調症の私のNPO法人設立奮闘記Vol43)|暮島葉月 (note.com)にも書きましたが、この本、本当にすごい!面白いし、すごく学びになります!
私のブログでこの本の面白さを全てお伝えするのはちょっと難しいです。とても内容の濃い本だからです。今日も、印象に残った箇所だけまとめたいと思います。
0reiの言葉です。
「人は自分の『内側』にないモノを求めて【行動】しているだけ」
「だから【行動】さえ見れば、その人が今【何を求めているか】が分かる。
そして【何を求めているか】が分かれば、その人の劣等感【足りないと感じているモノ】がわかる」
「要するに人間の【行動】さえ見れば『脳の傷プログラム』がすぐに分かる」
「『脳の傷プログラム』とは自分で自分の脳に書き込んだ『バグプログラム』のこと」
「その傷がある限りおかしな行動をとる」
例えば「私は親に認められていない」と強く感じた人がいるとすると、
「認められるための【行動】を起こし続ける。いわゆる『承認欲求』やな。この【行動】は、脳の傷を修正するまで一生涯続く」
「人間の全ての【行動】は、『脳の傷』を補うためだけに行われている」
「人は『ないモノ』を補おうとして【動く】。
本人が『足りない』と思い込んでいる『脳の傷プログラム』がその本人を動かすんや」
これ、私はものすごく納得しました。「親に認められていない」と強く感じたまま大人になった人は多いと思います。私もその一人です。だから「認められたい」という行動をしてしまいがちです。時には無理もしてしまいます。
そして認められないと辛くなってしまいます。私と同じように、「認められていない」という『脳の傷プログラム』で行動している人は多いのではないでしょうか?
私の現実は既にもう素晴らしい!
また0reiは言います。
0reiは言います。
「『目の前の現実』は変わらなくてもいい=【私の現実は既にもう素晴らしい!】と認めた人から、その現実が変わっていく仕組みや。
現実への不満を言っている人の目の前が、変わることは絶対にない」
これもすごく納得です。
足りないものを数えて、不平や不満を言うのではなく、
今自分に与えられたものを受け入れること。
自分という存在を自分自身が認めること。
感謝すること。
それを態度で示すことによって、現実は変えられると0reiは言います。
私が私を信じること、認めることが大切なのですね。
たくさんの『脳の傷プログラム』がある私です。そんな私を私自身が大切にしていきたいです。
歩いたり、体にいいものを食べたり、心が通う人たちと語らったり。自分が喜ぶことをしていこう!
「わたしはこのままでいい!
だからわたしは変われる!」
本の中のこの言葉に勇気をもらいました。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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