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「肝パワーEプラス」逮捕事件の衝撃

化粧品、健康食品事業関係者であれば震えた、
約10日前のこのニュースを記憶している人はいるでしょうか。

薬機法違反として6名が逮捕された、この事件。
言ってしまえばたかだか6名の逮捕なのに結構大々的に報道するなあと思った方も多いはずですが、この事件がなぜ化粧品と広告関係者にとって衝撃だったのかを解説していきます!

私も化粧品事業に少なからず関わっているので、自身への注意喚起の意味も込めて真相をお伝えできればと思っています。

私、肌研究所ちゃんの前回の記事はこちらからどうぞ!

簡単な事件説明

ステラ漢方株式会社という健康食品会社が発売していた「肝パワーEプラス」

5年以上前から売られているこの商品ですが、ここにきてその広告が一般消費者を著しく誤認させる表現をしているという理由で、
ステラ漢方㈱の社員1名と2つの広告代理店の社長2名とその社員2名、業務委託先の制作会社1名の計6名が逮捕されたというもの。

私たちは逮捕と聞くと一瞬にして身構え、あたかも逮捕された人が極悪人であるかのような印象を持ちますが、

はたして今回の6名は極悪人なのか?


健康食品という枠

「肝パワーEプラス」のような栄養補助を目的とした口から摂取する商品を販売をする際に事業者下記3つから選択できます。

・医薬品
・医薬部外品
・健康食品

ご存知の方もいるかと思いますが

医薬品、医薬部外品については製造および販売するために許認可が必要となり一般企業にとっては非常にハードルが高い商材で
その分、パッケージや広告には堂々と「肝臓の機能を高める!!」とか「肝臓を活性化させる!」とか書けるわけです。

これは日本が薬機法(旧薬事法)にて定めている国のルールで、
全国の健康食品や化粧品販売業者はこの薬機法に準拠したパッケージや広告表現になるよう細心の注意を払っているのです!(私もそのうちの一人)

薬機法について知りたい方はこちら


さて今回の「肝パワーEプラス」ですが、

健康食品

だったんですよねー、、、
知らないでは済まされず本当に逮捕されちゃうのが怖いです。ブルブル

今回大きな話題になったワケ

実は大きなニュースにはなっていませんが、こうした薬機法違反による逮捕は毎年のように起こっています。にも拘わらず今回の事件が衝撃的だったのは

広告主と広告代理店及びその業務委託先までが逮捕されているからです

いままで販売事業者のみ、もしくは広告代理店のみが逮捕された例は多いものの、そのどちらもが逮捕された例はなく、今回が初めてのケースになります。

広告代理店に広告内容を丸投げして委託していたら知らないうちに法律違反をしていて逮捕されてしまう、
なんてことも起きる可能性が大いにあるということです。こわすぎ!

まあ、これまで主流だったテレビ広告に比べインターネット広告は広告出稿までのハードルが非常に低く、個人レベルで簡単に出稿できてしまいますからね。
2019年にはインターネット広告がテレビ広告を初めて上回ったと話題になっていますが、インターネット広告は自由であるがゆえにチェックするのも自己責任ということですね。
私も気を付けます、、、

今後の動き

広告主と代理店の両社が逮捕されてしまうことが証明された今回の事件、、、
今後インターネット広告への規制はますます厳しくなっていくと予想されますね、、、

その分、化粧品や健康食品はこれからますますSNSでの口コミが重要になってくる気がします!!

みなさんも薬機法に関連する広告は気を付けてくださいね!!(自分に言い聞かせてる)

いただいたサポートはさらなる肌研究費として活用させていただきます!!