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0405:俳優日記「図書館のすゝめ」
いい天気。桜も緑に変わって川には花びらが浮かんでいる。
先日、魔女先輩から脳科学の本を進められたので、BOOKOFFに向かってテクテクと歩いていたのだ。道中の公園のベンチに腰掛けて一息つく。
「雪みたいですね」と声を掛けられた。
顔を横に向けると隣にお婆さんがいた。
桜が散って地面が一面白く染まった箇所がある。
急なことで「あぁ、綺麗ですよね!」と普通の事を返してしまった。
その後、当たり障りのない会話をした後に、お婆さんは「図書館へ行く」と告げて公園を出た。そしてすぐ横の施設に入って行ったのだ。。。
図書館があるじゃないか!こんな所に‼
驚いた。いつもとは違う散歩コース。たまたま一息ついたベンチ。
出会いは次の目的地であるBOOKOFFを変更してくれた。
中央図書館。大きな施設であった。
ふらっと入ってみて、言語学のコーナーに立ち寄る。
目に入ったのが「禅」についての本であった。
朝から般若心経を聴いて掃除をしていたからだろうか。
玄侑宗久(げんゆう・そうきゅう)著:四季の公案という本を手に取った。
なんとなくである。本や体験も全てご縁であるから。
その本でも「雪」について書かれている一文があった。
雪は芥(小さなホコリ)との出会いによって生まれる。
雪は景色一面を等白く染めるが、その白さにも違いがある。
銀椀裡(ぎんわんり)に雪を盛る
という言葉があって、雪と銀椀は境目も分からないくらい似ているが本質は違う。みたいなことを書いてた。さっきのお婆さんの、桜と雪はまったく違うがそのように見えたり感じたりするのも粋な感性やなと思う。
何小節かに目を通して。再び言語学の所へ引き返してきた。
手に取ったのは「30日で話せるイタリア語」という本だ。
そんなわけがない。英語もままならんワシがどうやって。
ページを開く。ざっくり。イタリア語には単語に男性名詞と女性名詞があるらしい。
男性名詞は語尾に 「o」 が付く。
女性名詞は語尾に 「a」 が付く。
ブラジャーは男性で、ネクタイは女性みたいな物も書いてたなぁ。本当に触りだけを読んでみて、いつか行くイタリアでの映画祭を夢見て本をそっと閉じた。家には英語の参考書がたくさん積んである。
図書館でカードだけを作って家路につく。
あれ、何かわすれていないか。
脳科学の本見てないじゃないか!
やはり脳になにかしらの問題があるのかもしれない。
04,05 16:53 前田隆成
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