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日本の色は美しい|自然の色に名を付ける
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。今日の夕暮れはとても素敵な色でした。思わず車を停めてスマホで写真をとりました。タイトルの写真がそれです。
私の色鉛筆はIROJITEN
以前、私が使っているスケッチの道具をご紹介しました。
そこでご紹介した色鉛筆は「IROJITEN」と言います。
この色鉛筆は、全100色あります。
【トンボ色辞典】
きっと探していた色がある
全100色の色鉛筆
自然界の色を再現した「オリジナル全100色」。
眺めているだけでも楽しくなる。所有する歓びを味わえる色の「大辞典」です。
最初見つけた時は、もう夢のあるこの色鉛筆を全種類制覇するぞ!!と意気込んでいました。(実際は30色のセットを使っています。)
色が100色もあると、ネーミングもとても興味深いのです。
例えば、私の持っている色鉛筆の中からだと、
赤とも赤紫ともピンクとも言えない素敵な色があって、その名も「撫子色」
深くそしてくすんだ青い色は「呉須色」と名がついています。
日本の伝統色「呉須色」
色辞典の色鉛筆の中で先に書いた「呉須色」とは日本の伝統色です。
呉須
呉須とは酸化コバルトを主成分とした鉄・マンガンを含む鉱石のこと。陶磁器の染付に使われる呉須はこの鉱石を粉末にしたもの。
中国の呉須鉱石の産地名から、日本では“呉須”と呼ばれるようになった。
一般に、呉須で磁器に絵付したものは「染付そめつけ」、粗雑な磁器に描かれると「呉須絵ごすえ」という。
日本人の色彩感覚は豊か
良くお客様と、花の色の話をしたり葉の色の話をしている時に、単純に「赤」や「緑」では表現できない場合が多々あります。
例えば、以前、イペーという花の色の話になりました。
イペー ノウゼンカズラ科 ハンドロアンサス属
落葉高木 ブラジルの国花
イペーの花の色を単純にお伝えするなら「黄色」なのですが、それぞれ皆さんが想像する黄色は違うと思うのです。
はい、皆さんには、何色に見えますか?
私はその時に「日本の伝統色」の中からフィットしそうな色を選びました。
「金糸雀色(かなりあいろ)」「蒲公英色(たんぽぽいろ)」辺りかな。
夕暮れから夜空へ向かう色
今日のような素敵な夕陽を見た時に、大切な友人に、今日見た夕暮れの空の色を「夕陽のオレンジから黒へ」と言うのはもったいないと思うこともあります。
オレンジと言えば、例えば「ミカン」や「キンセンカ」などのオレンジをイメージする方もいらっしゃるでしょうが、「茜色」という色を聞いたことが無いでしょうか。
この茜色の方が、今日の夕陽には合う色でした。
そして、日が暮れていよいよ空は暗闇へと移り変わります。
夜の空の色は何かというと「黒」ではなくて、もっと素敵な色の名前があります。
「瞑色」
その後いよいよ、余は更けて季節によって、また月の明るさによって、「黒」ももっと深い表現ができます。
では、皆さんの今日の夜空は何色ですか。よかったら、こちらの色見本のサイトをご覧ください。
まとめ
日本人には、その色をぴたりと表現するための色をもちあわせています。
それはおよそ1000色にも及ぶそうです。12色の色鉛筆使っている場合じゃないよ。と思ってしまいますね(笑)
ガーデンプランナーをしていると、お客様に季節が進んでいく姿を思い描いていただく必要が出てきます。今、目の前に無いものを想像していただくためには「伝える」ことがとても重要になってきますよね。
そんな時に、この色の表現を知っていると、より伝える引き出しが増えるかな。と思ったりもします。
さて、明日の朝の空は何色でしょうね。楽しみです。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
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