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植物との理想的な距離感

こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。今日は植物をちゃんと育てたいと思っている人たちへ向けて書いてみようと思います。

「必ず花を枯らしてしまう」という人がいる

庭や植物に触れる仕事をしていると、「私は植物を枯らしてしまうんです。」とおっしゃる方にたびたび出逢います。
私は必ず「植物を枯らしてしまうのには何らかの原因があって、あなただから枯れる。というわけではないですよ。」とお伝えします。

家の気(風水のような話なのかしら)が悪いのだろうか?
私の心持ちが毒なのだろうか?
そんな、見えないものにまで原因を探ろうとするのです。

今の時代、本当に気になるのであれば、WEBで検索すればたくさんの情報の中から具体的なアドバイスも見つけられるのでしょうが、検索の方法を間違えると、全く見当違いの答えを見つけて納得していたりもするようです。

植物を可愛がり過ぎると

何でもそうですが、「可愛がること。」「大切にすること。」が善きとされる風潮があります。
植物を可愛がる。という場合に、皆さんどのようなことを想像するでしょうか。

大体の場合、毎日よく観察してお水を切らさないようにして、ちょっと元気がないと栄養を与え、それでも調子が悪いようであれば、場所を移動してみたり。といったところでしょうか。
けれど、植物をちょっと嗜む方達からすると、「そんなことしたら枯れるよ!」という答えが必ず返ってくるでしょう。

可愛がる 
① かわいいと思う気持を態度に表わす。愛らしいと思ったり、同情したりして、やさしく大事に扱う。愛する。かわゆがる。かあいがる。
② なぐったりいじめたりすることをいう。また、スポーツなどで、きびしい練習で鍛えることもいう。

コトバンク 精選版 日本国語大辞典

「可愛がる」について念のため調べてみましたが、植物を可愛がる場合には①と②の間くらいのニュアンスでちょうど良いような気がします(笑)

植物とのちょうど良い距離感

植物と暮らす場合の「可愛がる」の定義をここではっきりさせてみましょう。

植物にとって「可愛がる」とは「ちょうど良い距離感で付き合うこと」だと私は思っています。私たちが植物を自宅やお庭で育てる際にやるべきは「見守る」と「手助けする」です。

毎日観察する。(見守る)
そして、土が乾いていたらお水をあげる。
葉っぱの色が悪いな。と思ったら、その理由を探る。
そこですぐに栄養剤を与えてはいけません。
何が原因で葉色が悪いのかは、いくつか考えられる原因があるのです。
その理由は大体3つ。根詰まりが起きているか、日照不足か、栄養不足か。
その原因を見つけ出してから、対処(手助けする)のです。

水やりを制するものはガーデニングを制する

可愛がり過ぎる人の多くは、「お水をあげすぎる」傾向にあります。
お水やりの基本は「土が乾いてから、鉢の底まで水が出てくるまでたっぷりと。」この基本を守る。これができればほとんどの植物を育てることの80%はできていることになります。

そう「水やりを制するものはガーデニングを制する。」とはまさにこのことなのです。

勇気を出して突き放してみる

根腐れしてきた植物は、葉と枝の間が間伸びして、葉っぱに張りがなくなったり、逆に萎れてしまったりするので、それを見て余計にお水をあげたくなったりします。

しかし、それではどんどん状況は悪くなるばかりです。

では、どうやってそれを対処するかというと。。。
私は屋内で育てる観葉植物であっても、こうアドバイスします。

「朝日の当たる明るい屋外、しかも雨がかかるような場所へ出してください。できるなら、あなたの目に入らない場所が良いでしょう。」

瀕死の植物に、そんなことしたら死んでしまうかもしれない。と心配になるでしょうが、目に入る以上は、可哀想だと手を入れたくなるのを、堪えることができないのであればこの方法は効果的です。

実際にやってみた!

実際に私も自宅の観葉植物(マドカズラ)を、植え替えの失敗から葉っぱがほとんどなくなってしまって、根っこも弱っていそうで、どうやっても復活が望めそうに無かったので、屋外に出して放置しました。

そのマドカズラの存在も忘れてしまって、放ったらかしのまま半年後以上のち。
急にその放置していた場所に行ってみると、マドカズラの鉢には新しい葉っぱがモサモサと出ていました(笑)
今はすっかり完全復活です。

画面中央の、上から垂れてきている穴あきの葉っぱが
我が家の復活したマドカズラです。

まとめー植物と人は同じ

植物は愛情を過剰にかけ過ぎてもいけませんし、全くの放ったらかしも良くありません。そう言っても良い距離感がよくわからないわ。という方は、どうぞ人間関係と同じだと思ってみることをお勧めします。

植物を異性に例えて説明する生産者さんがいらっしゃいましたが、その通りです。
あまり愛情をかけて構い過ぎると鬱陶しがられ、放ったらかしにしていると、愛想尽かされる。そんな感じですね。

相手のことを信頼して見守り、必要な時に手助けする。」これはもしかしたら子育てでも有効な方法かもしれませんね。
そんな感じで植物とも接してみてはいかがでしょうか。

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今回は、noteのお題の中から「やってみた大賞」に参加してみました。
他の方の記事もとても興味深く読ませていただきました。
ありがとうございました。

では、今日はここまで。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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