初春の庭からー椿あれこれ 和菓子のような椿がかわいい
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
気付けば確定申告の受付もスタートし、年度末の駆け込みの仕事もあっていよいよ2月も終わりだなあ。と思う今日この頃。
あちらこちらで咲いていた椿の花も、そろそろ終わりを迎えようとしています。
椿とは
椿は、日本人にとって古くからとても馴染みの深い植物です。そして、その美しさから世界からも注目され、現在世界中に様々な品種が生まれています。
日本国内だけでも2,000品種以上が、栽培されているそうです。
ガーデンプランナーの仕事を始めた最初の頃、椿は虫が付きやすく、葉の色も濃くてなんとなく暗い印象もあって、しかも昔からのお庭に植っているので、あんまり良い印象がない。と教わったので、なんとなく敬遠していました。
しかし、あれから10数年、植木の町のお隣に住んで、実際に様々な品種の椿を見かけるようになると、「やっぱり椿ってとても素敵な花だわ。」と思うようになったのです。
椿の品種のいろいろ
椿というと、皆さんはどんな花姿を思い浮かべるでしょうか。
最初にも書きましたが、椿の品種数は多く、サザンカのようにも見える豪華で、そして幾重にも花びらを展開するもの。花の色が赤だけでなく白やピンクの絞りが入っているもの。開ききると手のひらほどの大輪系のものから、満開でも子供の拳ほどのサイズしかないものまで。
同じ花とは思えぬほどに、その花姿は様々です。
その椿の品種を少しご紹介します。
ヤブツバキ
日本の野山に昔から自生しているのがこのヤブツバキです。
日本最古の観賞用花木と言われるこのヤブツバキは茶花としても親しまれてきました。
私は「ツバキ」と言われるとこの花姿を思い浮かべます。オーソドックスで、多くの方も椿と言えばこれでしょ。と思うはず。
近年のヘアオイルブームで再度注目されている「椿油」のパッケージにも、この花が描かれていますからね。実はこのヘアオイルは、私も愛用してます。椿の実から採れる油は、昔から利用されてきました。
こちらの椿オイルは、誕生から90年なんだそうですよ。
小さなピンクの椿ー港の曙
椿の中では小さな花(小輪咲)ですが、樹いっぱいに非常に沢山の花を咲かせる品種です。明るく優しい桃色の花も可愛らしいですよね。
黄色い椿!?ー金花茶
黄色い椿、金花茶(キンカチャ)は中国で発見されました。発見された当時から、黄色の椿は珍しく、一気に有名になりました。
日本では屋外での越冬は難しい地域もありますが、鹿児島の海辺の実家の庭では越冬ができています。
和菓子のような椿ー卜半椿`月光
この椿を初めて間近に見たときは「和菓子のようだ!」と思いました。
花芯のおしべ全体あるいは葯(花粉の入った袋)が小さな花弁に変形した椿を「唐子咲き(からこざき)」と言います。その中でも、特に赤に白のこの卜半椿は人気です。
黒い花ー黒椿
写真ではわかりにくいですが、この椿はとても深い深い赤い色をしています。見る場所によっては「黒椿」の名の通り、とても黒い色に見えるんですよ。
黒椿の中にもいくつか品種があるようで、写真のように葉に少しぼかしが入るタイプもあります。
大輪の椿ー名称不明
比較的小さな花を咲かせる植物を紹介しましたが、大輪咲きの美しい椿を現場の近くで見かけました。
様々な方法で品種名を調べては見たのですが、わかりませんでした。
岩根絞りはもっと白が多いし、、、弁慶はもっと白が少ない気がするし、、、春日野とはしべの形が違うような、、、
しかし、お天気のいい日にこの椿に出会って、風の中でゆらゆらと揺れるのを見ていると、椿はもう和風の庭だけのものではないな。とまた改めて思ったのです。
↓この花は、動画の方が良さが伝わりそうなのでInstagramのリールでご確認いただけたら!
まとめー椿あれこれ
椿について書きたいことは、毎年山のようにありますが、改めて、私が出会った「この椿のかわいらしい!」と思う品種をご紹介しました。
椿の印象が変わった方が一人でもいらっしゃったらいいなあ。
こうやって椿の花の一つ一つを見ていると、きっとまだ見たこともない品種もあって、きっともっと気にいる品種に出会えるかもしれません。
時間をかけてこだわって、一つお気に入りの椿を選んで、庭に植えても良いかなあ。
そして、毎年様々な花姿の椿に出会うたびに「椿だから、和の庭に植えたほうがいい。」という先入観を持つことはとても勿体無いと近年つくづく思うのです。
さて、今年もそんな椿の季節が終わりを迎えようとしています。
いよいよ春本番が、目の前ですね。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
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