<旅の記録>鹿児島県薩摩川内市ー藺牟田池に生息する不思議な木「ラクウショウ」
こんにちは。ガーデンプランナーのhacoです。
先日、藺牟田池のお話を書きました。そこで、「藺牟田池」は、植物好き自然好きにはたまらない空間だとご紹介しいました。
ざっくりそう書いたのですが、どうしてもご紹介しておきたい藺牟田池の植物があるので、改めて。
今日は藺牟田池で出会った水の中から生える「ラクウショウ(落羽松)」という木のお話です。
ラクウショウとは
アメリカが原産国で、日本へは明治時代初期に主に鑑賞を目的として入ってきたと言われています。湿った土地を得意とするため、このように水の中に少し浸かった状態でも生きていけるのです。
細く繊細な新しい葉の色は若緑色でとても美しく、ラクウショウの紅葉が美しいと言われているのですが、新緑も良いなあ。と思って見ておりました。
枝の先端近くにあるのが実です。秋に熟します。
葉は落葉する際には、ちょうどとりの羽1本1本のように、まとまって散ることから「落羽松」と名がついたそうです。
やはりこれは、落葉の時期にどうしてももう一度行かねばなりませんね。
不思議な姿の気根
写真の下の方に、水の中から樹の棒のようなものが、何本も上がってきているのが見えるでしょうか。
これは、ラクウショウの「気根」です。(「膝根」「呼吸根」とも呼ばれることも。)
タイトルの画像はお借りしたものですが、新宿御苑のラクウショウ。
水には浸かっていませんが、気根が樹の周りにたくさん出ているのが見えますよね。とても幻想的な不思議な風景だと思いませんか。
気根は主に、「空気中の酸素を取り込む」ことと、「幹をしっかり支える」という2つの役割を兼ね備えていると言われています。
時に、このラクウショウのように沼地で生きる樹木は、水中では不足する酸素を取り込むことを目的に、気根を出すのでしょう。
因みに以前ご紹介したアコウの木も「気根」がありますが、アコウの木の気根は、「幹をしっかり支える」かのように、幹全体をぐるぐると張り巡らせているように見えますよね。
植物の姿はどうしてこんなに・・・
今年の花の季節、Twitterでは「この花はどうしてこんなふうな姿で咲いているんだろう」とか「どうしてこんな場所に咲いているんだろう」と言ったツイートを見かけました。
その度に、それは、「より美しく咲きたいから。」「誰かに見てもらいたいから。」とか、そんな理由ではなく、ただ単に「種を残すための戦略です」よ。と思って見ておりました。
バラの香りがなぜ良いのか。
百合がなぜ俯いて咲くのか。
びわの種がなぜあんなに大きいのか(笑)←ちょうど旬なので。
それは、全部全部、種を残していくための戦略なのです。
まとめーとにかくもう一度訪れたい場所
藺牟田池は、子供の頃に白鳥を見にだったか、ボートに乗りにだったか、何か目的があって、その頃まだまだ元気だった祖父母に連れられて行った記憶があります。
先日、東京に住む親戚と藺牟田池のことを話したのですが、その人は藺牟田池へは家族でお弁当を持ってお花見に行き、その後、藺牟田池の近くの温泉に入った。という記憶があるそう。
その時の賑やかな雰囲気は、今はちょっと色褪せていましたが、新たな目的ができました。それは「植物観察」です。
季節が変わったら、必ずまた訪れたいと思うのでした。
身近にこんな場所があるって、とても幸せなことですよね。
さて、沖縄・奄美が梅雨入りしました。
鹿児島本土もいよいよ梅雨入り間近なのか、昨日そして今日は雨模様。
季節がまたひとつ進みます。
気温差も大きい時期です。外でお仕事をされる方だけでなく、家庭菜園やガーデニング、室内でお仕事をされる方も、気温の上がる日は水分補給をお忘れなく。
というわけで、今日はここまで。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
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