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はっきんぐパパ、絵本を作る①

ぬりカメ以降、久々の更新です!
今年は、なかなかメンバーで集まれない状況が続き、思うように開発が進まなかったですが、DMM.make AKIBAにてスタートラインというプロジェクトに参画をしていました。そのため、活動拠点を秋葉原に移し、実は8月頃から新作のアイデアを考え、実は開発を始めていました。
今回はその開発している「絵本」のお話しです。

命の大切さを知る絵本「どっくんどっくん」

自分の子供のために何かを作るチームであるはっきんぐパパですが、
今回も我々の子供の一言から、アイデアを着想しました。

その一言はこれ・・!

心臓ってなんで動くの?

命に興味を持った瞬間だな・・と思いました。
子どもはいろいろなものに興味を持って、
素直に疑問にしてぶつけてくれます。

その興味を大切にしたいと思い、
今回は・・

心臓に興味を持ったことをきっかけに、
いろんな生き物に心臓があって、生きているということ

を伝えてあげられたら面白いんじゃないかな・・
ということでアイデアを練りました。

「どっくんどっくん」の構想

子どもが心臓に興味を持ったことをきっかけに、
どうやったらいろいろな生き物が生きていると伝えられるかな。。
と考えた結果、今回は本を読むことが好きなこどものために「絵本」を作ることに!

話の中心は心臓で、
絵本を読みながらいろんな生き物の心臓に触れることで
いろんな生き物には「心臓が動いている=生きている」ということを伝えられるようにしたいと考えました。

そこで、心臓の動きも含め、
実際に子どもたちが体感できるようなギミックとストーリーで
はっきんぐパパらしい絵本に挑戦することにしました。

「どっくんどっくん」の仕様を考える

ストーリーの根幹は「いろんな生き物の心臓の動きを見ていく」です。
なので、
絵本には動物の絵があって、動物に特殊なレンズをあてると、その生き物の心臓が見える
というギミックをつけた絵本を開発することにしました。

まずはメンバーで動物によって心臓の動きが違うのかを調べました。調べてみると、よく考えると当たり前ですが、動物によって分速の心拍の回数が違うことがわかりました。

例えば、象は約20回、冬眠している熊は約9回、ハチドリは1200回以上・・!という感じです。

このことから、プロトタイプを作るにあたり、生き物の心臓がそれぞれ動きが違うことを活かすと、子どもたちがその違いを発見できて面白いと思ってもらえるそうだな・・と考えました。

そこで、動物ごとに心臓の速さを変えることを必須の仕様にしました。

肝心のレンズ部分ですが、スケッチでまずは検討。
最初は虫眼鏡のようなイメージで検討をしました
(今二号機ではブラッシュアップして別の形になってますが、それはまた後日書きます)。

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そしてスケッチ後、機能を検討した結果、

・心臓の動きは、子供がわかりやすいようにLEDで光の点滅で表現
・虫眼鏡型のギミックを、絵本の動物に置くと、動物の心拍の速さで点滅
・できるだけ虫眼鏡は薄く、デバイス感をなくし、なぜこれで光るのかという仕組み自体にも興味が湧くように作る

という方針になりました。

ここで一つ・・・心拍をLEDで表現しますが、普通のLEDでは結構厚みが出てしまうことと、アレイ状に配置しないと光が狭くなってしまうことが問題でした。

そんなとき、ちょうど入れてもらったDMM.make にて「ヒカルカミ」というコニカミノルタさんが開発した有機EL照明を紹介してもらいました。これは使える・・!と思い、早速調達し、初号機のプロトタイプにとりかかります。


「どっくんどっくん」検証用プロトタイプの完成

それがこちら・・!

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表のハートマークの下に配置しているのが、「ヒカルカミ」です。

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裏は、上の写真のように導電テープで簡易的なスイッチを描いています。
絵本側にこの隙間を埋めるように同じく導電テープを貼り、通電した箇所や広さによって、心拍の速さを変えていくという仕組みを検討しました。
実際、この検証用プロトタイプで動作確認ができたので、次のステップへ進みます!

プロトタイプ実装へ

娘と息子がこの絵本で楽しんでくれる姿を想像しながら、

プロトタイプ・絵本ともにブラッシュアップをしていきます!
どんな絵本になるかはお楽しみに・・!

次回は、「どっくんどっくん」のプロトタイプ2号の話を書く予定です引き続き応援よろしくお願いいたします

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