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産褥期に夫婦関係を最高の状態にするために夫婦で話して決めたこと-2

主たる対象:プレママ・プレパパ、出産直後〜産褥期の夫婦の方々。
内容まとめ:産褥期はとにかく妻が睡眠を確保し、体の回復に専念できるよう、夫、両親、友人、ヘルパーなど、ありとあらゆる手段を講じることが肝要。

今日は昨日の続きです。昨日の内容をご覧いただいていない方は、ぜひそちらから。

我が家がした決断に至るためのポイントを再掲します。

・妻は産後実家に戻らず、家で回復に専念する。(里帰り出産しない)
・私が週に1日有休を取得する
・市の援助で格安で利用できるシッターさんを呼んで、家事・育児を手放せる環境を作る(回復に専念する)

ポイントは以下

1:準備:産褥期はとにかく妻は動かなくても、家事・育児がなるべく回るよう準備対策する(出産ダメージが少なくて、体調が良いならそれでOKだし、準備するに越したことはない)という考え。
2:支援:産後に義母が支援してくださるという、大変嬉しい申し出があった。さらに住んでいる市の制度で産後にシッターを超格安で利用することができた。
3:夫の育児参画:産後、育児になるべく参加して、妻と同じレベルで育児に関わることで、「育児」を妻だけのものにせず、負担を分散させたい。という僕の強い意思。
4:家事・育児の決裁権:家事・育児を妻のものにしない。妻の管理にしない。妻の正解に自分が合わせる状態にしない。

今日はその2,3に関してお話したいと思います。

2に関しては、あまり多くを語れるものではないのですが、簡単に言うと、「使えるものは全て使え。」という方針で我が家は動きました。妻が大怪我といえど、私が育休前に何週間連続で休むわけにはいかなかったので、自分ができないなら、どうにかして、外の力を借りる。という風にとっとと考えました。

ここで出てくる障壁は、心理的な障壁と金銭的な障壁です。
1:心理的障壁→両親や、兄弟など親族が家にきて支援してくれる場合、パートナー側は心理的障壁があると想定されます。(例えば、妻の母が来る場合、夫は心理的障壁を感じるかもしれません。)まだ、親族はいいのですが、ベビーシッターや産後ドゥーラなどを依頼する場合は、”どのような人が来るかわからない""知らない人を家にあげたくない””トラブルになりたくない”などハードルが高い方がいらっしゃいます。

この心理的障壁は夫婦のどちらか一方でも、強く忌避感を感じると、選択肢として選びづらくなるため、夫婦でしっかりとお話しされると良いと思います。

我が家は妻の状態もあり、妻のお義母さんが約2週間支援にきてくださり、そのあとはシッターさんを呼ぼうと話していました。しかし妻は最初は「呼んでいいものだろうか、、、(そこまでお金かけてやるものかしら)」と思っていたようですが、私から「2時間でも4時間でも良いから、必要ならオーダーしよう!」となんども伝え、結果的にベビーシッターも産後ドゥーラもそれぞれ呼ぶことになりました。

2:金銭的な障壁→これはシンプルです。ベビーシッターや産後ドゥーラなどは結構な費用です。
ここでは、自治体での援助や企業の福利厚生など、よくよく確認されることをお勧めいたします。もちろん、自治体や企業によりけりですが、育児に力を入れている自治体だと、支援策がある可能性があります。

我が家は住んでいる川崎市が産後シッターを格安で利用できる制度を持っており、それを活用させていただきました。川崎市さん、ありがとう。

上記2つがパスできそうならば、とにかく周りに支援を要請することが大切だなぁと感じます。

さて、3つめの夫の育児参画に関してです。
我が家では、育児を完全にシェアできる状態にしよう!と話をしていました。
産後の育児で発生することって、実はそんなに種類は多くなく
◆育児準備(goods & supply)
・ミルク関係品
・オムツ関係品
・衣類など関係品
・沐浴関係品
・だっこ紐関係品
・おもちゃ関係
・ベビーケア関係品
などなどの選定&調達
◆子ども対応
・授乳
・オムツ替え
・泣いた時の切り分け
・あやし
・散歩
くらいなもんです。
育児準備の部分は選定をして、あとはルーティーンでAmazonで買うだけにしています。徹底して、工数下げたくて。(選定も妻がネットで調べて、これがいい!と言ったのを、じゃ、それにしよう。と二つ返事で買っています。2重で調べて、悩む工数もったいないので。)

ただし、よく聞くのが「おっぱいはママしかできない」という言葉です。
1日7-13回。一回あたり30分前後(個人差あり)。つまり、約4時間。4時間は母親しかできない聖域になっています。
我が家では、この聖域を無くそう!という話があり、ベビーが退院したその日から、私がいる時間は、ミルクにして私が対応していました。(搾乳→哺乳瓶で授乳でも父親が対応できるので良いと思います。我が家ではミルクを選択しました。)

定時に帰れれば、7時前に家にいることができます。
そこから、3-4回程度の授乳のタイミングがあります。その3回をなるべく全て私が実施しました。理由は、前述しましたが、オキシトシンのためです。

とにかく触れる時間を作る。ということに徹しました。
もし妻が母乳のみを選択し、私が授乳のタイミングで戦力外通告されていたら、もしかしたら、そこまで育児を自分ごとにできていなかったかもしれません。(ここはデータをとっていないので、なんともいえませんが。)

こういうスタンスを取ることで何が一番良いかというと、、、
産後トラブルのうち、大きな問題のうち2つに、「睡眠不足」と「おっぱい痛い問題」があるのですが、その2つに両方対処することができたのです。

ミルクで授乳量がわかっていたとしても、生後1ヶ月くらいまでは、夜10時〜朝8時までの間に約4回の授乳をしていました。2.5〜3時間に一回程度のインターバルです。これを全てお母さんが一人でやることを想像したら、そりゃ、「睡眠時間がない」というのは、頭で理解ができます。

だから、寝ましょうよ!分担して!というのが我が家の結論でした。

これはご家庭によって考え方があるので、我々がどう考えたかのみお話しすることにします。

特におっぱいではなく、粉ミルク運用に関しては、日本はかなり強い母乳推奨です。
助産師、保健師さんから産科の先生まで、多くの専門家たちが母乳推奨をしています。もちろん、極めて合理的だと思うのです。私が調べた結果、母乳推奨される理由は以下だと理解しました。
・初乳には赤ちゃんの免疫を高める成分が入っている。
・コスト的に安価である。(お母さんがちゃんと栄養取ってれば出る。)※出る量は個人差あり。
・衛生的に提供しやすい。(おっぱい出せば、ばーんとあげられる)

それに比べ、ミルクは以下の点で大変です。
・コストがかかる。めっちゃかかる。笑っちゃうほどかかる。
・哺乳瓶、乳首の除菌が必要
・粉ミルクの場合は、70℃以上の熱湯で粉を溶かしてから、冷ます必要がある。(その際水を入れる場合は、湯冷ましして煮沸した水を利用する。)
※粉ミルクを作る際に、哺乳瓶に入れるなどの家庭で「サルモネラ菌」「サカザキ菌」が空気中や手などを介して入る可能性があり、70℃以上のお湯でそれを死滅させる必要があります。)

さらに、最近SNSでもバズってましたが、粉ミルクや液体ミルクには、必ず「赤ちゃんに最良の栄養は母乳です。母乳が足りない時に新生児からお使いいただけます。」といった表記が入っており、それも母乳の方がよいのでは、、、と思わせてしまう原因の一つにもなっているかもしれません。(この話はまた次回)

しかし、産前に参加した両親学級で保健師に個別に相談して確認したところ、「初乳の免疫成分以外、赤ちゃんの発育に必要な栄養素として、ミルクが劣るというエビデンスはない。」という言質をとりました。
それでも保健師さんも「自分の子供三人、おっぱいが出なかったので、申し訳ないと思いながら全員ミルクで育てました。」とミルクにネガティブな姿勢を取っていましたが、その理由も「大学で母乳が最良だと教わって、さらに最初に就職した病院でも母乳最良という方針だった。考え方が偏ってるとは思うけど、どうも抜けない。」と苦笑していました。

母乳だけでいくのも、母親のフィジカル、メンタルの問題がないならば全然構わないと思います。ただ、睡眠時間が短いということは、フィジカルにもメンタルにも悪影響を及ぼすのは、みなさんもご存知のことだと思います。

ここからは、ご家庭ごとの相談、判断がある部分だと思いますので、どれが正解ではないですが、我が家は結果として、ミルクを選択したことで、妻のストレスが極めて少なく、健康的に産後を過ごすことができているわけです。

ということで、育児に夫である私がどう関わるかを考えるにあたり、我が家では、産後ママの辛いポイントの大きな一つ、「睡眠不足」に徹底して対処しよう!というスタンスで、考えてきて、無事にストレスの少ない産後を過ごせている。というお話しでした。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
長かったですね。笑

明日は4、家事・育児を妻のものにしない。を書こうと思います。

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