見出し画像

イギリスで結婚をしたnote

昨今、日本国外で結婚する人も多いと思うので、特段、面白い話になるわけではありませんが、なんとなく気になった事を記します。

パートナーはスペイン国籍なので、最初に決めなければならなかったのは「何処で?」でした。判断基準は「簡単な所」。それほど念入りに調べたわけではありませんが、どうも日本やスペインでは書類の翻訳などが面倒くさそうな印象でした。また、二人ともイギリスの永住権みたいなもの(私はleave to remain、相手の方はsettle status)を持っているので、婚姻の手続きが簡単なイギリスで決定。

実際の手続きですが、イギリスで結婚するには以下の選択肢があるようです。これも入念に調べたわけではないので、見落としているものがあるかもしれません。

  1. 役場の窓口で簡単に済ます

  2. 役場の式場で式を行う

  3. 結婚式ができる会場を自分で選び、結婚式を執り行う役人を呼ぶ

  4. 教会

私たちは、最初は3番めの選択肢を考えていました。これまで、参加したことのある結婚式も3番目のものだったので、なんとなく「そんなもんなんだ」と思っていました。ただ、予定を立て始めると、会場選びが面倒臭い。あと、費用がバカにならない。会場や食事などの費用以外にも、結婚式を執り行う役人を呼ぶのに、確か700ポンド位かかるという話でした。

そんなわけで、1番目、2番目の選択肢に変更。4番目の選択肢は最初からアウトでした。パートナー曰く、(スペインでは)教会で結婚式を挙げるのに、洗礼を受けている必要があるそうです。イギリスでもそうなのかは知りませんが。

一番手っ取り早くて、安いのは1番目なんですが、これは順番待ちが長く、1年近く先まで空きがありませんでした。というわけで2番目。以前、役場の式場での結婚式に出席したことがあるパートナーは「雰囲気が陰鬱だった」と難色を示していましたが、他に手頃な選択肢はないので、役場の式場で結婚式を済ませて、その後、友人、家族を呼んで、お祝いするという方向で決定。

役場での結婚式ですが、大まかな手続きは以下の通りでした。

  1. 3ヶ月くらい前に「この日に結婚したい!」という連絡を役場に出す

  2. 役場でインタビュー。他の国でもあるようですが、お互いの素性に関する簡単な事実確認をさせられます。例えば、相手の生年月日とか。あと、婚姻届に記入する内容の確認も行います。両親の名前、職業とか。

  3. 結婚式の段取りを決める。役場からテンプレートが送られてきて、色々なオプションを選びます。例えば、新婦入場をやるとか、音楽は何をかけるとか(非教会婚なので、宗教色のある音楽はダメという決まりがあるようです)、来賓挨拶を入れるとか。私たちは簡素にやりたかったので、全てナシで行きました。あと、大事なのは証人を2人選ぶこと。これは英語がある程度わかるひとなら誰でもいいそうです。外国人でもOKです。私たちの場合は、来賓で来ていたパートナーのお父さんと、私の以前の家の大家さんにお願いしました。結婚式の日時は3ヶ月前に連絡を出した時に決めるんですが、式の費用が週日と週末で大分違いました。終日なら200ポンドくらいで、週末なら300ポンドくらいだったような感じです。

  4. 結婚式当日。式自体は30分くらいで終わります。式の前に、役人と婚姻届の記入事項の再確認を行います。この時、私の母の姓とパートナーの苗字に表記間違えがありました。役場もいい加減だなぁ。で、役人を前にして、一通りの結婚式らしい儀式を執り行います。「色々大変な事もあるかもしれないけど、結婚しますか?」「はい」みたいな。で、婚姻届にサインします。このサインなんですが、なんか、法律上の理由で、実物の婚姻届にサインしているところは写真に撮れないので、実物にサインをしたあと、写真用の偽物の婚姻届にサインするふりをしているところを撮影するという、小さな芝居をやらされました。で、結婚式は終わり。

今、振り返ってみると、まず気になるのが、結婚式を役場がうまいこと商売にしているなぁという点です。パートナー曰く、一番安いサービスは頻度を低くしたり、役場の式場を陰鬱にしたりして、なるべくみんなが一番高値の3番目のオプションに行くよう仕向けている!だそうです。そう言われると、そうかも。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?