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野良猫だったオセロ

はちわれにゃんこ
たまゆらです。

オセロと出会って
人生が変わった私。

出会うまで
オセロがどこで生まれて
どうやって
私達のいる地域にやってきたのか
どうやって生きてきたのか
私は知りません。

ご近所さんのお話を聞いたりして
こうだったのかな、という
オセロのこれまでを
オセロの目線で
書いてみようと思います。

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オセロ

ボクの名前はオセロ

白黒ハチワレの美男子✨

弟分のシン
人間のパパとママと
暮らしている。

オセロとシンくん

ボクは元、野良猫
お外で暮らしていた。
どこで生まれたのか
ボクを産んでくれたママは
どこに行ったのか
覚えていない。
たぶん、生まれて何ヶ月かして
そこにやってきた。

はじめは一人ぼっちで
いつもお腹が空いていた。
食べ物の匂いがする場所で
ご飯を探していると
人間にホウキで叩かれそうになったり
黒い動物が空からやってきて
襲われそうになったこともある。

雨の日は嫌い。濡れるの大嫌い!
濡れない場所を探して走り回って
雨が止むのを待つんだ。
寒い日は凍えて小さく丸くなって過ごした。
暑い日は
日の当たらない車の下にいても
暑くて死にそうになる。
喉が渇いたら水溜りの水を飲んだ。

安心できる場所はなくて
毎日怯えていた。

それでも、ご飯をくれる人間もいた。
人間は怖いけど
空腹には変えられない。
見てない隙に急いで食べた。

この辺りには
他にも猫がいたけど
ボクが1番新米で
ボスのキジトラ「ベン」が
取り仕切っていた。
ベンは、外飼いされている猫。
野良ではないけれど
時に優しく、時に厳しく
頼りになるお兄ちゃんだ。

ベン。
転居前の部屋を掃除中、
家に入って来たところをパシャリ。


他にも、
キジトラで手足、尻尾が短い
野良のお姉さんもいた。

元野良猫キジトラ姉さん。リアちゃん

でもキジトラ姉さんは
ボクが遊びたくてそばに行くと
ウーウーうなるんだ。
ボクが嫌だったのかなあ…

ある寒い夜
軒下で寒さと空腹で震えていると
近くのアパートから人が出てきた。
とてもお腹が空いていたので
勇気を振り絞って

「お腹が空いてるの!」
「食べるものちょうだい!」

と、話しかけてみた。
その人はボクに気がついて
ずっとこっちを見て何か言っていた。

ボクはまた

「お腹が空いて死にそうなの!」と言った。

そしたらもう1人出てきた。

とても怖かった。でも
その人たちは
なにか食べ物を
そっと出してきた。

いい匂いがする。
食べたい!
でも怖い…
何度も戻っては
ビクビクしながら食べた。
ご飯をくれた人たちは
ただこっちを見ていた。
ボクに嫌なことしないかな…?
その人たちは何もしなかった。
大丈夫なのかな…?

その日から
少しずつ怖く無くなって
ご飯をもらうようになった。
だって行ったらご飯をくれるんだ。

お外にいる時
毎日、決まった時間になると
そこに行くようになって、
それがボクの日常になったんだ。

怖くないよ!

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