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#馬全般
重種馬のセカンドキャリア ~カイセキンザンの場合~
京都の下鴨神社、糺の森付近で、毎週末(不定期)に洋式馬車を曳いている芦毛のお馬さんがいます。
馬の名前は「マウリ」
ハワイの言葉で「命」という意味です。
実はこの馬、元はばんえい競走馬でした。
競走馬名は「カイセキンザン」
4年間の競走生活で49戦10勝とそこそこの成績でしたが、明け5歳の春に競走馬登録抹消、馬肉市場のセリに出されることになってしまいました。いざセリで落としたのは食肉業者
「馬よ花野に眠るべし」
作家の水上勉さんが応召され、輜重隊に所属した時の体験をもとに書かれた小説です。
私が所蔵する初版本の帯には「まるで馬と夫婦になり、果てはそいつと心中までしたような、元輜重兵善六の哀しくも心温まる馬男ケッサク人生双六!」と書かれてありますが、内容はそんなコミカルなものではなく、
「馬とは何か」
「馬と生活するとはどういうことか」
「馬と人生を共にするとはどういうことが」
が書かれている、と