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LED照明 ランプの色はどれにする?

こんにちは、ハチノです。

今日も照明の話です。
照明だけでこんなに話すことがあるなんて信じられます?
家作りほんと大変ですよね。
絶賛お悩み中の方、お疲れさまです。
がんばりましょうね。

今日はランプの色についてお話しします。
これを読んでくださっているあなたのお家の照明は
今どんな色で光っていますか?
そのランプの色は居心地のいい色ですか?

そもそもランプの色を選ぶって何?

20年ぐらい前までのお家は
蛍光灯や白熱灯を使った照明器具が使われていましたが、
白熱灯はオレンジ色の光・蛍光灯は白い光と決まっていて
快適かどうかよりも
点灯時間が長ければ蛍光灯(ランプ寿命が長く、電気代が安いから)
短ければ白熱灯を使う
というような考え方で配灯されていましたので
ランプの色を選ぶとか選ばないとかそんなことは考えなかった時代でした。

蛍光灯は後々リビング向けにオレンジ色の光のランプも発売されましたが、
積極的に使われているお家はあまりなかったのではないでしょうか。
色があんまりきれいではなくて、雰囲気が良くなるものではなかったと思います。

現在はLED照明が主流になり、色の再現力がアップしたので
照明を選ぶときにこの「ランプの色」を選ぶことができるようになったのです。
つまり全く同じ形、明るさ、値段の器具にランプの色を選ぶことで
その空間の雰囲気や使いやすさを演出できるようになったということです。

色は大きく分けて3つある

では、ランプの色はどんな色があるかというと、こんな感じです。
・電球色(でんきゅうしょく)
・温白色(おんぱくしょく)
・昼白色(ちゅうはくしょく)
の3つです。

私はお施主様とお話をするときはいきなり覚えられないので
電球色=オレンジ色
温白色=真ん中の色
昼白色=白
と言っています。

色々調べていったりするともっと分類されているメーカーもあるのですが、
基本的には3つと思えば問題ないです。

電球色(=オレンジ色)

電球色(=オレンジ色)が使われている代表といえば
落ち着いたレストランやホテルなど
暖かいイメージや高級感のあるイメージを与えられる空間です。
あと海外のかっこいいインテリア本などを見ていると
電球色の照明を使っていることが多いですね。

そういったことからもわかるように、
お家の中でもここぞという演出がしたいときには
電球色を使うととても素敵な空間になります。

使う場合のお勧めのお部屋は
LD、寝室、玄関、廊下
次点でトイレ、キッチン主照明です。

電球色の空間は照明を暗めに切り替えても居心地がいいので
明るい時と暗い時、同じお部屋でも全く違ったイメージが楽しめます。

電球色はあまり日本の住宅ではこれまでメインになることは
なかったと思いますが、
よく過ごす部屋は点灯時間が長くなるので
電気代とランプ寿命を考えて蛍光灯を使う=メインの部屋が白い光の空間になっていた というのが理由だと思っています。

その状態で幼少期を過ごして来られると
なんとなくその状態が居心地がいいとなることもあると思いますが、
夜帰宅後に電球色の空間で過ごしていると
そのあとの睡眠にスムーズに入ることができるという研究もありますので
どこかで一度電球色の空間の体験ができると
選択肢が広がるのではないかと思います。

照明光に対するヒトの適応能―生理人類学からのアプローチ― 九州大学大学院芸術工学研究院長 安河内


昼白色(=白い色)

昼白色代表の空間といえば学校や病院です。
つまり手元がしっかり見える
文字や色がくっきり見える必要がある場所に使います。

お家の中で使う場合は
キッチンの手元照明(食材やお皿の汚れなどを見やすくする)
納戸(収納物の色や質感を見やすくする)
脱衣室・ランドリールーム(洗濯物の汚れを見やすくする)
洗面化粧台の手元照明(お化粧の色をはっきり見る)
ワークスペース などです。

並べて見るとわかるように、全体照明に使うというよりはポイント的に使用することをお勧めすることが多いです。

電球色の空間と比較をすると
「ちょっと青っぽく見える」という感想を持たれる方が多くいらっしゃいます。

ただ、年齢とともに色の見え方が変わってくるということがあり、
空間の雰囲気作りよりも全体としてくっきりはっきり見えた方が
過ごしやすい場合もあります。
特に電球色ですと紺色と黒の見分けがつきにくいというような
デメリットがあるので、モノの持つ色や質感そのものを確認したいときには
昼白色を使うことをお勧めします。

温白色(=真ん中の色)

電球色と昼白色のいいところを兼ね備えた色がこの温白色です。
温白色はどの空間にも合いますが、
電球色よりはカジュアルな雰囲気になります。

「家で暮らしてみないとどんな生活になるかわからない」
「そこまで演出がしたいわけではないけれど、
 すっきりかっこよくなったらいい」
というような場合は温白色を選んでおくといいと思います。

実際、お子様が小さくて暮らしの方向性がはっきりしないという
ファミリー世代の方から
大人だけで暮らすシニア世代の方まで温白色は大人気です。

手元照明としてもかなり見やすいので、
「周囲は電球色」という場合は手元照明だけは温白色にされておくと
色の差が気になりにくく作業性も担保できるのでお勧めです。

ランプ色が変えられる商品もある

ランプの色は選べない!
家族それぞれ好きな色があって意見が合わない!
という場合は、今の時代ありがたいもので、色が変えられる商品も
各社から出ています。

まずシーリング照明。
家電店でも数千円で買えるグレードの機種でも、
最近はリモコンがついていてランプ色や光の強さが変えられるタイプが
たくさん売られています。

そのほかダウンライトやペンダントライトもランプ色が変えられる機種があります。
色の変化の仕方は、調光スイッチでグラデーション状に変化するもののほか、
ON/OFFスイッチを連続操作することで切り替えられるものなどもあります。
当然器具代は色が変えられないものに比べると高くなりますが、
どうしても選べない場合検討されてはいかがでしょうか。

ただし、ペンダントライトの中でも
白熱灯のフィラメントが光っている様子を
再現したランプを使っている器具は色が変えられないことが多いです。
あれは電球色でないと良さがなくなってしまうので
あくまでもインテリア性の強いものとして採用されるのがいいと思います。
(あと明るさが足りないことがあるのでその辺りもお気をつけください)


今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
どなたかのお役に立ちましたら嬉しいです。


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